SNSは、うまく活用すれば楽しめるサービスであったり、有益なサービスとなる反面、SNSが持つ独特の危険性もあり、利用時に注意しないと裁判沙汰になったりして自分の人生が狂ってしまいかねない状況に陥ることもある。ここでは、どんな危険性があるのかを具体例を示しながら、解説していきたいと思う。
目次
SNSの危険性と子ども・中学生の関係性
親が小さい頃から子どもや中学生にスマホを貸したり、与えたりすることで、彼らは想像以上に大人よりも使いこなせるようになる。
そうなった場合に、SNSに興味を持つのは自然の事だ。
なので、親が禁止しても隠れてすることもあるだろう。それならば、禁止せずに危険性が潜んでいるということを共有しておくことが大切な場合もある。
また、中学生の場合は多感なため、色々な物事に興味を持ち始め、時には親に言えないような事をしでかすかもしれない。それに対しても、親に言えなくても必ず周りの信頼できる人に相談をするように情報共有をしておくべきだろう。
SNSの危険性
完全な匿名性はない
まず最初に知っておきたいのは、SNSによっては完全匿名性で使えるような印象を受けるが、残念ながら完全に匿名性で利用することはできない。
プロバイダ責任制限法「発信者情報開示請求」によって、裁判所に訴えられると身バレする。身バレすると酷い場合にはネット上にさらされ、場合によっては自宅や家族に嫌がらせをされる場合もある。
なので、匿名で利用できると思い違いして迷惑行為をやりたい放題してしまうと後の人生で様々な支障が出る。完全な匿名性はないという意識を持つことで、SNSは平和に過ごせる。
一生消えないデジタルタトゥー
一回、インターネット上に事件やバカ騒ぎを晒して拡散されてしまうとそれを削除することはほぼ不可能に近い。一生、あるいは後世までに残ることもあるので、デジタルタトゥーなんて言われることもある。
実名を公開しない
SNSによっては実名で登録することもあるが、実名を登録せざるを得ない場合には、友達申請する人を限定したり、自分の投稿やプロフィール閲覧を限定する設定をすることでプライバシーはある程度守られる。SNSによっては非公開アカウント設定というものがあるので、それを活用するといいだろう。「サービス名 非公開」と検索すればやり方はだいたい見つかる。
当サイトでは下記のSNSについての非公開設定のやり方を解説しているので、参照して貰えれば。
誹謗中傷をしない
現実の世界でもそうだが、よっぽどの理由がない限りは誰かを目の前に誹謗中傷することはないだろうが、誹謗中傷を文字として書き込んだりすると証拠として残って裁判沙汰に発展することもある。
誹謗中傷をしているつもりはないが、自分の知っている知識、正義を振りかざすと、それはたから見たら、それはまったくもって会ったこともない他人を叩いているようにしか見えない場合がある。
「皆が言ってるから本当だろう、皆が言ってるから叩いてもいいだろう」という流れが起きやすいのもSNSだが、まったくもって会ったこともない人をののしる前に、
あなたはこれまでの人生で聖人君子として生きてきたのか?
を考えるべきだ。
参照 木村花さんを中傷した疑い、2人目を書類送検へ 「死ねや、くそが」とTwitterで侮辱か:東京新聞 TOKYO Web
有名税がある
SNSを使うことによって有名になる人もしばしばいる。それを夢見てやり始める人もいるだろうが、気をつけたいのは有名になればなるほどアンチな人が必ず着いてくる。心無い誹謗中傷を浴びることもある。これらは有名税なんて言われることもある。なので、それらに対してスルーする力か、強い精神力がない場合には特に注意だ。
デマ情報拡散する前に出どころを確認
SNSを利用していると様々な情報が流れてくるが、真意が分からないのにタイトルだけを見て拡散したくなることもある。
しかし、災害や事件に乗じて、デマを流す人もいる。これは、デマを流すことによって、それに対して様々な人が驚いたり、信じ込んで拡散させたりすることを見て楽しむ愉快犯がいる。
なので、自分が流した情報が実はデマ情報になる可能性もある。情報を拡散する前に、きちんと出どころを確認して、間をおいて拡散するかどうかを再考するといいだろう。
また、事件性のあるものに対しては、犯人探しをして皆がその人が犯人だと決めつけて誹謗中傷するという流れもあったりする。これに乗ってしまうと、デマであった場合には逆訴訟される場合もある。
特にTwitterは文字制限があるため、真意が読み取りづらい場合があるので特に気をつける必要がある。
YouTubeの陰謀論には注意
YouTubeの陰謀論には注意。というのも、YouTubeは視聴履歴に基づいて自分が見たいと思うものをどんどん提示してくるからだ。陰謀論にハマりだすと、それを信じ込むようになり冷静に物事を見れなくなる可能性もある。
知っておいてほしいのは、陰謀論のような動画投稿する人たちに取ってこれは凄く美味しい話で、自己承認欲求が満たされるのはもちろん、「稼げれる」という理由があるからだ。YouTubeは視聴回数が多ければ多いほど「稼げれる」仕組みになっているので、あの手この手で再生回数を稼ぐことを考えている人も多くいる。
