エクセルで複数の条件を判定するOR関数は、いずれかの条件を満たすかどうかを判定してくれ、IF関数とともによく使用される。
OR関数の概要
書式
OR(条件式1,条件式2,...)
サンプル書式
A1 | B1 | サンプル書式 | 表示結果 | 概要 |
---|---|---|---|---|
2007 | 2013 | =OR(A1=2010,B1>2010) | TRUE | 2010がA1の値と等しい、又はB1の値よりも小さいかどうかを判定 |
オフィス | 2013 | =OR(A1=”エクセル”,B1>2010) | TRUE | A1がエクセルという文字列か、又はB1の値が2010よりも大きいかどうかを判定 |
OR関数の説明
OR関数は、複数条件でいずれかの条件が一つでも満たされた場合には、TRUE(真)を、満たされない場合はFALSE(偽)を返してくれ、IF関数とともによく使用される。
上記の2番目のサンプルのように、数値や数式だけではなく文字列も判定して返してくれる。
IF関数とOR関数の併用例
IF関数と併用することで、複数条件でいずれかの条件を満たした場合には○○を表示し、どれも満たさない場合には●●を表示せよということができる。
A1 | B1 | サンプル書式 | 表示結果 |
---|---|---|---|
エクセル | ワード | =IF(OR(A1=”エクセル”,B1=”オフィス”),”対応ソフト”,””) | 対応ソフト |
上記のサンプル書式は、A1にエクセルの文字列、またはB1にオフィスという文字列があれば、「対応ソフト」と表示し、いずれにも該当しない場合には、「””(空白)」を表示させる書式となっている。
IF関数とOR関数、さらにAND関数との併用例
IF関数とOR関数、さらにAND関数を併用して、例えば下記のようにワールドカップ出場権で、日本が後1点を取るか、オーストラリアが引き分けになった場合、日本がワールドカップ「出場決定」文字を表示できるという式を作ることができる。
A1 | B1 | C1 | D1 | 表示結果 |
---|---|---|---|---|
日本 | 0 | オーストラリア | 0 | 出場決定 |
サンプル書式
=IF(OR(AND(A1="日本",B1>0),AND(C1="オーストラリア",D1<1)),"出場決定","残念")
流れとしては、最初のAND関数で日本が0点となったのでこのAND関数は満たされないのだが、次のAND関数ではオーストラリアの得点が0だったため、AND関数の条件をすべて満たすことになる。
そして、その外のOR関数で、そのAND関数のどちらかが満たされていればIF関数のTRUE「出場決定」を表示し、FALSEだった場合には「残念」を表示する。