2020年に購入したAppleのMacBook 13インチだったが、1年ちょっとで新しいMacBook Pro 14インチ2021に乗り換えてしまった。
2年ほど使い込んだのレビューをしてみようと思う。
目次
MacBook 14インチ2021に買い替えた理由
レビューする前にまずは、購入したMacBook 13インチ2020のスペックを軽く見返してみようと思う。
購入したMacBook 13インチ2020のスペック | |
---|---|
CPU | 第10世代の2.3GHzクアッドコアIntel Core i7プロセッサ(Turbo Boost使用時最大4.1GHz) |
グラフィックス | Intel Iris Plus Graphics |
メモリ | 32GB 3,733MHz LPDDR4Xメモリ |
ディスプレイ | True Tone搭載13インチRetinaディスプレイ |
キーボード | Touch BarとTouch ID |
ストレージ | 1TB |
接続ポート | Thunderbolt 3ポート x 4 |
購入したMacBook 13インチ2020のスペックは上記の通りだが、普段の自分のMacBookの用途は主に下記の作業がメインだ。
筆者の主な用途
- 業務でPhotoshopを使って簡単な画像加工
- ブログ記事の執筆
- Adobe Lightroomで写真のレタッチ
- 外部モニターでたまに映画鑑賞
- ちょっとしたプログラミング
これらの業務を行う上では特に不満はなかった。
しかし、CanonのEOS R5を購入し動画撮影をして編集してみようとしたところ、8Kの動画はさることながら4K動画のALL-I圧縮方式で撮影した動画がこれがまったくもって再生がまともにできなかったため、スペックが足りないノートPCとなったことを感じた。
その後、外部にグラフィックボードを取り付けて使うeGPUというのを知り、eGPU Breakaway Boxレビューの記事でも紹介したeGPU Breakaway Boxというのを試したが、これも使い物にならずに4K動画のALL-I圧縮方式での編集を諦めていた。
そこへMacBook Pro 14インチ2021の発表があり、8K動画も再生できるというAppleが独自に開発したプロセッサM1が発売されると言うので、すぐさまに予約購入をした。
MacBook Pro 14インチ2021レビュー
購入したスペック
届いたMacBook Pro 14 2021のスペックは下記の通り。価格を見てもらうと分かると思うが、当時はそれなりのスペックを詰め込んだつもりだ。
購入したMacbook Pro 2021のスペック | |
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CPU | 10コアCPU、32コアGPU、16コアNeural Engine搭載Apple M1 Max |
メモリ | 32GBユニファイドメモリ |
電源 | 96W USB-C電源アダプタ |
ストレージ | 1TB SSDストレージ |
ポート | Thunderbolt 4ポート x 3、HDMIポート、SDXCカードスロット、MagSafe 3ポート |
Touch ID | INPUT 065-CCWG Touch ID |
ディスプレイ | 14インチLiquid Retina XDRディスプレイ |
トラックパッド | TRACKPAD 065-CCWD Force Touch Trackpad |
キーボード | Touch ID搭載バックライトMagic Keyboard – 英語(US) |
価格 | 387,800円 |
HDMIはすぐさま不要になった
業務で使用している時は、首や肩こり、目の疲れ対策に外部モニターに接続して作業をしているのだが、MacBook Pro 14インチ2021を使い始めてしばらく経った後にDellの4KモニターU2723QEを購入して使用していたのだが、予想以上に満足感が高く感動した。

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関連 Dell U2723QEのレビュー。U2723QXとの違いは?IPS Blackの4K27インチモニター
というのも、MacBook Pro 14インチ2021のモデルにはHDMI出力のポートが付いているのだが、Dellの4KモニターはMacBook ProをUSB Type-Cケーブルと繋いでモニターを映し出せるのだ。
Dellの4Kモニターに映し出すだけではなく、電源供給も行え、しかも有線LANと接続することで場合によっては不安定なWi-Fi接続よりも高速で接続できるのだ。
つまりはUSB Type-Cのケーブル一本で3つの機能を果たしているのだ。
事務所と自宅にケーブル一本で収まる環境ができあがってしまい、HDMIポートは自分に取っては不要な存在となってしまった。
ただ、時折、自分と同じようなモニターがない、HDMIを使わざるを得ないような環境の場合には、やはりHDMIは必要だと感じることも極稀にある。
早くUSB Type-Cのケーブルで世の中が収まるような環境になって欲しいが、HDMIがMacBook Proから消えるのはまだまだ先だろう。
