カメラやパソコンなどの記憶媒体として使われるフラッシュメモリーには、SDメモリーカード、microSDメモリーカード、コンパクトフラッシュなどの様々なものがあるが、その際に必要なものとしてカードリーダーだったりする。
フラッシュメモリーのカードリーダーにも様々なものがあるが、Lexar Professionalマルチカード3-in-1のサンプル品をメーカーから提供頂いたので、レビューしてみたいと思う。
目次
Lexarのカードリーダー
Lexarと言えば、SDカード、microSDカード、USBメモリー、CFexpress Type Bカード、コンパクトフラッシュなどのフラッシュメモリーを販売しているブランドで知られているが、そのLexarが販売しているUSBカードリーダーの一つが、「USB 3.1対応カードリーダーLexar Professionalマルチカード3-in-1」だ。
SDカード、microSDカード、コンパクトフラッシュに対応
「Lexar Professionalマルチカード3-in-1」は、下記の3つのフラッシュメモリーカードに対応しており、それぞれを接続して読み取りができるようになっている。
- SDカード
- microSDカード
- コンパクトフラッシュ
SDカードにおいては、SD、SDHC、SDXCメモリーカードに対応し、UHS-IおよびUHS-IIのタイプにも対応、コンパクトフラッシュにおいてはUDMA 7のカードにも対応している。
USB 3.1対応カードリーダー
カードリーダーには様々なタイプがあるが、このカードリーダーの特徴の一つとして高速伝送に対応しているUSB 3.1に対応している点だ。
速度比較
USBには規格があるが、USB 3.1は高速転送ができる部類に入り、早速ではあるが転送速度を比べてみた。
今回は同じくLexarの「Lexar Professional 2000x SDXC UHS-II Memory Card GOLD 256GB」 を使用して速度比較をしてみようと思う。
残念ながら同じUSB 3.1のカードリーダーは持っていないため、Ankerの「PowerExpand+ 7-in-1」のメディアハブを使っての転送速度検証しようと思う。
Ankerの「PowerExpand+ 7-in-1」は、USB A、USB C、PD、HDMI、SDカード、microSDカードと対応していて、重宝&愛用している機器で、SDカードリーダーも読み込めるため、USB 3.1の速度の違いが分かるかと。
Anker PowerExpand+ 7-in-1 USB-C PD メディア ハブ 85Wパススルー充電 Power Delivery USB-Cポート HDMI USB-Aポート
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速度計測に使用したのはMacのBlackmagic Disk Speed Testのアプリ。無料の動画編集ソフトDavinci Resolveで有名なBlackmagic Designによるアプリだ。
Ankerの「PowerExpand+ 7-in-1」の結果は、下記の通りだ。
続いては、USB 3.1の「Lexar Professionalマルチカード3-in-1」による速度の結果。
結果を表にまとめると以下の通りになったが、2倍以上の速度の違いがあることがわかる。高画質化してきている最近の写真ファイルは、容量が大きくなっているためやはり転送速度が速い方がストレスが少ない。
書き込み速度 | 読み込み速度 | |
Anker PowerExpand+ 7-in-1 | 76.4MB/s | 85.7MB/s |
Lexar Professionalマルチカード3-in-1 | 177.8MB/s | 184.9MB/s |
Red Dot Design Award 2021受賞のデザイン
Lexar Professionalマルチカード3-in-1は、「世界三大デザイン賞」の一つRed Dot Design Award 2021にてデザイン賞を受賞している。
たしかに、そのデザインは他の四角型のカードリーダーとは異なっており、四角型のカードリーダーのデザインに飽きていて拘りのある人には新鮮味があるかもしれない。
内包されているのは、本体とUSB 3.1のケーブルとなっている。
本体自体にはUSB Cの差込口形状となっているが、内包されているケーブルはUSB AとUSB C形状のものとなっている。最近のノートPCはUSB C形状の差込口が主流となってきているので、逆にUSB C形状のケーブルじゃないのが残念だが、この製品がAmazonで販売され始めたは2019年8月19日からなので致し方ない部分はある。本体自体はUSB Cの差込口になっているので両端がUSB CのAnker Thunderboltケーブルなどを使えば問題はクリアになる。
SDカード、コンパクトフラッシュと言えば、デジタル一眼レフカメラでは、ポピュラーなフラッシュメモリーとして使われているものだ。コンパクトフラッシュは、SDカードよりも高速、大容量のためプロの現場で使われていただろうが、最近はミラーレスカメラに搭載されるCFexpress Type Bのカードに置き換わってきている。
少し一昔前のデジタル一眼レフカメラを使っていて、メモリーカードの転送速度が欲しい、少し変わったデザインのカードリーダーに興味があるならと言ったところの商品だ。