使用していたリュックサックを買い換えるにあたり、リュックサックで失敗したなと思ったことや、リュックのどのような点に注目して選んで購入した方がよいかを熟考を重ねて、リュック選びで失敗しないためのポイントについてまとめてみた。
目次
リュック選びでの失敗ポイント
傷が目立つようになる表面素材だった
2017年12月頃に購入し、2021年4月までの3年4ヶ月ほど使っていたリュックは、Somsonite(サムソナイト)のボックスパックタイプのリュックで、いわゆる3Wayリュックだ。
このSomsoniteのリュックの表面はポリエステルで出来ており、その表面はPVCコーティングと呼ばれるポリ塩化ビニル樹脂を使ったコーティングがなされており、手触りがよく、メタルなファスナーが採用されたデザインの見た目は光沢感、高級感があって、「そのリュック、オシャレだね」としばしば言われることがあった。
リュックに限らずモノを使用していると、スレや傷などがつくのは当たり前のことだが、その場合にそれらのスレや傷がどれ程度目立つものか、表面素材はチェックしておきたい。
1、2年目はそこまでは気にならなかったが、さすがに3年4ヶ月使っていたということもあってか、傷が目立つようになってきて少しみすぼらしくなった感もあった。(写真は購入当初のもの)。もちろん、自分がハードに使ったんだろうなというのはあるが、長く愛用したいなら傷がついても目立たないような表面素材を選ぶことをお薦めする。
メタルファスナーが噛み合わなくなった
黒のポリエステル素材生地とメタルファスナーの組み合わせはオシャレに見えるものだが、その取扱を丁寧に取り扱わないと駄目だというのが、この3年4ヶ月で分かった。
というのも、雨の中で自転車に乗っていたり、物を詰め込みすぎてハードに使っていたせいか、メタルファスナーがの滑りが悪くなったり、噛み合わなくなってファスナーを締めても空いてしまうっていう状況になってしまった。若干メタルファスナーの色も、雨に濡れた後にちゃんと拭かなかったせいか変色した感があった。
表面の傷は多少気になるものの、なんと使用できていたが、新しいものと買い換える決定的な要因はファスナーが噛み合わなくなって、使い物にならなかったのが最大の要因となった。
様々なものに使われているファスナーは、できればメタルファスナー以外の信頼と実績のあるYKKのファスナーを採用しているリュックやバッグを購入したい。
というのも、海外ブランドのリュックはYKKを採用しているものが多く、使ってみると分かるが確かにYKKは良いと感じる。また、ファスナーの品質やものによってはYKKが修理を受けているからだ。
容量はあった方がいい
コンパクトなリュックを選んでみたものの、色々なものを詰め込んだら意外と容量が小さいと感じた事もあったので、「大は小を兼ねる」という言葉もある通りやや大きい方がいいと感じた。
頑丈さやデザインとかなり良かったAerの「Day Pack 2」は惚れ込んですぐに購入したリュックだったが、14.8Lだと少々物足りなさを感じた。
以上が失敗したなと思う点であるが、Somsonite(サムソナイト)のリュックはデザインの見た目は良かったので、ハードに使わない、大切に使うという前提であればおすすめのリュックであり、バッグでもある。
リュックの選び方
そこそこに使ったリュックで失敗したなと思う点を踏まえて、新しいリュックの選び方から購入に至るまでを色々と熟考してまとめてみた。
リュックの用途を考える
リュックと言っても用途によっては、デザインや構造が異なり使い勝手がまったくもって違ってくる。ざっと考えても下記のような用途が考えられる。
- とりあえず物が入ればいい
デザイン、色、素材、価格などで検討 - タウン、ビジネスで使える
ノートPC、書類、小物類は十分に入るか、ビジネス用途にも使えるデザインかを検討 - 登山用に使いたい
サイズ、体へのフィット感、ヒップベルトなどの疲れを軽減する構造などを検討 - カメラを入れたい
カメラを簡単に取り出せるか、どれぐらいの機材を入れられるかなどを検討 - 自転車での通勤・通学に使いたい
背中が蒸れないか、防水性などを検討
例えば、たまに自分はポートレート写真を撮ったりしているが、撮影時には一眼レフカメラの本体、レンズ2本、ノートPC、ケーブル類などを「とりあえず何でも入るリュック」に詰め込んで利用していた。
これらのグッズを「とりあえず何でも入るリュック」に詰め込むと、それなりの重さがどっさりとがのしかかってくる。また、レンズを2本詰め込むので、取り替えるのが面倒だったり、カメラを取り出すのも面倒だ。さらには、リュックを覆っている素材が薄いので気を使ってリュックの下にタオルを詰め込んで機器類に衝撃が伝わらないように気を使っていたりしていた。
そこで、用途としてカメラを入れるためのリュックを探すことにしたのだが、これが大当たりで、カメラを入れるためのデザインや構造設計なされているので、それまで使用していたリュックの問題点を色々と解消してくれるようになったのだ。
このように、まったくもって使い勝手が異なってくるので、予め自分が何の用途で選んで購入するのかを考えておきたい。
場合によっては、自分がリュックに求める機能やデザイン、価格などをリストとして書き出ししてそれに照らし合わせながら消去方で探すのもいいかもしれない。
- 何の用途で使うか?
