ベトナム旅行でのインターネットの利用はどうしようかと考えて調べていたが、Wi-Fiではなく使ったことのないeSIMを使ってみたいと思い、たどり着いのたのがNomad eSIMというものだった。
そんなわけでNomad eSIMの使い方、ベトナムでの利用についてをまとめてみた。
なお、利用時のアカウント作成にはGoogleのアカウントを使っている。持っていない人は作成をおすすめ。作り方は下記記事を参照
目次
eSIMとは?
eSIMとは、「embedded Subscriber Identity Module」の略で、スマホ端末に直接埋め込まれる組み込み型のSIMカードの一種である。
スマホ契約時にはSIMカードと呼ばれる契約者情報が埋め込まれたICカードがスマホ本体と一緒に付属してくるが、eSIMは予めスマホ端末に埋めこれたものとなっているのが大きな違いとなる。
また、eSIMはプロファイルと呼ばれる契約者の電話番号などが入ったデータをダウンロードし、eSIMを書き換えるだけで簡単に使えるようになっている。
そのため、場合によっては現地でオンラインで契約が完了すればすぐにでも使用できるようになり、Wi-Fiの機器レンタルや返却の手間が要らない。
iPhone、AndroidのeSIM対応状況
iPhoneおよびAndroidのeSIMの対応状況だが、下記の通りとなっている。なお、Androidについては下記に記載端末以外にも対応しているものもあるので、各自で検索して貰えれば。
- iPhone
- XS、XS Max、XR以降、iPhone SE(第2/第3世代)など
- 記事執筆時点では中国本土でのiPhoneのeSIMの提供予定はないとのこと。詳しくは「iPhone の eSIM について – Apple サポート (日本)」を。
- 参照 iPhoneでeSIM対応機種かどうかを確認する方法
- Android
- Google Pixel 6、Google Pixel 6 Pro
- Galaxy S21 ultra 5G
- OPPO Find X3 Pro
- など
- 参照 AndroidでeSIM対応機種かどうかの確認方法
参照。
Nomad eSIMとは?
「Nomad」は、LotusFlare Inc.が提供するeSIM向けの「データ」と「SMS」のプランが利用できるインターネット接続サービスで、様々な国で利用可能でオンラインで手軽に申込みができる。
データプランは、下記のようにいくつかのプランが用意されている。
- 個別の国
- アメリカ方面、ヨーロッパ方面、アジア方面」などの地域別(リージョン別)
- 特定の国でのデータ無制限
利用可能国の例
- アメリカ方面
- アメリカ、アルゼンチン、ブラジル、カナダ、チリ、コロンビア、コスタリカ、エクアドル、エルサルバドル、ホンジュラス、グアテマラ、ジャマイカ、メキシコ、パナマ、ペルーなど。その他
- ヨーロッパ方面
- アルバニア、オーストリア、ベルギー、ブルガリア、クロアチア、キプロス、チェコ共和国、デンマーク、エストニア、フェロー諸島、フィンランド、フランス、ドイツ、ギリシャ、ハンガリー、アイスランド、アイルランド、イタリア、ラトビア、リトアニア、ルクセンブルク、マルタ、モルドバ共和国、モンテネグロ、オランダ、ノルウェー、ポルトガル、北マケドニア共和国、ルーマニア、ロシア連邦、セルビア 、スロバキア、スロベニア、スペイン、スウェーデン、スイス、イギリスなど。その他
- アジア方面
- シンガポール、タイ、フィリピン、インドネシア、マレーシア、韓国、ベトナム、中国、アルメニア、オーストラリア、カンボジア、フィジー、香港、日本、カザフスタン、モンゴル、ニュージーランド、カタール、サウジアラビア、スリランカ、台湾など。その他
データ無制限プラン
下記の国においてはデータ無制限で利用できるプランも用意されている。
- インドネシア、日本、イギリス、シンガポール、韓国、タイ
Nomad eSIMの評判は?
