自宅での作業用にDELLの31.5インチモニターU3223QEが届いてワクワクしながらセットアップして動作確認していたら、突然、ディスプレイモニターに薄い横線やフリッカーのようなチラツキが頻繁に発生するようになった。
色々とネットの情報やサポートに問い合わせして試してみた結果、原因と思われるところまで辿り着き、なんとか利用できる状態になったので、同じ症状の人がいたら試して貰えれば。
目次
ディスプレイで横線やちらつきが発生した環境
普段使用しているPCは下記の通りで、比較的に新しく旧モデルによる仕様が適合していないというのは考えにくい。
- Macbook Pro
- 14インチ
- 2021年モデル
- Apple M1 Max
- DELL
- モデル : U3223QE
- 31.5インチモニター
問題が発生したのは上記の環境でU3223QEのモニターに接続した状態で、VS Codeのアプリのダークテーマを使用している時に頻繁に発生した。
背面には白地のWebページが表示されているブラウザがあり、その最前面にVS Codeアプリのダークテーマを使用している時に発生するような状況が最初だった。
ディスプレイで横線やちらつきが発生した時にやった事
自分の経験や知識、ネットで解決方法などを探して下記のような事を試して原因を探ってみた。
ケーブルを抜いて再度挿す
一番手軽なのは、これだろう。ケーブルの接続が甘かった、ちゃんと挿し込めていなかったなど、ケーブルを一度PCから外したり、あるいはモニター本体から抜いて再度挿し込むことで解消される場合もある。
ケーブルを変えてみる
ケーブルが断線している場合などは、同じ種類のケーブルに変更することで、もしかしたら使用しているケーブルが断線しているなどの原因として考えられる。
しかし、流石に新品が到着したばかりなので、これはなかった。
「USB CをHDMI接続に」のように種類を変えてみる
これも上記と似たような確認方法だが、USB Cで接続していたので、HDMIケーブルに変えてみることで、USB Cに起因する事が考えられる。
HDMI以外にもDP(ディスプレイポート)の接続があるので、PCにDPが付いているのならそれも確認をしておきたい。
また、HDMI、DPには規格があるので、それがあっているのかの確認を。U3223QEの場合は下記の通り。
- HDMI (HDCP 2.2)
- DisplayPort 1.4 (HDCP 2.2)
手軽に行えるので、種類を変えるのはやっておきたい。
解像度やリフレッシュレートを変えてみる
DELLの31.5インチモニターは、解像度3840 × 2160の4K、リフレッシュレート60Hzのスペックとなっているが、この画面で利用するには、それなりのCPUやGPUのスペックが必要となる。
この解像度やリフレッシュレートを落として、様子を観るのも一つの手で、これが原因ならPCのスペックに問題があると考えられる。
モニターの診断機能を使う
DELLのU3223QEのモニターには、モニター設定から利用できる診断機能があるので、それを使って正常に表示できるかを確認する。
U3223QEでのサンプルとなるが、診断機能の手順を下記のPDFへのリンクを貼り付けたおいたので参考にしてもらえれば。
放電してみる
モニターの電源を落とし、接続している電源ケーブル、USB Cケーブル、HDMIケーブル、LANケーブルなど、周辺機器と接続しているあらゆるケーブルを外してしばらく時間をおいて放電してみる。
他のモニターで試す
もし、ノートPCの場合には自宅や会社などで試せるのが他にもモニターがあるようなら他のモニターに差し替えてみるのもの手だ。
他のモニターで試して問題ないなら、横線などが入るモニターがやはり怪しいということが分かる。
自分の場合には、同じDELLのモデルで27インチモニターU2723QXがあったので、試したらやはり特に問題はなかった。さらに言えば、3ヶ月は使用していて特に問題がなかったので、やはり横線が入るモニターが怪しいと考えざるを得ない。
OSを最新版にしてみる
OSの影響で正常に表示できないことも考えられるので、Windows OS、mac OSが最新版かを確認してアップデートをしておきたい。
参照 Windows の更新
参照 Mac の macOS をアップデートする – Apple サポート (日本)
最新版のドライバーを確認する
もしかしたら、問題として販売元のDELLがモニターのドライバーを更新して公開している場合もある。モニターの最新版のドライバーがないかを確認してみるといいだろう。
DELLの場合には下記ページから該当のモニターの型番を入力して検索を。
必要に応じて、ドライバーを一旦アンインストールしてから再インストールするのも手だ。
また、Windowsの場合にはグラフィックボードが分かる場合には、同様に最新版のドライバーがないかを確認を。
他のPC、OSで試す
Windows、およびMacのPCを持っている場合には、それぞれ別のPCやOSで試すのも有効手段の一つだ。
自分の場合は、自宅に少し古いWindows 10のデスクトップPCがあったので試したら、ざっくり使った感じでは症状は見られなかった。
セーフモードを試す
Windows及びMacにはセーフモードというのが存在するが、これはWindows、Macで必要最低限の稼働する内容でWindows、Macを起動して、それまでにインストールしたアプリ起因による問題を発見することができるモードだ。
なので、セーフモードで起動して動作確認をしてみるといいだろう。
参照 Macをセーフモードで起動する – Apple サポート (日本)
自分の場合には、このセーフモードで問題が発生しないように思えたので、一旦はアプリに問題がありそうだというところで予測した。
関連するアプリを停止、またはアンインストールする
上記のようにアプリに起因する問題だという事が考えられたので、あとはどのアプリに問題があるかを特定するのだが、関連がありそうなものとしてやはり画面操作、制御に関連するものではないかと予想した。
Macでの画面の位置情報を記憶してくれるアプリStayと、DELLが配布しているMac向けのDell Display Managerを停止したら、横線やちらつきが落ち着いた。
画面の位置情報を記憶や制御してくるアプリだったが、使えなくても業務に支障はでないので、それらを停止してモニターを使い続けることにしたが、やはりまた横線がDELL。
今度は写真レタッチソフトのLightroomと動画編集ソフトDaVinci Resolveを起動していると同様に横線がやはりデル。うーん。
モニター設定をリセットする
デルのサポートと数日間やり取りして原因となりそうなことの対策を色々と連絡してもらったが大体試したことばかりで、諦めかけた時に「モニターをリセット」を提案されたので、工場出荷状態にリセットしたら横線の症状がでなくなった。
参照 DELL U3223QEを工場出荷時にリセット(PDF)
モニター設定をリセットしたらやたらと画面が明るかったのだが、そういえばモニターのセットアップ時にモニターが明るすぎたので、輝度とコントラストをそれぞれ50%に抑えて使用していたのを思い出した。
輝度とコントラストを調整した結果、輝度とコントラストをそれぞれ50%で設定すると横線が表示されるのが分かり、下記の設定で横線が表示されなくなった。
- 輝度:50%
- コントラスト:48%、51%、52%などで調整
これでしばらく様子を見ようと思うが、また何かあったら追記しようと思う。
解決できない場合
ここに記載の対処法で解決できない場合は、サポートセンターへの問い合わせやなるべく早めに返品交換をすることをおすすめ。
ちなみに、Macbook Proのモニターには横線は表示されなかったので、Appleに問い合わせてもディスプレイメーカーかアプリの開発元に聞いてみてくださいと言われた。