写真やる人には嬉しいSDXCカードスロット
筆者はミラーレスカメラで写真を撮影、AdobeのLightroomでレタッチをするのだが、やはりSDXCカードスロットがあるのは便利だ。
ミラーレスカメラから取り出ししてすぐに写真を取り込んでレタッチの作業ができるのは嬉しい。
筆者が使用しているカメラはCanon EOS R5だが、RAWデータで撮影するのでファイル一つ一つの容量が大きい。
この場合にはやはりネットを通じての転送よりも高速なSDXCカードスロットを使った方が断然速い。
Canon EOS R5は、8Kの動画も撮影できるのだが、利用している外付けストレージはより高速な処理ができるCFexpress Type Bで、SDカードスロットに挿し込めないのは少々不便さを感じるのは致し方がない。
いつかはHDMIのスロットが廃止されて、プロフェッショナル向けにCFexpress Type Bが挿し込めたらいいなと。
微妙だったタッチバーは廃止
たまに使っていたタッチバー(Touch Bar)は、使用するソフトウェアに合わせてメニューが変化するスクリーンタッチボタンでファンクションキーの代わりになって凄く便利かと思われたが、iPhoneなどのスマホとは違って使い心地がイマイチだった。
というのも、スマホは常にスマホの画面を見る必要があるが、キーボードの場合は普段使わないようなキーはたまに見ることがあっても、外部モニターを見ながら作業することが多い筆者にとってはやはり不要なものとなった。
感覚値でしかないが、ネット上の評判を見ても評価はよろしくなかったようだ。
ノッチはさほど気にならなくなる
見た目的には美しくないモニターの中央上部に採用されたノッチ。
インカメラ用に設置されているのでしょうがないが、筆者自身が先程から述べているように外部モニターに接続して作業しているので、テレワーク時のオンラインミーティングぐらいでしか利用しない状態だ。
人間には慣れという便利な機能があるのだが、慣れてしまえば逆にスクリーンが少し広がったと思える日が来るかもしれない。
画像や動画編集はどうか
冒頭でも述べたように筆者はEOS R5のカメラを使用しているが、RAWデータで撮るとデータが大きくなって編集作業も重たくなるが、それを感じさせない。
また、本来の目的であった8K動画や4K動画のALL-I圧縮方式で撮影した動画の編集がやりたいために購入したようなものだが、結果はどうだったかというと、まずは8K動画が問題なく再生できたことに驚いた。
しかし、編集用のソフトウェアDavinci Resolveで重ためのエフェクトなどを適用すると、やはりカクついた動きになってしまう。8Kはやばいと思わずにはいられない。
それでもやはり低画質で再生可能な場合があるので、感動せずにはいられない。8Kはフェクトなどの適用状況によっては厳しい部分もあるが、4K動画のALL-I圧縮方式は動作する。
パワフルなのに静か
さらに凄いのは、動作が静かだということ。
以前に使っていたMacBook Pro 13インチだったら間違いなく唸っているような音が出ていた作業でも、本当に動いているのかというレベルでこのMacBook ProのM1は静かだ。
ブログ記事を書いていると調査でたくさんのブラウザウィンドウを開くことがあるが、その場合にでも動作が不安定になることがない。
しかも、静かなのにそこまで熱くならない。以前にSurface Laptop Studioをレビューしたことがあったが、ある程度の重い作業をしようとするとノートPCが唸るし、横から温風が出てくる。そう思うと、MacBook Pro M1スゲーとってなる。
関連 Surface Laptop Studioレビュー。MacBook Pro 14インチと比較してみた
重さは許容範囲内
MacBook Pro 14インチ2021の重さは約1.6kg。
もっとパワフルな仕様にするなら16インチの選択肢もあるだろうが、やはり2kg以内、できるなら1.5kgぐらいまでにしたい。やはり移動時の荷物の重さを少しでも軽減はしたい。
そうなるとMacBook Pro 14インチの選択になる。
14インチは約1.6kgの重さがあるが、これなら許容範囲内の重さだ。
MacBook Pro 14インチ2021がおすすめな人
もう既に2年もMacBook Pro 14インチ2021を使用しているのだが、今まで一番満足しているMacBook Proとなっている。
M3のMacBook Proも発売されたのだが、よっぽどの衝動が無い限り、個人的にはこのMacBook Pro 14インチ2021のM1はあと最低でも2年は使っていると感じる。
MacBook Pro 14インチ2021おすすめの人は下記の通り
- 8Kの動画を編集しないけど、4Kの動画を編集する機会がある
- デジタル一眼、ミラーレスカメラでRAWデータを取り扱う
- 人生は有限なのでスピードは欲しいが、予算を抑えつつPCのスペックは欲しい
- 静かなPCが欲しい
品薄になってきているので、欲しい人は早めに。

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