iPhoneのアプリの評価は4.4となっているが、実際に使ってみた感じだと設定で少し戸惑うかもしれないが、自分が利用したベトナムのホーチミンやニャチャンでは、極稀にいかにも電波が通ってなさそうな場所では3Gになることもあるが、感覚値の99%は4Gでそれなりの速度で接続できて快適に利用できた。
- ホーチミン/ほぼ4G。場所によっては5Gでの接続も見られた
- ニャチャン/ほぼ4G
- ニャチャンから離れた山間/時折3G、または利用不可
- ダナン/ほぼ4G
- ダナンのホテル屋上/弱い4G。ホテルのWi-Fi利用を
- ホイアン/若干電波が入りづらい時もあったがほぼ4G
現地の電波を使うので、携帯電話会社の状況によると考えられる。なので、渡航先の電波状況が4G対応の国なら問題なく使えると考えられる。
Nomad eSIMアプリのダウンロード
Webページから申し込みできるが、アプリからも利用できるようになっている。今回はiPhoneアプリでの利用についてをまとめている。アプリのダウンロードは下記のリンクから。
Nomad eSIMの使い方
アカウント登録
iPhoneのアプリを起動すると下記のような案内が表示されるが、プライバシーを守りたい人は「Appにトラッキングしないように要求」を選択。
続いてはアカウントの作成だが、メールアドレスで登録も可能だがここではGoogleのアカウントを使って登録。Googleアカウントで登録することでサービスごとのパスワードを考えなく済むし、集中管理でアクセスを削除することもできる。
Googleアカウントへのアクセス確認画面が表示されるので、続けるをタップ。
既にGoogleアカウントにログインしている場合にはアカウントが表示されるのでそれを選択。ない場合には、「別のアカウントを使用」を選択して追加ログインする。
続いてはアカウントの作成。まずは、下記の内容を作成していくがさほど難しくないため、主に下記の赤字の気になるポイントを絞って紹介したいと思う。
- アバター作成
- ニックネーム
- 誕生日入力
- 国
- 電話番号
- 性別
ニックネーム
ニックネームは、4〜20の英数字でニックネームを入力してUpdateをタップ。これは他のNomadユーザーが自分を識別するためのものとなる。
国設定
We do you call home?を選択すると国選択画面に移動するが、ここでは位置情報のアクセス許可を求められるので、Appの使用中は許可を選択。
暫く待つとGPS情報からTokyo, Japanのように表示されるので、選択。表示されない場合は「Japan」と検索するといいだろう。
性別
最下部の性別については下記を参照。
- Female / 女性
- Male / 男性
- Non-binary / 男性・女性のどちらでもないと認識している場合
- Prefer not to say / 性別を言及したくない場合
終わったらContinueタップしてアカウントの登録を完了。
プランの登録
続いてはプランの登録。画面左下の「Data」を選択した状態で、画面右上の検索アイコンをタップ。
地域別プランや国別一覧が表示されているが、一番上の検索欄をタップ。
行きたい国を入力して検索し、検索候補をタップ。今回はベトナムってことでVietnamを選択。
プランの一覧が表示されるので、利用したいプランを選択してCheckout ◯ USDをタップ。今回は20日間ほどの滞在予定なので、少し余裕を持って30GBを選択した。(追記:よっぽどの動画の閲覧やアップしないなら1日1GBでも十分だったので、それを考慮して足りない場合は後から追加というのもあり)
「Checkout ◯ USD」をタップすると詳細が表示されるので、さらにCheckout ◯ USDをタップ。
注意書きが表示されるが、下記のような内容。
- eSIMプランは、対応するロック解除済み端末でのみ使用可能
- すぐにeSIMをインストールする必要があるが、これは有効期限が開始するものではない
- 有効期限は、アクティベーションを行い、データ通信を開始した時点から始まる
I understandをタップ。
再び案内が表示されるので、Yesをタップ。
支払い方法の追加
今度は支払い方法を追加するので、Add Payment Methodを選択。
支払い方法の種類が表示され、Apple Pay、クレジットカードまたはデビットカード、PayPalを選択できるが今回は、Credit or Debit Cardでクレジットカードを追加。
クレジットカード番号を入力する。
