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ヒットした洋楽にみるフィーチャリングの力

2016年12月1日にDJ Earwormが公開した2016年のアメリカPOPのヒット曲のマッシュアップ動画を公開したのだが、彼がピックアップした25曲をざっと眺めているとある事に気がつく。

マッシュアップに使われた25曲のうち10曲ほどが「フィーチャリング」の曲となっている。

メインのアーティストと一緒に歌う形でラップなどで参加したりするのがフィーチャリングの意味だが、これはメインのアーティストとはまた違う表現力や要素を持ったアーティストが参加することでその曲に更なる魅力を持たせることができるのは言うまでもない。

もちろんフィーチャリングしたからってヒットが必ずしも生まれるとは限らないが、ビジネス的な側面で言えば、メインのアーティストとフィーチャーされたアーティストが持つ個々のファンを同時に取り込めるので、それはヒットさせる要素の可能性を大きく広げられると言えるだろう。

音楽が売れなくなってきてるなんて言われ、以前に書いた記事人工知能がヒット予測する音楽サービスMusic Xrayのようなサービスが登場したりもしたが、やっぱ人間の想像力ってのは面白いもので、どういった経緯でフィーチャリングが生まれたのかは分からないが、模索した結果なのではないかと言える。

今後もヒット要素としてこの形はしばらく続くんじゃないかと、貪るように様々な音楽を聴いていて思うのであった。

ちなみに、発音記号[fítʃɚɪŋ]で見ても間違いなく日本語表記では「フィーチャリング」でいいだろうが、Googleのツールで調べてみたら多くの人が「フューチャリング」で検索しているようだ。

まー、そんなわけでフィーチャリングされたヒット曲をいくつかピックアップしてみた。

Machine Gun Kelly, Camila Cabello | Bad Things

テキサス州出身のラッパーMGK(Machine Gun Kelly)とフィフス・ハーモニーのカミラがコラボした曲で2016年12月1日に公開。アメリカのiTunes Chartでランク1位で登場してて、しばらくキープしそう。

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Fifth Harmony ft. Ty Dolla $ign | Work from Home

2012年7月のアメリカのオーディション番組「Xファクター」で誕生したガールズグループ「フィフス・ハーモニー」。

「Work from Home」は2016年02月26日に公開され、2016年12月の記事を書いている時点では11億7千万回以上の再生回数を叩き出している曲で、2016年にもっとも再生された曲となった。個人的にはこの曲のリズム&ビート感は気に入ってて結構BGMとして聴いてた。

フィーチャリングしてるのはカルフォルニア州生まれのシンガーソングライターであり、ラッパー、プロデューサーでもある「タイ・ダラー・サイン」。

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The Chainsmokers ft. Halsey | Closer

乗りに乗っている感があるザ・チェインズスモーカーズは、フィーチャリングの代名詞と言っても過言ではないぐらいに様々なアーティストを迎え入れている。その中の一曲、2016年を代表する曲と言っても過言ではない「Closer」。2016年にYouTubeで4番目に多く再生された曲となった。自分の中では結構中毒になった曲で今年のナンバー・ワンと言ってもいいぐらい。

フィーチャリングされているホールジーは、日本大好きでハロー・キティーのファンでもある。彼女の代表的な曲「Ghost」は日本で撮影されたようで、冒頭では日本語での語りが入っている。

Closerは、日本ファンのために?日本語歌詞でもアップされている。

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Maroon 5 ft. Kendrick Lamar | Don’t Wanna Know

Maroon 5の新曲「Don’t Wanna Know」は2016年第58回グラミー賞では最多11部門にノミネートにされたラッパーでありソングライターのケンドリック・ラマーをフィーチャしている。

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DJ Snake ft. Justin Bieber | Let Me Love You

DJスネークがフィーチャーしたのは、みんな大好きジャスティン・ビーバー。

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Major Lazer ft. Justin Bieber, MØ | Cold Water

DJでありプロデューサーでもあるディプロによるプロジェクト「メジャー・レイザー(Major Lazer)」による楽曲。Lean Onでヒットを飛ばしたMØ(ムー)とジャスティン・ビーバーがフィーチャーされている。

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Rae Sremmurd ft. Gucci Mane | Black Beatles

複数の人がマネキン人形のようにピクリとも動かない状態でカメラを回している行為「マネキン・チャレンジ」に使われたことで人気が出るようになった曲。

新世代のラッパー兄弟「レイ・シュリマー(Rae Sremmurd)」は、幼少期には貧困の中で育ったそうだ。フィーチャーしているのは、ラッパーのグッチ・メイン。

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The Weeknd ft. Daft Punk | Starboy

妖艶でセクシーな歌声で曲を歌い上げるザ・ウィークエンド。フィーチャーしたのはダフト・パンク。

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Calvin Harris ft. Rihanna | This Is What You Came For

スコットランド出身のDJカルヴィン・ハリスがフィーチャーしたのはリアーナ。アメリカレコード協会RIAAによってプラチナ認定(100万)された曲となっていて、2016年に2番目に多く再生された曲となった。

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Rihanna ft. Drake | Work

付き合ったと発表があったと思ったら別れたとか、よく分からない2人のリアーナとドレイク。この曲もいいけど、個人的にはToo Goodの方が好きかな。

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The Chainsmokers ft. Daya | Don’t Let Me Down

勢いに乗っているザ・チェインズスモーカーズが春ぐらいに公開した曲。女性シンガーソングライター「デイヤ」をフィーチャーしている。

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Hailee Steinfeld, Grey ft. Zedd – Starving

女優でもあるヘイリー・スタインフェルドが歌う「Starving」は、ロシアのDJ Zeddをフィーチャリング。一緒に歌うって言うよりはプロデューサー的な形で参加したみたい。

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Sia ft. Kendrick Lamar | The Greatest

オーストラリアの歌手、ソングライターであるシーアは、素顔を隠していたことで有名。この曲もラッパーのケンドリック・ラマーをフィーチャーしている。

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Sia ft. Sean Paul | Cheap Thrills

これもシーアによる曲。ショーン・ポールを迎え入れている。

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