それにより家族が崩壊することもある。
参照 温厚だった妻、陰謀論の動画にはまり「まるで別人に」…[虚実のはざま]第4部 深まる断絶<4> : 読売新聞オンライン
これを防ぐには、ネットフリックスをお薦めしてあげるのが良い。要は暇だからそういう陰謀論に陥ってハマりやすくなるので、関心事を変えてあげればいいという話。
参照 「身内が陰謀論にハマったらNetflixを与えるといい」をガチで実践したら母が陰謀論の話を全くしなくなった話 – Togetter
写真投稿は特定されることも
多感な時期にSNSを使い出すと、写真を投稿したくなるものだが、特に女の子は写真の投稿には気をつけたい。
とある女の子が顔のアップ写真を投稿したことにより、周りに写っている背景と瞳に写り込んだ内容だけで、その女の子の住んでいる場所を特定してしまったという事案がメディアなどでも紹介された。
なので、家の近辺で撮影した写真を投稿しないように気をつけたいし、リアルタイムではなく時差で投稿などをするようにしたい。もし、安全に投稿したい場合は、アカウントを非公開にした鍵垢にすることをお薦めする。
当サイトではツイッターやインスタグラム、Facebookの鍵アカウントのやり方も紹介しているので参考にして貰えれば。
また、気にしない人もいれば、気にする人もいるので友達の情報、特に写真を投稿する時は嫌がる人もいるので配慮をしよう。特にタグ付けと呼ばれる機能は気をつけよう。
高額報酬の闇バイトや儲かる話
SNSは不特定多数の人とコミュニケーションが手軽にできる反面、中には短時間で1万円、1日で5万円手軽に稼げれる儲かる話を持ちかけてくる人もいる
特に気をつけたいのは、「闇バイト」。
「簡単、誰でも1日5万円」などの直接のDM(ダイレクトメッセージ)を送ってきて、「やるにはまずは身分証明書、自宅の写真などの登録が必要」などと言葉巧みに寄ってくる。
自分の経済状況によっては視野が狭くなり、その言葉に乗って身分証明や自宅の写真などを送ってしまうかもしれない。
しかし、ハッキリ言ってSNSの個人的なDMのやり取りで身分証明、身の回りの個人情報を簡単に送ってしまうと、「闇バイト」に強制的に加担させられてしまう。
なぜなら、身分証明書、個人情報という弱みを握られてしまい、彼らの「詐欺」の手伝いをしないと、それらを脅しの材料として使われ様々な仕打ちを受ける可能性があるからだ。一度、その詐欺の手伝いをしてしまうと中々抜け出せない状況に追い込まれ、まさに人生を棒に振ることになる。
また、SNSではプロフィールに年間〇〇儲けてるとか、投稿にセレブな内容が目立ち、LINEに誘導する人にも注意。高額の情報商材に誘導される可能性もある。情報商材は、もちろん全てが嘘ではないかもしれないが、必要ならネットで口コミや噂を検索して時間を掛けて検証する必要がある。
お金を稼ぎたいなら、ランサーズやココナラなどの副業ができるサービスを利用するのも手だ。
お金配りによる犯罪加担
Twitter上でお金配りで知られている元ZOZOの前澤友作氏だが、これを真似たアカウントがある。
投資で莫大な利益を儲けたのでTwitter上で100万円を欲しい人を募り、実際に応募すると振り込まれたりするが、「間違ったので手渡しで返金して欲しい」と依頼があり、100万円手渡すとその謝礼として10万円が貰えたりすることがあるかもしれない。
しかし、実際には詐欺によるお金の受け渡し口として銀行口座を使われた事になり、警察の捜査で自分が犯罪者として逮捕される可能性が高い。これはマネーミュールと呼ばれる犯罪手口だ。
お金配りをしているというアカウントがあるのなら、まずはそのアカウントのプロフィールを見よう。お金を配っているならせめて数十万人万ぐらいのフォロワーがいるアカウントであったり、顔を隠さないとか、投稿を遡ってお金配り以外の投稿があるか、一定の期間以上の投稿があるかとかを確認するだけでも、即席で作成された怪しいアカウントであることが分かる。
出会い系に注意
SNSは、サービスによってはオープン性を感じる場合も多々あり、人との出会いやすい場でもあるが、特に中学生や高校生の多感な時期に仲良くなって悩み相談して実際に会って殺されたり、裸体写真を要求されて送ったら、それをばら撒くぞと脅されて金を要求されたりすることもある。
なので、優しい言葉や甘い言葉には気をつけるべき。
参照 警察庁の資料
誹謗中傷の当事者になったら?
誹謗中傷を受けたらアカウントのブロック、非公開の措置を行おう。
また、ひどい時にはSNSから離れるの一番だ。ついつい気になって他の誹謗中傷も見たくなってしまうのが人間だ。しかし、それによってまた、自分が傷ついてしまう。
小学校だった頃にスマホを持たせて貰える人は少ないと思うが、あの頃はSNSなんてものに触れていなかったはずだ。誹謗中傷なんてものとは無縁だったはずだ。だから、まずはSNSから離れるのが一番だ。
場合によっては信頼できる周りの人に相談するといいだろう。
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