エクセルの2007で登場したCOUNTIFS関数は、複数の条件に一致したセルをカウントしてくれる関数。
COUNTIFS関数の概要
書式
COUNTIFS(条件範囲 1, 検索条件 1,条件範囲 2, 検索条件 2,)
COUNTIFS関数の説明
COUNTIFS関数は、複数の条件に一致した数値や文字列が含まれるセルをカウントしてくれる関数。
文字列 のセルをカウントしたい場合には、「””(ダブルクオーテーション)」で文字列を囲ってやる必要がある。
複数条件を指定するには、検索条件1の条件の後に「,(カンマ)」でつなげてあげる。
また、セルが数値の場合には、等号・不等号を用いることで、さらに「文字列”■■”と一致し、◯◯以上、●●以下のセル」をカウントするなんてこともできる。
サンプル書式
下記は、Officeの種類とバージョンを記したサンプルの表で、これを基準にサンプルの書式を見て行きたいと思う。
A | B | C | D | E | |
---|---|---|---|---|---|
1 | エクセル | ワード | パワーポイント | エクセル | エクセル |
2 | 2003 | 2010 | 2013 | 2007 | 2013 |
文字列と一致し、なおかつ◯◯以上のセル数をカウントする方法
上記表のサンプル例として、エクセルという文字列が含まれており、なおかつ2007以上のバージョンが含まれているセルをカウントする方法。
まずは、1行目の検索範囲「A1:E1」を指定し、「””(ダブルクオーテーション)」で文字列「エクセル」を指定することで「エクセル」が含まれているセルをカウントできる。
- =COUNTIFS(A1:E1,”エクセル”)
2行目で数値のデータが2007以上のセルをカウントするには、下記のように不等号を使ってカウントする。
- =COUNTIFS(A2:E2,”>2007″)
上記の2つを「,(カンマ)」で下記のように繋げて1つにすることで、エクセル2007以上のセルがいくつあるのかをカウントすることができる。
=COUNTIFS(A1:E1,"エクセル",A2:E2,">2007")
結果表示:1
気をつけることは、条件範囲1と2を下記のように「A1:E2」と選択するとカウントができないということ。
条件範囲一つに付き指定できるのは、1行、又は1列のみということ。
- =COUNTIFS(A1:E2,”エクセル”,A1:E2,”>2007″)
文字列と一致し、◯◯以上、●●以下のセルをカウントする方法
続いては、パワーポイントの文字列と一致し、バージョンが2003以上、2010以下のセルをカウントするサンプル。
数式自体は、下記のようになる。
=COUNTIFS(A1:E1,"パワーポイント",A2:E2,">=2003")-COUNTIFS(A1:E1,"パワーポイント",A2:E2,">=2011")
結果表示:2
考え方としては、パワーポイントのバージョン2003以上のセルをカウントし、そこからバージョン2010以降のバージョンを引いてやればいい。
ポイントとしては、不等号に気をつける必要がある。
バージョン「2010」以下なので、2010も含まれるため、記述は「”>=2011″」とするか「>2010」とする必要がある。