Microsoft PowerToysとは？便利な機能一覧まとめ

PowerToysとは何かという解説と便利な機能の一覧をさくっとまとめてみた。

Microsoft PowerToysとは

PowerToysは、Windows 95からパワーユーザー向けにMicrosoftによって開発されているフリーのソフトウェアで、様々な便利な機能が備わったツール集だ。

PowerToysは、Windows 10からはオープンソースとしてプログラマーがソースコードを保存・公開・共有するためのWebサービスGitHubにプログラムコードが公開されているが、初心者はMicrosoft Storeからも簡単にインストールができるようになっていてる。

Microsoft PowerToysの機能一覧

常に手前に表示

選択したウィンドウを常に一番手前にする機能。利用するには下記のショートカットキーを入力。

Wndowsキー + Ctrlキー + Tキー

Awake

Windowsのパソコンが「電源とスリープの設定」をすることなく、起動したままの状態にすることができる。

長時間の作業で自動でスリープや電源を切らないようにすることができる。

PowerToysの設定画面から下記の設定ができる。

設定	解説
選択した電源プランを引き続き使用する	PCの起動状態は影響を受けない。アプリはユーザーの入力を待機してる。
無期限に起動したままにする	明示的にスリープ状態にするか、アプリを閉じるまたは無効にするまで、PCを無期限に起動したままにする。
一定の期間、起動したままにする	定義された期間、PCの起動状態を維持する。定義された時間が経過すると、Awake は前の状態に戻る。
有効期限が切れるまで、起動したままにする	定義された時間までPCの起動状態を維持する。

カラーピッカー

下記のショートカットキーでスポイトツールを使って画面内の好きな箇所の色を抽出することができる。Webデザイナーやデベロッパーには便利な機能。

Wndowsキー + Shiftキー + Cキー

色はHEX、RGB、HSL、HSL、HSV、CMYK、HSB、HSI、HWB、NCol、CIELAB、CIEXYZ、VEC4、Decimal、HEX Intなどの形式を設定で変更することができる。

Command Not Found／コマンドが見つからない

コマンドによってスローされたエラーを検出し、関連するWinGetパッケージのインストールを提案するPowerShellモジュール

トリミングとロック

ショートカットキーを使うことで、一番手前にあるアクティブなウィンドウをトリミング＆クロップした箇所を別ウィンドウで開くことができ、ショートカットキーの内容によって若干異なる。

①トリミングした箇所を別ウィンドウで拡大縮小できる

下記のショートカットキーでトリミング＆クロップした箇所を別ウィンドウで開いて、そのウィンドウを拡大縮小できる。Snipping Toolとかでトリミングしたウィンドウをキャプチャすると、画面が必要な資料作成時に役立つかも。

Wndowsキー + Ctrlキー + Shiftキー + Tキー

②トリミングした箇所を別ウィンドウで操作できる

下記のショートカットキーでトリミング＆クロップした箇所を別ウィンドウで開いて操作できる。不要な箇所を除いてウィンドウを操作できるので動画キャプチャしたい時に便利かも。

Wndowsキー + Ctrlキー + Shiftキー + Rキー

環境変数

様々な環境変数の管理ができる。

例えば、スタートアップフォルダにアクセスしたい場合は、%USERPROFILE%の環境変数を使うと簡単にアクセスできる。

Copy
C:\Users\%USERPROFILE%\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Startup

FancyZones

ウィンドウの整列ができるスナップレイアウトをカスタマイズできる。詳細なやり方は下記記事を参照してもらえれば。

関連 Windows 11のスナップレイアウトのカスタマイズ方法。重ねて表示も

File Explorer add-ons

Windows 11のエクスプローラーでは画像のサムネイルを選択するとファイルを開かなくてもプレビューで確認できるが、この「File Explorerアドオン」では、さらに「.svg、.md、.cs、.cpp、.rs、.pdf、.gcodeなどのソースコードも含めて様々なファイルを開かなくてもエクスプローラーでプレビューできる。

