友達の誘いで人生で初めて富士山に登ったのだが、富士山に登るにあたり持ち物で持っていった方良いものを実際に登ってあった方がいいなと感じたものや、見聞きしたり調査したものをまとめてみた。
目次
富士登山で初心者が知っておきたい事
富士山登山は思った以上にしんどかったが失敗する人も結構いるみたいで、初めて挑戦して富士山の火口のお鉢めぐりも達成した自分が注意点や意識しておきたいことをまとめてみた。
弾丸登山は避けるべき
弾丸登山は、休憩所や山小屋などで適切な休憩を設けずに、短時間で山を登り降りすることを指す。
富士山の弾丸登山は、夜中に5合目を出発して夜通しで頂上でご来光を目指す登山の事を指すことが多いみたいだが、夜中の登山はやはりリスクが高くなるし、疲労度合いも確実に違うというのは昼間の登山でかなりの疲労を感じた初心者の自分も確実に分かるので、弾丸登山はやめておくべき。
より安全な登山を。
高山病を防ぐためにも呼吸法を意識
可能な限り週一でジム行ってランニングやウェイトトレーニングしてるが、ランニングでは特に呼吸法を意識していて、とりわけ鼻呼吸をする事が重要だと感じている。
以前は口呼吸していた時は喉が渇きランニングはなんでこんなにも辛いんだと思っていたが、鼻呼吸を知ってからは劇的に改善された。
そして、富士山登山ではこの鼻呼吸を意識的にやったおかげで高山病になる事もなく、疲れを軽減して登る事ができた。
登山途中で登山好きの友達に呼吸法が大事と連絡が来て、あー、直感的に知らずに呼吸法をやってたんだなと自画自賛したくなった笑。
呼吸法は、自分のやりやすいスタイルで。
- 鼻で2回吸って口で1回吐く
- 鼻で2回吸って口で2回吐く
荷物はなるべく軽量化を
初めての登山なのでネット上の情報を参考に荷物を準備しつつ、自分はミラーレスカメラとそれなりの大きさのレンズも持参したために思った以上に荷物が重くなってしまい体に少し負担が掛かってしまった。
可能な限り軽量化、不要なものは持っていかないようにしたい。
できればゴアテックス素材を
初めての富士山登山で感じたのは、疲労と防寒における体の蒸れ対策が大切だということだ。
高度が上がれば上がるほど、急勾配の度合いが大きくなり少しの移動だけで疲労がすぐに出てきて休憩を入れながらじゃないと登れない。
また、高度が上がれば気温が下がり、防寒対策として厚着しすぎると山を登る際の運動で体温が上昇して体が蒸れを感じるようになる。蒸れによる不快感は疲労蓄積や体調不良の原因になる。
なので、レインウェアなどは防水性や透湿性で評価の高いゴアテックス(Gore-Tex)素材のものを選びたい。
一人での登山は避けたい
登山に慣れて一人で登山する人もいるかもしれないが、個人的には初心者は最低でも二人で行動することをおすすめ。
というのも、一人だと黙々と登るだけなのでツマラナイ。話し相手がいた方がいいし、準備でもお互いに確認しながらできて心強い。また、何かあったら頼れる。
自分は絶対に一人じゃ山登りなんてしたくないし、したいとも思わない。
ただ、やはり一緒に行くなら登れそうな人じゃないと登頂に失敗する可能性もあることは言うまでもない。
ペースはゆっくりで
急いで行くと間違いなく疲労度が上がる。なので、ゆっくりとしたペースで登り、こまめに休憩を入れてストレッチを。
富士山登山の持ち物
スポーツタイツ
富士山の登山は間違いなく足への負担が掛かる。なので、初心者はなるべく足への疲労を軽減するという意味では絶対におすすめしたいのがスポーツタイツ(サポートタイツ)の利用だ。
筆者はスノーボードやフットサル、サバゲーなんかをアクティブにやったりするが、その際の足への疲労は半端ないと歳を追うごとに感じる。
