iPhoneやAndroidなどのスマートフォンやWindows、Macなどのパソコンでアプリやソフトウェアを使っていると、アップデートという言葉を見かけることがあると思うが、アップデートの意味をわかりやすくまとめてみた。
アップデートとは
アップデートとは、IT用語で使う場合にはスマホやパソコンなどで利用しているアプリのプログラムやシステムプログラムを最新の状態に更新するを言う。
アップデートは英語の「update」の事で、「改訂する、更新する、最新の状態にする」などの意味がある。
アップデートでプログラムを最新の状態にするというのは、主に下記のような様々な理由で行われる。
- 不具合、バグの修正
- アプリ、プログラムの動作安定化
- アプリ、プログラム動作の高速化
- セキュリティ、脆弱性対策
- 見た目のデザインの変更
- 操作性の改善
- 新しい機能の追加
- 機能の削除
スマホやパソコンのアップデートには主に下記の3種類がある。
- 個々のアプリのアップデート
- スマホやパソコンを制御するシステムの基本プログラム「OS(オペレーティング・システム)」のシステムアップデート
- プリンターなどのハードウェア、デバイスを制御するプログラムのアップデート「ファームウェア・アップデート」(関わることは少ない)
アップデートは主に改善によるものだが、場合によっては使いづらくなる改善を「改悪」と言い、ユーザーの声が大きいと改善前に戻されることもある。
バージョン毎によるアップデート
アプリやプログラムは、「1.0.0」のように小数点を入れてバージョン番号を付けてアップデート管理が行われているのが一般的だ。
バージョン番号は、整数、または小数点以下の数字のどちらアップデートされるかで、呼び方がまた違ってくる。
- マイナーアップデート(マイナーバージョンアップデート)
小数点以下のバージョン番号が「1.0.0」から「1.2.0」のようにアップデートされる場合 - メジャーアップデート(メジャーバージョンアップデート)
整数のバージョン番号が「1.0.0」から「2.0.0」のようにアップデートされる場合。新しい機能の追加や大幅な改善の場合が多い。
アップデートしないとどうなる?
スマホなどをアップデートしない場合には、冒頭でも述べたような下記事項がアップデートされる場合には、それらが利用できない。
- 不具合、バグの修正
- アプリ、プログラムの動作安定化
- アプリ、プログラム動作の高速化
- セキュリティ、脆弱性対策
- 見た目のデザインの変更
- 操作性の改善
- 新しい機能の追加
自分の所持しているスマホやパソコンで、特に新しい機能や改善に魅力を感じないなら特にアップデートをする必要はない。
ただし、大抵の場合は機能の改善が行われて使いやすくなったり、高速化、安定化が含まれる場合がある。また、特にセキュリティや脆弱性に関するアップデートがある場合は、安全性を高めるという意味では絶対にアップデートをすることをお薦めする。脆弱性によって情報漏えいやウィルスの侵入などハッキングなどの被害に合う可能性があるからだ。
どうしてもアップデートできない環境の場合は、インターネットでの様々なサービスを利用せず、有名なサービスの利用に留め、怪しげなサイトにはアクセスはしないこと。また、アプリも現状使っているもの以外は新しくインストールしないようにした方がよい。
アップデートは無料でできる?
アップデートは、アプリやOSの提供スタンスによって完全無料の場合もあれば、有料の場合もある。下記にアップデートの無料、有料の場合や、その他のアップデートの例をピックアップしてみた。
- すべて無料
すべてのバージョンのアップデートが無料で提供される - マイナーアップデートのみが無料
バージョンが「1.0.0」から「1.1.0」のように小数点以下のバージョン番号がアップデートされる場合は無料、バージョンが「1.0.0」から「2.0.0」のように整数が上がるメジャーアップデートの場合には有料 - メジャーアップデートは無料だが、端末の性能不足
新しい機能が追加された場合、メジャーアップデートは無料で提供されるものの、状況によっては端末の性能不足で利用できない場合がある。その場合には端末をより高性能なものに買い換える必要がある(一歩引いてみると料金を支払うので有料として見ることもできる) - メジャーアップデートは無料だが、機能が使えない
新しい機能が追加された場合で、使用中の端末ではその機能を利用できない場合がある。その機能を利用したい場合は、その端末を新しく購入する必要がある(一歩引いてみると有料として見れることもできる)
アップデートの注意点
- すぐにアップデートをしない
OSのシステムアップデートの場合は、不具合によって動作が正常に行われない場合があるので、しばらく時間をおいてからアップデートするようにしたい。特に仕事でパソコンを使っている場合業務に影響が出る場合があるからだ。 - 大事なデータはバックアップを取る
最近はあまりないと思うが、正常にパソコンなどが動作しなくなった場合は、作業していたデータにアクセスできなくなることもある。心配な人はバックアップをした方がよい。 - Wi-Fi環境でアップデートを
アプリやゲームの容量が大きい場合で、特にiPhoneやスマホなどの端末は、携帯電話のモバイルデータ通信の回線ではなく、Wi-Fi環境で接続してダウンロードしたい。そうしないと、パケット通信制限に引っかかって通信制限でアクセスが遅くなる場合がある。
ビジネスにおけるアップデート
アップデートは、ビジネスで使わることもあるが、この場合には情報の「更新」を意味する。