iPhoneで音楽や映画などのデジタルコンテンツ購入やアプリ課金をしたい場合に、クレジットカードを登録したいのだが、セキュリティ的に危険はないだろうか?
セキュリティの話をする前に、一つ質問をしたい。
今あなたが見ているこの画面はiPhoneなどのスマホ、あるいはPCであろうが、自宅・職場のデバイスに関係なくそれらがあなたの手元から離れたら自動で画面がロックし、再度画面を開く場合にはパスワードを求めるように設定をしているだろうか?
もし、していないのであれば残念ながらあなたのセキュリティに対する意識は低いと言わざるを得ない。
目次
Appleのセキュリティレベルは?
デジタルに限らず何かのサービスを利用する限りは、大小に関わらずリスクというものが存在し100%安全ではないし、Appleにおいてもそれは同様の事が言え、システムのセキュリティが強固であっても、場合によってはヒューマンエラー、人為的ミスで起こり得ることもあるからだ。
しかし、ここまでAppleが成長して億単位レベルで人に使われているということは、逆に言えばセキュリティレベルが高くなければ、ここまで成長していなかったからセキュリティは強固だとも言える。
記事Apple、2020年に App Store で不正行為の疑いのある取引15億ドル以上を阻止 – Apple (日本)にあるようにAppleは、2020年には15億ドル(約1700億円)以上の不正取引を阻止する取り組み、やはりセキュリティには神経を尖らせているというのが分かる。
ただ、これはApple側のセキュリティに対する体制の話で、それを確かめる術はないのだが、危険なリスクがあるのはクレジットカードを利用する側も同じである。冒頭での質問はそういう意味を込めていて、つまりは利用する側がリスクがあることを理解した上でその対策をして利用することが重要だ。
画面の自動ロック&パスワード
基本中の基本だが、スマホやPCが自分の視線・手から離れたなら画面の自動ロック、パスワードロックをかけておこう。スマホ・PCは便利な半面、クレジットカードだけではなく様々な個人情報が保管されている場所でもある。
パスワードは使い回さない
パスワードは同じものを様々なサイトで使い回さないようにし、覚えられないならパスワード管理ソフトやアプリを使うといい。自分は1Passwordというアプリを使用している。
万が一漏洩した場合、同じパスワードの使い回しによるダメージは計り知れない。
専用クレジットカードの作成&限度額の設定
万が一、クレジットカード番号の漏洩、カードを紛失した場合などに備えてカードの利用限度額を少し低めに設定した専用のクレジットカードを用意するのも手。多少の痛手を負ったとしても、少し低めの限度額であれば深いダメージを受けることもないだろう。
Amazonでよく買い物をするなら買い物がさらにお得になるAmazon Mastercardクラシックカードがお薦め。
カードの利用通知設定をする
手軽にできる利用対策として、「クレジットカードの利用があったら通知をする」というのも一つの手段だ。これだと気づきやすい。
例えば、「三井住友カード 通知設定」、「セゾンカード 通知設定」などのように「自分の使用しているクレジットカード会社 通知設定」と検索すればやり方は出てくるかと。サンプルで三井住友カードの手順を下記記事にまとめてるので確認をして貰えれば。
関連 三井住友カードで利用通知を設定する方法。Vpassでのやり方
毎月の明細を確認する
最近ではスマホやPCから簡単に明細書を確認ができるようになっている。なので、毎月こまめにチェックをすることで、異変があった場合にも気づけるようになる。
明細を確認したらふと記憶にない金額が請求されていたことがあり、結局は、自分で契約したことを忘れてただけで自動契約になっていたということに気がついた事があったが、おかげで自動契約を解約して無駄な出費を抑えることにもつながる。
フリーのWi-Fiの利用を控える
気をつけたいのがフリーWi-Fiにセキュリティが掛かっていない場合、悪意ある人に情報を盗見される可能性があるからだ。
特にIDやパスワード、クレジットカードの入力時はリスクが高い。どうしても利用したい場合は、フリーのWi-Fiを切ってモバイルデータ通信を使おう。
また、ブラウザであればアドレスの頭に「https」とurlが付いているサイトを利用することで、通信が暗号化されリスクが低減する。Safariブラウザの場合には、鍵アイコンが表示される。
セキュリティソフトを入れる
PCやAndroidを使用しているなら、セキュリティソフトを入れておきたい。無料のものではなく、有料のものがいい。無料の場合、変にアドウェアなどが入っていてそれがウィルスなのではないかと思うこともある。なので最近は安く買える有料のものがいい。お薦めはESET。
子どもの目から遠ざける
まさかとか思う話が、子どもだ。手軽にできるスマホのゲームに熱くなり、親の目を盗んで高額課金してしまう、笑い話にもならい事案が過去にも多数ある。しっかりと管理しておこう。
2段階認証を設定する
サインインする時にパスワードの入力と、さらにセキュリティコードの入力を指定のアプリなどに送信してそれを入力するという方法が2段階認証だが、これを設定することによりさらにセキュリティが高まる。設定については下記を参考に。
Apple ID の 2 ファクタ認証
もっとも安全な対策
まー、利便性は失われるけどクレジットカードを使わないにかぎるね。あとは、コンビニで売っているiTunesカードの利用、サービスによってはコンビニ払いなどがあるので、それを利用するのも手だ。