しかし、可能な限り足への負担を軽減しつつスポーツを楽しみたいと辿り着いたのがスポーツタイツの利用だ。これを履くことによって足のももやふくらはぎへの負担を圧倒的に軽減、次の日の筋肉痛を和らげてくれる。
- ポイント
- タイツはショートタイプもあるが、ふくらはぎもしっかりとサポートするロングタイプをおすすめ
レインウェア
自分と友人は、山小屋の宿に着くまではさほど天気に問題はなかった。しかし、山小屋についた頃には強風と雨が降ってきた。このように山の天気はどうなるかは分からない。
そういう意味で言うとレインウェアは必須だ。
防水性が高いものがいいが、透湿性が高いものも重要だ。登山ではどうしても体温が上がり蒸れてきて不快指数が上がり、体調に影響を及ぼす可能性が大きくなる。
レインジャケットは、高度が上がった場合には防寒具としても利用できる
- ポイント
- フード付きは必須
- 防水性・透湿性が高いもの
- 防水性は、耐水圧20,000mm以上を目安に
- 上下が繋がっていないセパレートタイプで、ポンチョは避けたい
- 可能ならGORE-TEX(ゴアテックス)素材
- 防寒で下に重ね着も考慮
- 軽量のもの
- レインジャケット、ズボン共にジッパーがあって通気をさらにできるものがおすすめ
ちなみに、筆者はレインウェアとは別にスノーボードウェアが着れるかどうかも試してみたので、興味ある人はこちらの記事も。
ザック(バックパック、リュック)
ザック(バックパック、リュック)を購入する際には実際に背負って試すのが一番だが、下記の点に注意をしたい。特に街中で背負うようなウェストベルトのないリュックではなく、荷重を軽減してくれるザックを選びたい。
- ポイント
- 30L 〜 40Lのもの(キャンプなどにも利用できるものをおすすめ)
- ウェストベルト(ヒップベルト、ウエストハーネス)が腰骨あたりで締められ、腰に荷重が掛かるもの
- 荷物を背負った時の負荷を軽減をしてくれる人間工学デザインのザックをできれば選びたい
今回始めての富士山登山は山小屋に一泊の予定だったのとキャンプに行く時にも利用できるザック(バックパック、リュック)を選んだのが、NORDKAMMというドイツメーカーのザックを自分は購入した。
おすすめのポイントは人間工学に基づいて作られていて長時間のハードな山歩きでも疲労を軽減してくれる部分だ。
また、前面のファスナーを簡単に開いて荷物の取り出しができるのも便利で、色とデザインが気に入っていて登山以外のキャンプなどでも実際に使った。
関連 NORDKAMMレビュー。アンタレス40を富士山登山やキャンプで使ってみた
登山靴
柔らかい靴で登山するとやはり負担が掛かるので、登山用の靴は持っていきたい。
初心者はハイカットの登山靴を選びたい。ハイカットは下記のような役目があると言われている。
- 足首を捻るリスクを軽減
- 岩場や急斜面などの厳しい地形を歩く時に有効
- 登山中の疲労を軽減
- 気温が低い場所では保温性がある
- 雨天時の水や湿気から足を守る
- 棘や小石などから足を守る
- ポイント
- 普段履いている靴よりも0.5cm大きいサイズ
- 履いて足の爪先に少し余裕ができるぐらい
- 初心者はハイカットをおすすめ
- 可能ならばゴアテックス靴を
登山用靴下
できるなら、登山用靴下は登山靴と一緒に試したい。暑さは中厚か厚手ぐらいがいいだろう。
- ポイント
- 可能なら登山靴と一緒に試着したい
- 暑さは中厚か厚手ぐらい
- 素材はウール
ゲイター・スパッツ
富士山の登山は砂利道などを登り降りするのだが、その際に砂利などが登山靴の中に入ってくることがある。それを防ぐのがゲイターだ。