- 予算はいくらまで?
- 色やデザインは?
- リュックの容量は?
- リュックに入れるものは?
カメラ用リュックは、下記のTENBA Axis Tactical Backpackのリュックを使っている。
登山やキャンプ用に別に購入したNORDKAMMのザック。人間工学に基づいたデザインで疲れを軽減し、デザインにも惚れ込んだ。
関連 NORDKAMMレビュー。アンタレス40を富士山登山やキャンプで使ってみた
リアル店舗で直接触る
ネットが発達して買い物が手軽で便利になったが、洋服やリュックなどはWebサイト上の写真や情報を見るだけでなく、リアル店舗で実際に触るようにしている。例えば、24L入るリュックの大きさと言われてピンと来る人はいるだろうか?
店舗で確認できるようなら、店舗で実際に触って表面素材の感触を調べたり、背負った時のフィット感、リュックを開いた時の構造などをチェックすることをお薦めする。
リアル店舗の場合、ショップ店員が専門スタッフだったりするので、色々とアドバイスを貰うのも手だ。
ファスナーはできればYKK
先程の失敗のポイントでも紹介したように、できるならファスナーはYKK製を採用したリュックをおすすめする。
サイドポケットがある、または横が開けるか
リュックの横にサイドポケットがある、またはファスナーで横を開けられるものだとかなり便利だ。
例えば、先程のカメラ用リュックTENBA Axisは、左サイドからファスナーを開いて、簡単にカメラが取り出せるような構造になっている。これは、リュックを片方の肩で背負ったまま一眼レフカメラを取り出せる構造になっている。リュックを降ろさずにカメラを素早く取り出せるので、すごく便利だ。
これはカメラ用のリュックに限らず、タウン・ビジネス向けのバッグでもサイドから開けるような小さなポケットがあると、例えば自分はSomsoniteのリュックの横ポケットにオフィスに入るための首から下げるカードキーを入れているが、横ポケットに入れてすぐに取り出せるようにすることで、わざわざリュックを丸ごと下ろす必要がなくなるので、凄く便利だ。
腰への負担と蒸れを軽減する構造か
リュックを使用する際の問題点として、腰への負担と夏場の背中の蒸れの問題がある。腰や肩への負担は、ショルダーハーネスとヒップハーネスがついているモデルを選ぶといいだろう。
自分の場合は、たまたま先程のTENBA Axisのヒップハーネスを腰で締めるのではなく、背中とリュックの間に入れて背負っていたら、これが意外に良かった。というのも、背中とリュックの間に隙間が出来たので蒸れが軽減、さらには腰骨で背負う感じになったので腰への負担が軽減されたことに気がついたからだ。
リュックの内側は、黒以外のカラーがいい
意外と気が付かないのが、リュックの内側が黒だと小物を入れた時に見つけづらいということだ。小物が黒の場合にはなおさらだ。
なので、外は黒でもいいがリュックの中は黒以外の色付きのものがお薦めだ。
取って紐は広い方がいい
リュックの場合、大抵は上部に手持ちできる取っ手紐がついているが、たまにこれが幅が狭いのがある。幅が狭いとそこに重さが集中するため少々持ちづらいので、幅が広い方が力が分散されて持ちやすい。
リュックの容量はそこそこに物が入る方がいい
何をリュックに詰めるかは人にも寄るが、大は小を兼ねるという言葉もあるので、悩むのであれば多少色々と詰められる容量の方がいい。
先ほど紹介したAerのリュックは、14.8Lでは少々物足りなさを感じたなので、これよりも少々大きくてもいいかなと個人的には感じている。
春先の気温が昼間は20°、夜は10°よりも下がることもしばしばあるので、簡単に羽織れるジャケットやマフラー、ニット帽が詰められるぐらいの大きさのものを選んでいる。風邪のおよその原因は寒さが原因によるものだと思っているので、リュックの中にはそれらが入る大きさを選んでいる。
おすすめのリュックは?
個人的には下記のAerのTECH PACK 2がおすすめ。頑丈だし、見た目のデザイン、サイドポケット、容量などすべてがいい感じ。
以上、自分がリュックを選ぶ時に考えておきたい点についてまとめてみたが、これ以外にもやはりチェックしておきたいデザインやリュックの中身の構造などは好みや予算、用途によるので、ここでは特にピックアップしていない。