筆者は写真や動画作成が趣味だったりするが、写真も動画もRAWデータで撮影する機会が殆どだ。
写真のRAWデータは、AdobeのLightroomで撮影後にレタッチをするために利用、動画のRAWはDaVinci Resolveで編集しているフォーマットだが、このRAWデータはやたらと容量があり、そうなるとノートPCのストレージだけでは足りなくなる。
なので、外付けのストレージで何かないと思い辿り着いたのが、SanDisk SSD 外付け2TB SDSSDE61-2T00-GH25。
軽くレビューをしてみたいと思う。
関連 SanDisk SDSSDE81-4T00-GH25のレビュー。外付けSSD 4TB
目次
SanDisk SDSSDE61-2T00-GH25のレビュー


SDSSDE61-2T00-GH25のスペック
まずは、スペックを見てみたいと思うが、2TBの大容量と読込速度、書込速度がやはり魅力的なのは言うまでもなく、写真撮影や動画撮影をする人、ゲームの大容量のデータを取り扱う人には申し分ないではないかと。
また、IP55のの防滴・防塵となっていて、外環境での利用もさほど気にすることなく利用できるようになっている。
また、最大2メートルからの落下にも耐える衝撃と振動に強いモデルとなっていて、いかにもプロフェッショナル向けという感がある。実際にプロのカメラマンでも使用している人は多いのではないだろうか。
SDSSDE61-2T00-GH25のスペック | |
---|---|
ストレージ容量 | 2TB |
最大読込速度 | 1050MB/秒 |
最大書込速度 | 1000MB/秒 |
接続インターフェース | USB-C (USB 3.2 Gen 2に対応) |
ディスク形式 | SSD |
対応デバイス | Windows, Mac |
サイズ | 9.6 x 52.55 x 100.8 mm |
重量 | 52g |
商品モデル番号 | SDSSDE61-2T00-GH25 |
防滴防塵 | IP55 |
セキュリティ | 256ビットAESハードウェア暗号化によるパスワード保護 |
発売時期 | 2020/12/10 (Amazonでの取扱開始) |
データは公式サイト、及び独自調査によるもの
軽く手触りの良いデザイン
重量自体は52gで、筆者が愛用しているiPhone 12 Proの重さは187gなのでそれと比べても軽い。持ち運びには良いSSDストレージとなっている。
本体は上部に穴が空いており、カラビナやロープなどを通すことができるようになっているが、そこまでして利用する環境は筆者にはない。

表面の素材はシリコンだと考えられるが、表面には穴ぼこ、点描のようなデザインになっている。
裏面はツルッとした如何にもシリコン素材だというような触り心地になっているが、個人的には裏面も表面と同じような穴ぼこのデザインの方が良いなと感じた。

色は黒がベースで上部の穴はオレンジ色が使われていて、これはこれでいいが個人的には黒と赤という組み合わせだともっとクールだったかもしれないと感じる。オレンジは赤よりも落ち着きがあるが。
GH25とJ25の違い
SanDiskの外付けSSDを探していると、同じようなモデルなのに下記のように微妙に違う型番のモデルがある。
- SDSSDE81-2T00-J25
- SDSSDE61-2T00-G25
- SDSSDE61-2T00-GH25
ネット上で調べてみるとどうも「J」のモデルは「Japan」日本国内向けという話となっていて、「G」は「Global」のグローバル向けなのではないかと言われている。
「G」のモデルには「GH」というのもあるが、これも違いがよく分からないが、Amazonのページで見るとGHのモデルにはV2という記載があるので、なんとなく英語のVersionのバージョン2って事なのか?という風に捉えることもできる。
SDSSDE61-2T00-GH25の速度計測
それでは、SDSSDE61-2T00-GH25の速度を計測してみようと思う。
Windowsでの書込、読取速度
WindowsのSurface Laptop StudioとThunderbolt 3のケーブルを接続してのスピードテスト。
結果は、下記の通り。
Surface Laptop Studioで速度計測 | |
---|---|
書込速度 | 読込速度 |
889.8 MB/s | 856.8 MB/s |
Surface Laptop Studioの方が速かったが、これは、Surface Laptop StudioはUSB 4.0/Thunderbolt 4の対応となっているが、MacがSDSSDE61-2T00-GH25のUSB 3.2 Gen 2の規格に対応していないためだと考えられる。

Macでの書込、読取速度
MacBook Pro 14インチ2021年モデルとThunderbolt 3のケーブルを繋いでBlackmagic Design Speed Testのアプリで計測。
Macでの速度計測をした結果は下記の通り。やはりそれなりに速い。
MacBook Pro 14インチ2021モデルで速度計測 | |
---|---|
書込速度 | 読込速度 |
800.8 MB/s | 722.3 MB/s |

Macの場合、APFSでフォーマットすると下記のように書込速度が少し向上した。

詳細については下記ページを参照。
関連 Macの外付けSSDをフォーマットする方法。おすすめの形式は?
体感速度検証
続いては、ざっくりな体感速度を検証してみた。条件は下記の通りで実施してみたが、ストップウォッチで時間を計測したものなのであくまでも「ざっくり計測」となるが、リアルな体感速度データではあるかなと考えている。
- 使用するファイルデータ
- RAW画像ファイル100枚、約4.7GB/1ファイル約47MB
- RAW動画ファイル15個、約28.58GB/1ファイル約1.9GB
- 使用するPCのデータ
- Blackmagic Design Speed Testのアプリでディスクのスピードを予め計測
- Windows/Surface Laptop Studio
書込速度 2239.7 MB/s、読込速度 2273.8 MB/s - Mac/MacBook Pro 14インチ 2021モデル
書込速度 3463.5 MB/s、読込速度 5102.3 MB/s
- 計測方法
- Windows、及びMacのBlackmagic Design Speed Testのアプリを使用
- ケーブルはThunderbolt 3を使用
- 写真、および動画のファイルが入ったフォルダをSSDのフォルダ上にドラッグ
- マウスボタンを離したらストップウォッチで計測開始
- コピーの進捗ウィンドウが閉じたら、ストップウォッチを停止
- コピーをそれぞれ5回行い、その平均値を求める
RAW画像100枚、約4.7GBのコピー速度 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
Windows | 10.78 | 11.67 | 11.22 | 11.62 | 11.62 | 平均 11.26秒 |
Mac | 10.35 | 10.45 | 9.96 | 10.15 | 10.28 | 平均 10.23秒 |
RAW動画15個、約28.58GBのコピー速度 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
Windows | 49.46 | 50.82 | 51.05 | 50.3 | 51.1 | 平均 50.54秒 |
Mac | 34.08 | 33.19 | 33.98 | 34.96 | 39.4 | 平均 35.12秒 |
面白い結果になってしまったのだが、いずれもMacの方がコピー速度が速かった。これの要因として、PC本体のSSDの送る側の転送速度が関係あるのだろうか?と考えているが、残念ながら他のPCが手元にないので参考程度にして貰えれば。
SDSSDE61-2T00-GH25のレビューまとめ
デザインや手触り、重量においても軽量で持ち運びは大変良く、スピードにおいては申し分ない。容量においては動画を取り扱う場合にはやや物足りないものがあるかなとは感じるものの、IP55の防滴防塵仕様は堅牢でプロフェッショナルなイメージを持たせてくれる。
2年以上利用しているが、特に問題なく使用できており、ハイアマチュア、プロにはおすすめしたい外付けSSDであるかなと。

より高速なモデルSDSSDE81-4T00-GH25もレビューしてるので、気になる人はチェックを。
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