靴の中に砂利などが入ってしまうと、靴紐を解いて靴を履き直さなくてはならないのでこれは面倒だ。なので、ゲイターも持っていきたい。
グローブ
高度が上がれば気温が下がるので、防寒対策としての利用、また岩肌の掴んだ時の怪我防止に利用できるので、グローブ、手袋も用意しておきたい。
同じ日に登った他の人の中には、持っていなかった人もいたようで身震いしていたように見えたのでやはり必須だと言える。
- 機能的にあればなお良い
- 防水機能
- スマホを操作できる
トレッキングポール(登山用ストック)
今回の登山では利用しなかったが、やはりあった方が楽だなと感じたのがトレッキングポール(登山用ストック/ウォーキングポール)。
上に登る時はそこまで必要性を感じなかったが、下りの時は特に必要だと感じた。
下りは吉田ルートの下山道ルートを使って降りたが、ひたすら砂利道の下り坂で歩きづらく、足のももに結構負担が掛かって5合目に戻る頃には足がまるで棒のようだった。
友達のトレッキングポールを借りて使用することで、自分は特に下り坂で下記のような効果を得られると感じたので揃えておきたいと感じた。
- バランスの維持
- 足のももや膝への負担を軽減
- リズムの保持
- 腕を使うことで歩行をサポートして体力の節約
個人的には、登りの場合には場所によっては使わない方が登りやすいと感じたので、これは実際に試して判断した方が良いかと。
ヘッドライト
山小屋に宿泊して夜中に山頂に向かう場合のヘッドライト。
8合目以降は登るたびに斜面がさらに急勾配になり、場合によっては手を使って岩の斜面を登ることもあるので、手が空くように基本的には手に持たないヘッドライトを。
吸汗速乾シャツ
これもぜひとも揃えておきたいのが吸汗速乾シャツだ。通常のTシャツで行く人もいるかもしれないが、汗や体の蒸れによる疲労や体調不良を防ぐという意味でも吸汗速乾シャツを持っていきたい。
自分は長袖シャツを選択したが、帰りは太陽が出ていてそれなりに暑さを感じたので腕をまくって下山した。
防寒着
何度か述べているが高度があがれば気温が下がるので防寒対策としてのフリースなどを一応持っていきたい。場合によってはレインウェアの下に重ねて着るといいだろう。
カロリーメイト
今回の富士山登山でかなりお世話になったのはカロリーメイト。
山を登っているとかなりのカロリーを消費し、途中でお腹が空くことがある。そんな時にかなり重宝したのがカロリーメイトだ。
軽いのにそれなりにカロリーを手軽に摂取でき、空腹をそれなり満たしてくれるので是非とも持っていきたい。
自分は一泊2日で下記の内容で持参したが、ほどよい感じだった。ちなみに、1本100kcalとなっている。
- 参考
- 2個入りのパッケージ x 5
- チョコ味
モバイルバッテリー
スマホを持っていくのは間違いないだろうが、電池消耗でバッテリーが減ることもあるだろう。その時のためにモバイルバッテリーは持参したいが、モバイルバッテリーはやはり評価の高いAnkerを持っていくのが間違いないだろう。
- ポイント
- 容量は10000mAhで十分
- 180gでやはり軽量のものを選びたい
サングラス
太陽が出ている時は日差しはかなり眩しいものとなるので、サングラスは持っていきたい。
- ポイント
- 高度が上がると風が強くなるので、しっかりと顔にフィットするタイプのサングラスを選びたい
- 曇った場合でも明るく見えるオレンジ色がおすすめ
帽子・ハット
サングラス同様太陽が出ている時は、それなりの日差しになるので熱中症対策として帽子・ハットは持参しておきたい。
- ポイント
- 高度が高い場所では強風の可能性が高いので、ハットの場合には飛ばされないように顎紐のついているものを
ニット帽
