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Photoshopで肌を綺麗にするハイパスフィルターの使い方

インスタでちょうちょいとポートレート写真@eizを投稿しているのだが、SNSにおけるポートレート写真は一つの市民権を得たように感じる今日このごろ。

それに関連して、Photoshopを使ってポートレート写真のレタッチで肌の質感を保ちつつ肌をつるつるに仕上げたいとか、肌のニキビやシミなどを綺麗に仕上げたいと思うこともあるかと思うが、自分の覚書としてもPhotoshopでのハイパスフィルターを使ったやり方を紹介してみたと思う。

肌を綺麗にするハイパスフィルタの使い方

下記のような写真の肌をつるつるに仕上げてみたいと思う。

Photoshopで肌のレタッチ

レイヤーを2つ複製する

そしたら元のレイヤーを2つ複製する。レイヤー複製のショートカットは以下のいずれかの通り。

  1. 元のレイヤーを選択
    • Mac : cmd + CWindows : Ctrl + Cでレイヤーをコピー
    • Mac : cmd + VWindows : Ctrl + Vでレイヤーを貼り付け
  2. 元のレイヤーを選択
    • Mac : cmd + JWindows : Ctrl + Jでレイヤーを複製

Photoshopでレイヤーを2つ複製する

レイヤーをスマートオブジェクトに変換

次の作業に入る前に複製したレイヤーを分かりやすくするためにレイヤーの名前を変えているが、適宜必要に応じて作業してもらえれば。最上部のレイヤーを「ハイパス」、真ん中のレイヤーを「ぼかし」としている。

そしたらその両方のレイヤーのいずれも①レイヤーを右クリックで、②スマートオブジェクトに変換する。この後、フィルターを適用するのだがフィルターのパラメーターの変更をしやすくするための作業だ。

Photoshopのレイヤーをスマートオブジェクトに変換する

ぼかしレイヤーの不透明度を変更する

そしたら、「ぼかし」レイヤーの不透明度を80%に変更する。80%と指定しているが、作業の中で場合によっては調整してもらえれば。

Photoshopのレイヤーの透明度を変更する

ぼかしフィルターを適用する

今度は、ぼかしレイヤーを選択した状態で、Photoshopの①フィルターのメニュークリックして、②ぼかし③ぼかし(ガウス)と選択する。

Photoshopのぼかしフィルターを選択する

ぼかしフィルターの設定画面が表示されたら、適用半径を①70 pixleで設定し、③OKをクリックしてぼかしフィルターを適用する。

Photoshopでぼかしフィルターを適用する

ハイパスレイヤーの描画モードと不透明度を変更する

今度は、ハイパスレイヤーを選択して、レイヤーの描画モードを①リニアライト②不透明度を80%に変更する。

Photoshopのレイヤーの描画モードと不透明度を変更

ハイパスフィルターを適用する

今度は、Photoshopメニューの①フィルターをクリックして、②その他③ハイパスと選択する。

Photoshopのハイパスフィルターを選択する

ハイパスフィルターの設定画面が表示されたら、下記の作業を行う。

  1. 頬などのシミやシワなどを補正したい箇所まで①ドラッグ
  2. 半径を②0.5前後あたりで設定して、①のシワなどが消えるか消えないぐらいで調整する
  3. ③OKをクリックして適用する

半径は値が小さいほどシワなどを隠せるが、「合成、作り物感」が強くなりすぎるので、スライダーでドラッグして良さそうな値で設定を。

Photoshopのハイパスフィルターを適用する

レイヤーをグループ化

今度は、ハイパスレイヤーとぼかしレイヤーを選択してMac : cmd + GWindows : Ctrl + Gでグループ化する。

レイヤーをグループ化

グループにレイヤーマスクを適用する

そしたら下記の手順でグループにレイヤーマスクを適用する。

  1. ①グループレイヤーを選択
  2. ②レイヤーマスクをクリック
  3. グループのレイヤーマスク部分を選択した状態で塗りつぶす。Mac : cmd + DelWindows : Ctrl + Del

Photoshopのグループをレイヤーマスクを適用

ここまでの作業が完了すると写真を開いた時と同じような見た目になるかと。

Photoshopでの肌レタッチ準備完了

ブラシツールを選択

そしたら、ブラシツールを選択して、不透明度を100%流量を60%ほどにして描画色を白に設定する。

Photoshopのブラシツール選択

肌を綺麗に仕上げる

あとは下記の手順でブラシツールで肌を塗りつぶせばOK。

  1. グループのレイヤーマスクを選択
  2. ブラシツールで肌を塗りつぶす
  3. 必要に応じて、ハイパスやぼかし(ガウス)のフィルターをダブルクリックで調整

いい感じに肌を綺麗にしつつシミなどを綺麗にしてくれる。

Photoshopで肌をブラシツールでレタッチ

肌の質感を残しつつ綺麗にする方法

先ほども述べたように、ハイパスフィルターの適用半径の値を0.1などの小さい数値にすればするほど、シミやシワを綺麗に塗りつぶせるのだが、やりすぎて「合成感、作り物」が強くなってしまう。

個人的には肌の質感を少し残すぐらいがいいかなと感じているが、そうなると適用半径を大きくする必要があり、そうなると今度はシミなどが残るというトレードオフの関係性になる。

そこで、肌の質感を少し残しつつシミを綺麗にする対処法。

  1. 肌の質感が少し残るぐらいにハイパスフィルターの半径を調整
  2. ブラシツールで肌を塗りつぶして、多少のシミが残っても大丈夫なぐらいに調整
  3. 作業が落ち着いたら必要に応じてグループを複製してバックアップしておく
  4. ①元画像を複製する
  5. 作業したグループと上記の複製したレイヤーを選択してMac : cmd + EWindows : Ctrl + Eでレイヤーを統合する
  6. ③スポット修復ブラシツールでシミを補正する

Photoshopで肌の質感を維持して綺麗にする方p法

ブラシツールで綺麗にならない?

使用している画像の解像度などによっては、ハイパスフィルター、ぼかしフィルター、レイヤーの不透明度などを調整しないとうまく綺麗に塗りつぶせないかもしれないので、調整をしてもらえれば。

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