スマホやモニター関連でよく聞くようになったPIPとは何か?また、PBPとの違いは何かについてをまとめてみたので、PCのモニターなどの購入を検討している人は参考にして貰えれば。
モニターやスマホのPIPとは?
テレビ、パソコン、スマホなどで使われるPIPとは、Picture In Picture(ピクチャー・イン・ピクチャー)の頭文字を取ったもので、画面に表示しているメインの画面とは別に最前面で常に表示する小型の画面を表示する機能の事をいう。
英単語の「in」には「〜の中に」という意味があるので、直訳すれば「画の中に画」があると言ったところだ。
スマホのiPhoneの場合、ブラウザで動画画面をタップして動画を再生すると下記のようにPIPのアイコンが表示されるので、それをタップするとPIPが機能する。
下記のように動画の再生画面が画面下部に最前面で配置され、ブラウザをスクロールして記事をチェックしながら動画も見れるような状態になる。メインの作業をしながら他の確認作業などができるこの「ながら作業」ができるのがPIPの最大のメリットとなる。
下記はデルのPCモニターU3223QEでPIPを適用した状態で、メインの画面にはMacの画面を表示し、右上の小さい画面にはWindowsの画面を表示しているものだ。
PIPの用途・メリット
PCでのPIPの用途としては下記例が考えられる。
- Macでメインの作業をしながら、Windowsの動画の書き出し状況を確認
- メインの画面で作業をしながら、Fire TV Stickで動画をながら観する
- メイン画面でゲームをプレイしつつ、PIPの画面で攻略サイトや攻略動画を表示
PIP自体は、1976年のモントリオールオリンピックでクォンテル社がテレビ中継でデジタルフレームストアという機能として、開会式の炎のアップの写真を挿入したものが最初だと言われ、1980年にNECが「ポップビジョン」としてCV-20T74Pを日本で発売している。(参照)
テレビの場合には、ある番組を見ながらPIPで他の番組の状況や広告の終了を確認して戻すという使い方が便利。
モニターのPBPとは?
PBPは、Picture By Picture(ピクチャー・バイ・ピクチャー)の頭文字を取ったもので、WindowsやMacなどの異なるPC間の画面を1つのモニター画面を等分割して隣り合わせで表示させる機能だ。
英単語の「by」には、「…のそばに、のかたわらに」の意味があり、直訳すれば「画のそばに画」があるという風に捉えることができる。
下記はデルのPCモニターU3223QEでPBPを適用したもので、左半分にはMacの画面、右半分にはWindowsの画面が等分に表示されている。
これの利点は、異なるPCを2台持ちしている時などで同程度の作業内容や比較・確認をしたい場合に利用する時にメリットを発揮できる。
また、異なるPC機器などの表示をして確認したい場合にモニターを複数台用意したくない、2台のモニターを置くスペースがないという場合には便利。ただし、モニターはそれなりの大きさを必要として少なくとも30インチのモニターを利用したい。
PBPの用途・メリット
異なる機器の映像を1つのモニターで表示するという意味ではPIPと変わらないが、画面が等分割されるので、何かを比較表示したいという
- 異なる機器の映像を1つのモニターで表示して比較展示
- Web制作、特にMacとWindowsでのブラウザの表示の違いなどを確認
- モニターを縦置きにすることで、上下画面での閲覧・比較ができ、横長動画の場合にはこちらの方がむしろ最適