以前にDOCKCASEさんから提供頂いたDOCKCASE 7 in 1 USB Cは、接続しているデバイスの情報がディスプレイで確認できるというギミックなハブだったが、今回もさらに進化したDOCKCASE 10 in 1 USB-Cハブを提供頂いたのでレビューしてみたいと思う。
関連 DOCKCASE 7 in 1 USB Cハブのレビュー。ディスプレイで接続情報を表示するハブ
目次
DOCKCASE 10 in 1 USB-Cの情報

DOCKCASE 10-in-1 usb c ハブ スケルトン設計、4K@60Hz HDMI&DP、Gigabit Ethernet、USB-CとUSB-A 10Gbpsデータポート搭載、100w PD急速充電、UHS-II TF/SDスロット MacBook Air/Pro, XPSなど対応 (Black)
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DOCKCASE 10 in 1 USB-Cで利用できるポートは下記の通りとなっている。
DOCKCASE 10 in 1 USB-Cハブのポート | |
---|---|
モデル | DPR10P |
①USB-C | USB 3.2 Gen 2(10Gbps)データポート |
②USB-A | USB 3.2 Gen 2(10Gbps)データポート |
③USB-A | USB 2.0(480Mbps)データポート |
④USB-A | USB 2.0(480Mbps)データポート |
⑤有線LANポート | 10/100/1000Mbps |
⑥DP | DisplayPort 1.4a (Adaptive-Sync/VRR, DSC, HDR10+, HDCP) |
⑦HDMI | HDMI 2.1a (FRL/TMDS, VRR, DSC, HDR10+, HDCP, QMS, QFT, ALLM, SBTM) |
⑧PD | 最大100WPD入力の急速充電(20V5.0A) |
⑨TF/microSD | UHS-I TF/microSD カードスロット(Max 312MB/S) |
⑩SDカードスロット | UHS-IISDカードスロット(Max 312MB/S) |
③と④は同じUSB 2.0(480Mbps)のポートとなっている。この記事執筆時点での筆者の環境はUSB-Aの機器は少々あるものの、ほとんどUSB-Cの機器に移行している。
なので、個人的にはUSB-AよりもUSB-Cのポートが欲しいところだ。もちろん、これは個々の環境なのでまだまだUSB-A機器が多い人はUSB-CポートよりもUSB-Aポートの方が必要だろう。
DOCKCASE 10 in 1 USB-Cハブのレビュー
ギミック感満載のデザイン
届いたDOCKCASE 10 in 1 USB-Cハブのパッケージを開いてみると、そのデザインに思わず男心を刺激するようなデザインに目を奪われる。
まずは表面の左右が透明なプラスチックは強化ガラスとなっていて、中の基盤が見えるようなデザインになっていることだ。メカデザインが好きな人にはたまらないデザインだろう。
10個もポートがあるとさすがにどれがどれだか分からなくなる事もあるだろうが、この透明な強化ガラスの周りのポートには速度やどんな仕様なのかが分かるように文字が印字されている。
以前のDOCKCASE 7 in 1 USB-Cは、シンプルなデザインでオシャレ感のあるデザインと比べてゴチャゴチャ感はあるものの、迷わずにポートを認識をするという意味では分かりやすくなったのではないだろうか。
回転するディスプレイ表示
DOCKCASE 7 in 1 USB-Cでやはり興味が湧いたのは接続している機器の情報や温度などががディスプレイに表示されるということだったが、このDOCKCASE 10 in 1 USB-Cハブもそれが受け継がれている。
さらには、このディスプレイは表示方向を変えられる機能もある。
筆者は、自宅、または事務所でノートPCを使用しているのだが、このDOCKCASE 10 in 1 USB-CハブをMacBook Proに接続した場合、接続する方向によってはディスプレイが見づらくなることがある。
だが、ハブに付属のスイッチをダブルクリックすることによってその方向を上下左右の4方向のいずれかに変えることができるようになっている。