高度が上がれば気温は下がり、更には雨の時や夕暮れ時、夜は、強風が吹いている時にはやはり寒さが増す。
実際に2時すぎに起きて外に出たが寒さを感じたのでニット帽をしばらく被っていたが、登っていると体温が上昇し最終的に長時間は被っていなかったものの、寒さが苦手だという人はニット帽は持参しておきたい。
日焼け止め
太陽が出ている時は日差しはかなり強い。ぜひとも持っていきたい。また、少しでも重さを彫らすためにも少量のものを選ぶことをおすすめ。
- ポイント
- 容量の少ないもので荷物の重さを少しでも軽減
水とうめソルティ
登山では欠かせないアイテムの水。わりと必要かなと思って550mlのペットボトル水を5本持っていったが、荷物がかなり重くなった。なので、可能なら足りない分は少し割高になるかもしれないが登山途中の売店で購入した方がいいと感じた。
- ポイント
- 550ml x 2本ぐらい
- 足りない分は売店で買うようにして荷物をできるだけ軽くした方が良い
- 小さく潰せるサントリー天然水のペットボトルがおすすめ
- 吉田ルートの下山道は分岐点以後は売店がないので、注意が必要
水とは別にサントリーの天然水「うめソルティ」もおすすめしたい。塩分が入っていることで体の水分補給を促して熱中対策水を行い、クエン酸1000mgが含まれる「うめソルティ」のクエン酸は疲労回復の効果があると言われているからだ。
ペットボトルなので重さがあり、クエン酸がほしいという場合には別の軽い食品を検討するのもいいだろう。
ボトルホルダー
けっこう不便に感じたのがペットボトルの仕舞う場所だ。
基本的にはザックのサイドポケットに一本だけペットボトルを仕舞って、あとは全部ザックの中に入れていた。しかし、喉が渇くとそのザックのサイドポケットからペットボトルを取り出して水を飲もうとするのだが、ザックを背負ったまま取るのがけっこう困難だった。
だからわざわざザックのウェストベルト外し、ザックを肩から降ろしてからペットボトルを取ったり、あるいは友達に取ってもらったりしてた。
なので、ザックのショルダーハーネスやウェストベルトに取り付けられるペットボトルホルダーがあると非常に便利だ。
- ポイント
- ザックのショルダーハーネスかウェストベルトに取り付けられるもの
なお、ザックが給水システムに対応しているものなら、給水パック(ハイドレーション)を使う方が給水がもっと楽だ。
ネックウォーマー、フェイスガード
これも防寒対策の一つのネックウォーマー。自分はマフラーを持っていったが荷物が少し膨らむ感じがあったのと急勾配の登りで体温が上昇したので長時間は付けていなかったが、寒さに弱いって人は持っていくといいだろう。
冒頭でも述べたが登っている時は常に呼吸法を意識していたが、高度が上がると気温が下がって鼻が結構つまった。その対策としてフェイスガードで寒さを和らげつつ、鼻呼吸できるようにするという意味でフェイスガードがあっても良かったと感じた。また、紫外線対策としても使える。
耳栓
山小屋に宿泊する場合には、まわりのいびきで眠れないっていう人は持参を。
ティッシュ、ウェットティッシュ
ティッシュはさほど使わなかったが、ウェットティッシュはやはり便利。
小銭入れ
富士山のトイレは基本的にチップ制だ。なので、お釣りが出ないように小銭は持っていきたい。料金は200円ほど
筆者は普段利用する財布が膨らむ感じで利用したので、小銭入れを用意するのもな〜と思う人は普段利用する財布に収まるのであれば、それでもいいかと。
ごみ袋
基本的には山小屋や5合目の売店にはゴミ箱がないので、ゴミ袋は持っていった方が良い。
富士山登頂の写真
重たいミラーレスカメラを持っていったおかげで、それなりの富士山の登頂の写真が撮れたので、インスタに投稿してみた。