カード番号を入力したら今度は、Expiration Date(有効期限)とSecurtiy Code(セキュリティコード)を入力し、画面右上のAdd Cardをタップでクレジットカードが登録される。
;今度はプロモコードの入力。プロモコードを入力することで、3ドルの割引がある。Add Promo Codeをタップ。
プロモコードEIJI98ZWを入力して、Claim this Promoをタップ。
下記の画面が表示されたら、Use this Promoをタップ。
80ドルが77ドルに変わっていて、3ドルが割引されているのが分かる。最後にComplete Purchaseをタップ。
登録が完了すると、下記のeSIMの追加の案内が出る。要約すると30日以内にeSIMの追加をしてねということだ。Add eSIM nowをタップ。
次の画面ではeSIMの追加についてのやり方がいくつ案内されている。
eSIMの追加
eSIMの追加方法だが、二通りの方法がある。
- コードを手入力する方法
- アプリ内の専用のコード、またはメールに届いた専用のコードを手入力する。PCを持っていない、複数の端末を持っていない場合の手順
- QRコードをスキャンする方法
- アプリ内、またはメールに届いたQRコードをスキャンして追加する。PC、あるいは複数の端末がある場合にはこちらが手軽
コードを手入力する方法
画面下部のMangeにアクセスすると、契約が完了したプランが表示されるのでプランを選択。
続いては、Installation Instructionを選択。
eSIMの案内画面が表示されるが、画面を左に一回スワイプすると下記のような画面が表示される。ここに表示されている①SM-DP + Addressと②Activation Codeの右横にある「Copy」をタップ&コピーしてiPhoneの設定でeSIMに追加する。
iPhoneの設定を開いて、モバイル通信を選択。
画面をスクロールしてeSIMを追加を選択。
下記の画面が開いたらQRコードを使用を選択。
QRコードをスキャンという画面が表示されるので、詳細情報を手動で入力を選択
下記画面が表示されるので、先程の①SM-DP + Addressと②Activation Codeを貼り付け、キーボードの次へをタップ。
読み取りが成功したら下記の画面になるので、そのまま続けるをタップ。
暫く待つと完了する。ボタンをタップするとモバイル通信の設定に戻る
ラベル修正に進む。
QRコードをスキャンする方法
プラン契約が完了するとメールにQRコードが届くので、スマホやPCなどでQRコードを開いておく。
そしたら、別のiPhoneの設定を開いて、モバイル通信を選択。
画面をスクロールしてeSIMを追加を選択。
下記の画面が開いたらQRコードを使用を選択。
QRコードの読み取り画面が起動するので、先程のQRコードを読み取る。
そのまま続けるをタップ。
暫く待つと完了する。ボタンをタップするとモバイル通信の設定に戻る
実際の利用時は登録したNomadの回線をデフォルトに指定して利用するのだが、日本にいる場合は主回線をデフォルトにして現地で変更するようにしたい。
主回線を選択して続けるをタップ
今度も主回線を選択して続けるをタップ
最後も主回線を選択して続けるをタップ
ラベル修正に進む。
ラベル修正
追加したNomad eSIMは、「個人」という名称で登録されていて少し分かりづらいの修正しておくことをおすすめ。
個人を選択。
モバイル通信プランの名称を選択
カスタム名称にNomadと入力。
離陸前にやっておきたいこと
スマホを使っている場合データローミングという機能があるが、これは海外で現地の通信会社の電波を利用してネットに接続できるサービスだ。
場合によっては、このローミング機能がオンになっていて優先的に接続され無駄に料金が発生する可能性もあるのでオフにしておきたい。その手順。
iPhoneの設定を開いて、モバイル通信を選択。
主回線を選択。
データローミングを確認してオフにする
実際の利用/アクティブ化
iPhoneの設定を開いて、モバイル通信を選択。
モバイルデータ通信を選択
Nomadを選択
前のモバイル通信のページに戻ってNomadを選択。
データローミングがオンになっていなければオンにする。
アクティベートできない?
Nomad eSIMのページを見るとアクティベートが必要な感じがしてアクティベートができない?とか思ったりするが、実際には実際の利用/アクティブ化で解説したように、モバイルデータ通信をNomad eSIMで選択してデータローミングをオンにすればOKだ。
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