AppleやAmazon、LINEなどの音楽聴き放題サービスなんかを利用しているとよく耳にするようになった用語にサブスクという言葉があるが、これの意味とは何かというのをまとめてみた。
目次
サブスクとはどういう意味?
サブスクとは、一定量の商品の受け取りや、製品またはサービスを継続して利用するために定期的に支払う料金形態のビジネスモデルのことを言う。
サブスクは、元々は英語の「subscription」の事を指し、日本のカタカナ英語表記「サブスクリプション」の略語で、下記のような意味がある。
- 自分の名前を署名する行為
- 自筆の署名
- 申し込んだ、または誓約した金額
- 継続的または定期的な性質のものを、特に前払いプランで提供、受領、または使用するための取り決め
- 会費
- 定期購読
今日の日本の中でのサブスクの意味は、定額制という意味として使われることが多くなっており、サービスによってはお試し期間などはあるものの、課金することによって一定期間サービスを利用できる仕組みで、継続して利用するには月額、年額などの定額での支払いを定期的に支払う必要がある仕組みのことである。
サブスクのビジネスモデルは、それまでは「買い切り方式」のモノを購入して所有していたことから、必要に応じて一定の期間利用する消費するスタイルに変わっていることも一つの特徴と言える。
なお、場合によっては「サブスク」と「定額制」は違うものであると指摘する声もあるが、その場合の違いは契約後の商品やサービスの更新はしないという説明がなされることがある。
ただ、「定額」で利用することには変わりはないので、同じ意味で使用しても意味が通じ、商品やサービスを更新しないということは、時と場合によってはビジネスとして成り立たなくなり沈没する可能性があるのは言うまでもない。
サブスクのメリット
消費者と事業者の場合のメリットについてまとめてみた。
- 消費者のメリット
- 定額で低価格の場合が多く、様々なモノやサービスを試せるので新しい発見がしやすい
- 登録、解約がしやすいがサービス多い。(一応、解約条件は確認することをおすすめ)
- 低価格から始められるサービスが多いので、登録のハードルが低い。(一応、解約条件は確認することをおすすめ)
- サービス内容によってはモノを所持しなくなるので、環境に優しい、荷物が減る
- 事業者のメリット
- 一定の収益が定期的に入ってくるので、会社の安定、成長につながる可能性が高い
- アイデア次第では既存の販売品やサービスを定額制として活用、導入しやすい
- 継続型のサービスのため、消費者のデータを分析に活用しやすくなる
サブスクのデメリット
デメリットはいくつか考えられるが、ここでは消費者と事業者の場合のデメリットをまとめてみた。
- 消費者のデメリット
- 利用しない場合も常に固定の金額が掛かる
- 数百円から数千円で比較的に安価なサービスが多いため、複数のサービス利用で毎月の支出が増える可能性がある
- 安価なため、欲しい物が限られていたり、より上位のプランがあったりすることがある
- 不要な商品やコンテンツも多数含まれる場合がある
- 商品、特に電子書籍や音楽などのデジタルコンテンツは解約すると手元に残らない場合がほとんど
- 定額制であることに心の余裕が生まれ、使わないことも多々ある(事業者にとってはメリット)
- 事業者のデメリット
- 商品、サービスに魅力がないと継続して利用してもらえない
- ある程度の商品の量、コンテンツを必要とする
- デジタルコンテンツ以外は、商品保管の場所や商品維持のためのメンテナンスが必要になる場合もある
- 新しい商品やコンテンツの追加が必要な場合もある
- 低額での提供の場合が多く、そのため、初期フェーズでのユーザーを囲い込むまでの時間が掛かる
サブスクの種類
サブスクは下記のようの種類にまとめることができるのではないかと。
- デジタルコンテンツやソフトウェアのデジタルを使ったデジタルサービス
- 人間と人間が向き合って何かしらのサービスを提供するヒューマンサービス
- モノをレンタルしたり、消費したりするモノサービス
- スペースの貸し出しハコサービス