ちなみにスイッチは、詳細を見たり、設定変更ができるようになっているが、個人的にはオマケ程度なのかなと感じる。
それはともかく、モニターの回転みたいな機能はちょっとした気遣いとしては嬉しい。
アルミニウム合金の放熱効果
以前のDOCKCASE 7 in 1 USB-Cは、亜鉛合金のケースに覆われていたが、今回採用されたのはアルミニウム合金のケースとなっている。
今回は下記のような環境で放熱効果を検証してみた。
転送環境① | |
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転送元 | MacBook Pro 14インチ2021モデル |
転送先 | USBハブのSDカードスロット SDカードはLexar SDカード Professional 2000x SDXC UHS-IIを使用 |
転送容量 | 約45GB |
転送時間 | 約4分 |
ハブのディスプレイの温度表示 | UB:55℃ 前後 |
USB-Cハブの転送中、転送後をそれぞれ手で触ってみたが、そこまでの熱さは感じなかった。
転送環境② | |
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転送元 | MacBook Pro 14インチ2021モデル |
転送先 | USB-C 3.2 Gen 2(10Gbps)ポート 外付けSSD SanDisk SDSSDE81-4T00-GH25を使用 |
転送容量 | 約191GB |
転送時間 | 約3分20秒 |
ハブのディスプレイの温度表示 | UB:49℃ 前後、PD:41℃ 前後 |
USB-Cハブの転送中、転送後をそれぞれ手でアルミニウム合金を触ってみたが、これもそこまでの熱さは感じなかった。
今度はもう少しハードな転送方法で試しみた。
転送環境② | |
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転送元 | USBハブのSDカードスロット SDカードはLexar SDカード Professional 2000x SDXC UHS-IIを使用 |
転送先 | USB-C 3.2 Gen 2(10Gbps)ポート 外付けSSD SanDisk SDSSDE81-4T00-GH25を使用 |
転送容量 | 約160GB |
転送時間 | 約16分 |
ハブのディスプレイの温度表示 | CR:45℃ 前後、UB:65℃ 前後、PD:45℃ 前後 |
前回のDOCKCASE 7 in 1 USB Cでは4K27インチモニターでリフレッシュレート60Hzに接続したときも65℃ほどの熱さがあったが、それと同程度の熱さがあると言える。
実際にアルミニウム合金のケースを触ってみたが、アルミニウム合金によって温度がかなり抑えられたかと言うと、「やや抑えられてる?」という程度になっていて、少々熱さは感じる。
同じ科環境で測定する環境がないための感覚値でしかないが、ハブのポート同士でのデータの転送のようなハードな使い方をするとそれなりに熱くなるというのが結論かなと。
高速アクセスができるLANポート
筆者は自宅ではノートPCはWi-Fiではなく有線LANによるインターネット接続を行っている。というのもWi-Fiよりもスピードがあり、安定した接続ができるからだ。
この記事を作成するにあたり、DOCKCASE 7 in 1 USB Cハブのレビュー記事を見返したが、下記のように述べていた。
欲を言うならば、LANポートが欲しいところだ。
そして、DOCKCASE 10 in 1 USB-Cハブには有線LAN接続ができるポートが付いている。欲しかったLANポートが付いたモデルと言える。
実際にスピードテスト比較したのが下記の画像だ。DOCKCASE 10 in 1 USB-Cハブの有線LANを使用した方が明らかに速いことが分かる。
動画視聴、大容量ファイルのアップロードやダウンロード、オンラインゲームなど高速な接続が必要とされるような環境なら間違いなく有線LANポートによる接続がおすすめだ。
高速転送を実現するUSB 3.2 Gen 2のポート
このハブには、USB 3.2 Gen 2のポートが2つ備えられている。一つはUSB-C、もう一つはUSB-Aとなっている。
先程のデータとなるが、MacBook ProからハブのUSB-Cポートに外付けSSD SanDisk SDSSDE81-4T00-GH25を差し込んで、データを転送した内容が下記の表となる。
