WindowsやMacなどのPC、iPhoneやAndroidなどのスマホを使うと、避けては通れないキーワードの一つに「インストール」というのがある。ここではインストールとは何か、意味がわからないという初心者向けに詳しく解説してみようと思う。
目次
インストールとは?
インストールとは、PCやスマホ等で使われるインストールの意味として、コンピューターに特定の機能を持ったアプリやソフトウェアを取り込んで、その機能を利用・実行できるようにすることだ。
PCやスマホに限らず、プレイステーションやXBoxなども同様で、特定のゲームやアプリをプレイステーションやXBoxにダウンロードし、取り込んで遊べるようにすることもインストールという。
インストールは英語のinstallから来ており、日本語としての意味は「〜を取り付ける、設置する、任命する」などがある。
インストールの仕組み
より理解するためには、PCやスマホの仕組みを知ることだが、PCやスマホはソフトウェアとハードウェアで構成されている。
- ソフトウェア
特定の機能が組み込まれたプログラムで、特定の機能を処理したり、他のソフトウェアやハードウェアを制御する - ハードウェア
特定の処理をする物理的な部品・装置(デバイスともいう)
例:CPU、メモリ、ネットワークチップ、スピーカー、液晶画面など
ソフトウェアはさらに下記のように2種類に大別される。
- OS(オペレーティング・システム)
PCやスマホのアプリやソフトウェア、ハードウェアを制御するための頭脳とも言える基本システムソフトウェア。アプリは大抵の場合、このOSに適合していないとインストールできない。
例:iOS(iPhone)、Android OS、Windows OS、macOSなど - アプリ(ソフトウェア)
独自の機能が組み込まれたプログラムで、ハードウェアを制御する場合にはOSにユーザーの操作を伝達したりする
例:音量ボリューム制御アプリ、画面調整アプリ、天気アプリ、ゲームアプリなど
PCやスマホは様々な部品や装置のハードウェアが組み込まれた状態で、それらを制御できるようにOSがストレージと呼ばれる記憶装置に取り込まれる。これはOSのインストールというが、一般的な消費者やユーザーがこの作業をすることはない。そしてこれらが動作する状態で消費者の手元に届く。
購入時のPCやスマホは、様々な機能を持ったアプリが予め用意されているが、それ以外の機能を持ったアプリやゲームは用意されていないので、探して自分でインストールして利用できるようにする必要がある。現在のアプリやソフトウェアのインストールの主流の大まかな流れは下図の通りとなる。
アプリとOSの挙動の関係をもう少し説明すると、アプリのインストールは言ってしまえばアプリとOSがやり取りができるようにするための手続き作業とも言える。例えば音量を制御するアプリは下記のような使用の流れとなる。
- ユーザーがアプリでボリュームを大きくする操作をする
- アプリがOSに音量ボリュームを大きくしてほしいと要求する
- OSがスピーカーを制御してボリュームが大きくなる
インストールとダウンロードの違い
インストールでよく一緒に使われる言葉としてダウンロードがあるが、インストールの仕組みの流れの図にあるように、ダウンロードとは、ネット上のアプリやソフトウェア、データを自分のPCやスマホにコピーして保存することを言う。保存をしただけなので、この状態ではまだ使えない。
一方のインストールは、OSがソフトウェアやアプリを取り込んで使える状態にすることを言う。
ダウンロードは、「アプリを落とす」のように「落とす」ともいう。また、downloadの略語DLと書かれることもある。
昔のPCのアプリやソフトウェアはCDやDVDからインストールするという形が基本だったが、インターネットの発達により、それらのアプリやソフトウェアのデータはネット上のメーカーのサーバーで配布されるようになってきている。
ダウンロードの詳細についてはこちら。
スマホ初心者向けアプリのインストール方法
実際にiPhone、Androidのスマホ初心者向けにアプリのインストール方法をさくっと解説。
iPhoneでのやり方
iPhoneのホーム画面でApp Storeというアプリをタップ。
App Storeにアクセスすると様々なアプリやゲームなどが紹介されており、紹介されているものか、画面右下の虫眼鏡から検索して探そう。インストールを開始するには入手か「金額」が表示されているアイコンをタップ。
- 金額表示
インストール確認画面でインストール許可をすると課金される - 入手
インストール、および利用については料金が掛からないが、アプリ内の有料サービスを利用すると課金がなされる - 入手/App内課金
インストールは料金が掛からないが、本利用するには有料課金する必要がある
するとインストール確認画面が表示されるが、iPhone 6、7、8などは端末のホームボタンのタッチIDを、iPhone x、12、13などはフェイスIDで認証をする。
認証が終わるとアプリのダウンロードの開始がされるが、ゲームなどは大容量のアプリが多いのでダウンロードする場合はなるべくWi-Fi環境が接続できる場所で行うことをお薦めする。
ダウンロードが完了すれば、下記のように開くというメニューが表示されるので、それをタップすればアプリが起動して使えるようになる。
Androidでのやり方
Androidの場合にはホーム画面のGoogle Playのアイコンをタップ。
「Google Playストア」にアクセスしたら、インストールしたいアプリを一覧から選ぶか、画面上部の検索欄から探し、タップして詳細画面に移動する。
詳細画面に移動したらインストールボタンタップでダウンロードが開始される。なお、ゲームなどは大容量などのWi-Fi環境でダウンロードするようにしよう。
インストールが完了したら下記のように表示されるので、開くをタップでアプリが起動して利用できるようになる。
インストールの対義語
インストールの対義語は、アンインストール(uninstall)で、PCやスマホからアプリやソフトウェアを削除することを意味する。詳細は下記の記事を。
PCやスマホへのアプリのインストールは無制限で取り込めるというわけではない。
PCやスマホはストレージと呼ばれるアプリやデータを保存するための記憶装置があるが、それには容量があり、その容量内でアプリやデータを保存や取り込んで使う必要があるが、それが足りなくなった場合は不要なアプリをアンインストールをしたりして容量を確保する必要がある。