それら3つを軽くピックアップしてみた。
音楽配信などのデジタルサービス型サブスク
デジタルサービスとしての音楽聴き放題、映画見放題などは定額制に課金している間は、端末にダウンロード保存して視聴ができるが、解約するとそれらの保存データは削除される。デジタルであるため、ゲームやソフトウェア、Webサービスなどもその部類に入る。
ユーザーにとっての最大のメリットは低額で聴き放題、見放題、利用し放題ができるというメリットがある。
企業にとってのメリットは大規模な開発が必要となるが、在庫を持たない、在庫が切れることがない上に、多言語化できれば世界配信ができるため当たれば大きい分野だ。
特にソフトウェアやゲームなどは、企業にとってのメリットがあるのはもちろん、ユーザーにとっても新しい機能やコンテンツが利用できるので、使い続ける理由の一つにもなりえる。
- 音楽聴き放題
Amazonプライムミュージック、Spotify(スポティファイ)、Apple music、YouTube Musicなど - 映画見放題
Amazonプライム、Hulu、Netflixなど - 本(電子書籍)の読み放題
Kindleアンリミテッド - ソフトウェア使い放題
AdobeのPhotoshopなど、MicrosoftのOffice - ゲーム遊び放題
Apple Arcade、Goole Play Stadia、PsNow(プレイステーションナウ)
特にAdobeはそれまで切り売りしていたPhotoshoやIllustratorのソフトウェア郡をクラウド販売型の定額制に転換することで成功を収めている。参照
これらから下記のいずれかの要素があるのが見て取れる。
- エンターテイメント性がある
- ビジネスで必要とされる
- 世界に配信できる
- わりと低価格で提供される
- デジタルである
iPhone及びAndroidアプリにおいてもその使い勝手の良さから定額制を提供するサービスが増えている。
オンラインサロンなどのヒューマンサービス型サブスク
何かしらのススキルなどを持った人がユーザーにサービスを提供したり、男女のマッチングなど主に人と人が面するサービスなんかがこれにあたる。
マッチングサービスのようにWebやアプリのサービス上で完結する場合もあれば、サービスを利用する側と提供する側が個々で場所を用意したり、道具を必要とする場合もあるが、大量の在庫を必要としない。レアジョブのように日本人よりも人件費が安い海外の人を活用したアイデアもある。
最近ではビジネススキルを持った個人が顧客にコーチングするなどの個人オンラインサロンなんかも人気だ。
- マッチングサービス
ペアーズ、Omiai、ゼクシィ、Yahooパートナー、dineなど - オンライン英会話
レアジョブ、ビズメイツ、ベストティーチャーなど - オンラインサロン
DMMオンラインサロン、個人など
車などのモノサービス型サブスク
何かしらのモノを月額制でレンタルしたり、消費したりする。既存のサービスを「月額制」にする、と手軽にアイデアが生まれる可能性が高いかもしれない。手軽な半面、過給すぎるモノを在庫に持つ可能性もある。
居酒屋を展開するアンドモワ株式会社による月額3000円でドリンクが飲み放題となるサービスを提供開始して話題になったりしたが、カラクリとしては飲みに行けば「料理」を注文する可能性は高くなる。参照
- カーシェアリング
タイムズカープラス、カレコ、オリックスカーシェア、dカーシェアなど - 自転車シェアリング
ドコモバイクシェアなど - コスメ(ビューティーボックス)
BLOOM BOXなど - 居酒屋飲み放題
アンドモワ株式会社など
スペース貸し出し型サブスク
最近は、個人で独立して働く人も増えており、シェアオフィス、コワーキングスペースなんかは、定額でスペースを借りられるサブスクの代表例だろう。また、居住型の家の定額制のサービスなんてのもある。
- シェアオフィス、コワーキングスペース
WeWork、The Hub、ビズコンフォート、パセラなど - ホテル、住居
旅のサブスク【HafH(ハフ)】 - ジム
ライザップなど