転送環境 | |
---|---|
転送元 | MacBook Pro 14インチ2021モデル |
転送先 | USB-C 3.2 Gen 2(10Gbps)ポート 外付けSSD SanDisk SDSSDE81-4T00-GH25を使用 |
転送容量 | 約191GB |
転送時間 | 約3分20秒 |
ハブのディスプレイの温度表示 | UB:49℃ 前後、PD:41℃ 前後 |
約191GBのデータを約3分20秒ほどでデータを転送しているから、転送スピードが欲しいという人にはおすすめだ。
ちなみに、この記事を書いて初めて知ったが、USB 3と2の見分け方は、差込口が黒い方がUSB 2、青い方がUSB 3の規格になっている。
USB-Cポートが2つしかないノートPCに最適
筆者は、公私ともに普段はMacBook Proを使用しているのだが、仕事柄、MicrosoftのSurface Laptop Studioも使用しているが、このSurface Laptop StudioにはUSB-Cポートが2つしかない、SDカードスロットやHDMIもないため、しばしば不便だと感じることがある。
MacBook Airなんかもそうだが、USB-Cポートが2つしかない。それでは物足りないと感じることがあるはずだ。そういう意味では、このUSB-Cポートが2つしかないノートPCには持ってこいのハブとなっていると感じる。
DOCKCASE 10 in 1 USB-Cハブが向かない環境
逆に向かない環境というのもある。
筆者はここ1、2年の間でPCの環境が大きく変化をした。
普段は、MacBook Proを使用しているのだが、このMacBook ProはUSB-Cポートが3つとHDMIポート、SDカードのスロットが付いている。
そして、モニターはMacBook Proのモニターではなく、外部モニターとしてDell U2723QEを使っている。
このU2723QEのモニターにも様々なUSBのポートやLANケーブル接続のポートがあり、さらにこれのいいところはUSB-Cケーブルを一本接続するだけで外部モニターの出力、充電、有線LANによる高速アクセスが実現できてしまっている。
なので、残念ながら筆者にとってDOCKCASE 10 in 1 USB-Cハブは、せいぜい外出時にHDMIのポートがないSurface Laptop Studioを自宅や職場と同じ環境にない場合に使う程度になる。一般的にはHDMI出力のモニターが多いので、たまに必要な時がある。
もし、筆者がこのハブに欲しいというポートがあるとしたら、CFexpress Type Bのメモリーカードを読み書きできるポートだろう。
というのも仕事で写真撮影をすることもあるが、カメラにはSDカードスロットの他に高速なデータの読み書きができるCFexpress Type Bのスロットも付いていて、普段はこのCFexpress Type Bのカードで撮影をしているからだ。
ファームウェアアップデートによる更新
近年のデバイスはインターネットとの接続のおかげで、ファームウェアのアップデートによって改善が行われる事が当たり前になりつつある。
このハブの説明書にもそのような記載があるので、何かあればファームウェアのアップデートで改善できるのは嬉しいかもしれない。
DOCKCASE 10 in 1 USB-Cハブがおすすめな人
レビューはざっとこんなところだが、DOCKCASE 10 in 1 USB-Cハブのおすすめは以下のような人かなと。
- ギミックやメカが好き、そういうデザインが好き
- 高速なデータ転送のUSBポートが欲しい
- 普通のUSBハブデバイスじゃ物足りない
- Wi-Fiじゃなくて有線LANで高速で安定したアクセスをしたい
- USB-Cのポートが2つしかない
- USBで接続するデバイスの簡単な情報を知りたい
- ミラーレスカメラなどで使用するSDカードスロットが欲しい

DOCKCASE 10-in-1 usb c ハブ スケルトン設計、4K@60Hz HDMI&DP、Gigabit Ethernet、USB-CとUSB-A 10Gbpsデータポート搭載、100w PD急速充電、UHS-II TF/SDスロット MacBook Air/Pro, XPSなど対応 (Black)
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