File Locksmith

ファイルやフォルダなどを使用中のアプリやプロセスを確認して、それらを終了させることができる。

よくあるのは、外付けのSSDなどを接続した状態で、取り外しをしようとしてできない場合だ。その場合には、使用中のプロセスを確認して終了させることができる。

利用するには、ファイルやフォルダを右クリックして「Unloock with File Locksmith」を選択。

ホストファイルエディター

サイトの移行やリニューアル時の確認や、社内向けやテストページへのアクセス制限などに使うホストファイルを作成するためのエディター。

実際にホストファイルを使ったサイト移行時の確認方法を下記の記事でやり方を紹介している。

関連 DNS変更前にhostsファイルを使ってサーバの動作確認をする方法

Image Resizer

画像を右クリックで手軽に画像サイズを変更できる。また、複数画像を選んで一括でサイズ変更もできる。

Keyboard Manager

キーボードのキーやショートカットキーを再定義できるようになる。

例えば、WindowsのキーボードCtrlとAltの役割を入れ替えて、Macのような配列にして使うことができる。

ショートカットキーも再定義できるが、下記の用途にも使える。

ショートカットキーの再定義
- 例えば、コピーができるショートカットキーCtrlキー + CキーをWinキー + Cキーのように変更できる
テキストの送信
- 登録したテキストをショートカットキーで呼び出す。例えば、Altキー + Aキーで自宅住所を一発で呼び出しができる
プログラムの実行
- 登録したアプリをショートカットキーで呼び出す。
URIを開く
- ショートカットキーでWebページを開いたり、Windows設定アプリ、UWPアプリ、Windowsマップアプリ、Peopleアプリなどを起動できる。参照

マウスユーティリティ

Ctrlキーを2回押すとマウスカーソルの位置を分かりやすく表示してくれる。

大きなモニターでの作業中にマウスの位置が分からなくなる時には便利。

その他にも下記の機能がある。

マウス蛍光ペン
- クリックすると蛍光ペンのような後が表示される。動画でチュートリアルを作成する時に便利
マウスジャンプ
- マウスポインターを遠距離に素早く移動させることができる
マウスポインターの十字線
- マウスポインターの中央に十字線を描く

境界線のないマウス

複数のデバイス間でカーソルを簡単に移動させることができる。

プレーンテキストとして貼り付け

エクセルなどでセルをコピーすると書式が一緒にコピーされるが、単純に値だけを貼り付けたい場合には下記のショートカットキーでプレーンテキストを貼り付けできる。ショートカットキーは変更可能。

Wndowsキー + Ctrlキー + Altキー + Vキー

プレビュー

画像やPDF、テキストファイルを下記のショートカットキーでプレビューできる。軽快な動作がいい感じ。

Ctrlキー + スペースキー

使い方については下記記事を参照してもらえれば。

関連 Windows 11のフォトビューアーの代わり。フォトが使いにくい時に

PowerRename

複数のファイル名の一括変更が右クリックでできる。PowerRenameの使い方は下記記事を参照してもらえれば。

関連 PowerRenameの使い方。ファイル名の連番001のやり方も

PowerToys Run

Altキー + スペースキーで使えるランチャー。

下記のような事ができる。

アプリ、フォルダ、ファイルを検索
実行中のプロセスを検索する
電卓を使用して簡単な計算を行う
システムコマンドを実行する
時刻と日付の情報を取得する
単位を変換する
ハッシュの計算
GUID を作成
Web ページを開くか、Web 検索を開始する

Quick Accent

「æάâ」のようなアクセント付き文字を入力する事ができる。日本人が使う機会はあまりないかと。参照

レジストリプレビュー

Windows レジストリファイルを開くと、ファイルの内容が表示される。

スクリーンルーラー

下記のショートカットキーで、画面のピクセルを測定できる。

Windowsキー + Shiftキー + Mキー

ショートカットガイド

下記のショートカットキーで画面上にショートカットキーのガイドを表示してくれる。

Windowsキー + Shiftキー + /キー

Text Extractor

初期設定では無効にされていてSnipping Toolの利用を推奨しているが、有効化すると下記のショートカットキーで画像の文字を抽出することができる。

Windowsキー + Shiftキー + Tキー

ビデオ会議のミュート

マイクとWebカメラの両方のグローバルなミュートをすばやくせっていできる。