SanDiskの外付けSSD SDSSDE81-4T00-GH25やSDSSDE61-2T00-GH25などについてレビューをしてきたが、Macでのそれらの外付けSSDストレージのフォーマット、初期化方法についてをまとめてみた。
必要に応じてファイルのバックアップ
SSDのフォーマットをしてしまうとすべてのデータが消えるので、SSDに保存してあるファイルで保存しておきたいデータがある場合にはMac本体や他のSSDなどにコピーしてバックアップをしておくことをおすすめ。
なお、SandiskのSSDのように購入時に予めSSDに保存されている「Install Security for Windows.exe」、「Install Security for Mac.zip」などの専用アプリケーションファイルもあるので、これも予めバックアップをしておくことをおすすめ。
おすすめのフォーマット形式はAPFS
MacでSSDをフォーマットする際に、フォーマットの形式と方式がいくつかあるので、予めどれでフォーマットするのかを考えておきたい。
フォーマット形式
いくつかあるが、主に使いそうなのは下記の通り。暗号化フォーマットもあるが省略。
- APFS
- 2017年9月にリリースされたmacOS High Sierra 10.13から採用されたMacの最新ファイルフォーマット
- SSDに最適化、64bit対応、マルチスレッド、パーティションサイズの可変、ファイルコピーの効率化・高速化
- Windowsで読書できないが、専用ソフトを使うことで回避できる
- APFS(暗号化)
- 上記のAPFSフォーマットにパスワードロックを掛けられる
- 通常のAPFSよりも読込速度が遅くなる
- Mac OS 拡張(ジャーナリング)
- APFS以前からあったMacの標準ファイルシステム「HFS+」として使われていた
- HDDに最適化、32bit、シングルスレッド、パーティションサイズは固定
- exFAT
- Windows、及びMacで読書ができるフォーマット
- USBメモリ、SDカード、外付けSSDなどの多くはこのフォーマット
そんで、フォーマット形式はAPFSがおすすめ。
下記の画像は、Blackmagic Design Speed Testのアプリを使ってSanDiskの外付けSSD SDSSDE81-4T00-GH25の速度を計測したものだ。この外付けのSSDの初期フォーマットはexFATとなっていて、それの速度となっている。
そして、そのSSDをAPFSでフォーマットして再度速度を計測してみたら、書込速度が下記のように831.9MB/sから980.7MB/sの148.8MB/sに向上した。
APFSはWindowsで読書ができないものの、Macで自分専用でSSDを使用する場合や、他の人とは共有しない、Windowsの場合にはソフトウェアで読書をできるようにする、という場合にはおすすめのフォーマットだ。
ただし、筆者が試した限りでは読書が遅い場合にはここまでの差が出ない場合がある。また、フォーマット形式の項目でも書いたようにAPFSの暗号化を選択した場合には読込速度は落ちるし、書込速度も速くならない。
方式
- GUIDパーティションマップ
- インテルCPU以降のMacで使われている。今はこれを選択
- APFS選択の場合はこれを選択
- マスター・ブート・レコード
- 古いPCやデジカメなどの場合にはこれでないと読み込めない場合がある
- ただし、2TBの制限がある
- Apple パーティションマップ
- Powr Macなどの古いMacの場合にはこれを選択
SSDのフォーマット方法
まずはMacのディスクユーティリティを下記のいずれかの手順でアプリを起動。
1. スポットライト検索からディスクユーティリティを起動
command + スペースバーでスポットライト検索を表示して「ディスクユーティリティ」と検索して起動する
2. Dockからディスクユーティリティを起動
Dockの Launchpad をクリック
その他 をクリック
ディスクユーティリティ をクリック
フォーマット手順
ディスクユーティリティのアプリが起動したら下記のようにサイドバーが表示されていない場合はウィンドウを広げ、画像のようにサイドバーのアイコンをクリック、すべてのデバイスを表示をクリック。
そしたらサイドバーのSSDのメニューを選択し、消去のアイコンをクリック。
下記のようにウィンドウが開いたらSSDの名前とフォーマットをAPFS、方式をGUIDパーティションマップと選択して消去をクリック。APFSは必要時に応じて暗号化を選択。
するとSSDのフォーマットが開始されしばらく待てば完了する。