WordPressなどのブログ運用で自前サーバを利用している人は、サーバの引越しを経験したこともあるだろう。
その時に、DNSの書き換えを行う前の動作確認をするという意味で、hostsファイルを利用すると便利だというのが最近分かったので紹介しておこう。
hostsファイルとは何か?
hostファイルとは、下記の通り。
hosts(ホスツ)とは、TCP/IPを利用するコンピュータにおけるホスト名のデータベースで、IPアドレスとホスト名の対応を記述したテキストファイルである。
参照:Wikipedia
hostsファイルで何ができるか
例えば、現状使用しているwww.sample.comのサーバーのIPアドレスが仮に000.000.000.01だとしよう。
サーバーの移行をしたいのでIPアドレスが000.000.000.02のサーバーを借りて、そこにIPアドレスが000.000.000.01のwww.sample.comの内容を丸ごとコピーしたとする。
IPアドレスが000.000.000.02の新しいサーバーの動作確認をしたいのだが、www.sample.comにアクセスしても現状使用しているサーバーが表示されて新しいサーバーでの動作確認ができない。
そこでhostファイルを編集してwwww.yahoo.co.jpにアクセスしたら、IPアドレスが000.000.000.02の新しいサーバーの内容をブラウザに表示させる。
こうすることで、自分が使っているPCのブラウザは新しいサーバーの内容を表示し、それ以外の人は現状使用しているサーバーの内容を表示させたまま、新しいサーバーで同じドメインで動作確認ができるようになる。
なのでサーバ移行時のDNSを書き換える前に、新しいサーバに全ての内容をコピーして、このhostsファイルを書き換えることで確認作業が簡単にできるということだ。
なお、以降の書き換え手順のIPアドレスは移行予定のサーバーのIPアドレスとなるので、予め確認しておこう。
Windowsでのhostファイルの書き換え手順
①新しいサーバに全ての内容をコピーしておく。
②下記のhostsファイルをテキストエディタで開く。
C:\Windows\System32\drivers\etc\hosts
③一番下に、下記の内容を追記して保存する。(移行予定のサーバーのIPアドレス URL)
000.000.000.00 www.hoge.com
④ブラウザでwww.hoge.comと打ち込んで確認。
稼働中のサイトを確認したい場合は、頭に#を入れてコメントアウトすると楽。
# 000.000.000.00 www.hoge.com
Macでのhostファイルの書き換え手順
①新しいサーバに全ての内容をコピーしておく。
②Finderのメニュー移動を選択して、フォルダの場所を入力欄に/private/etc/と入力。
移動のショートカットキーは「command + shift + G」
③hostを開いて一番下に、下記の内容を追記して保存する。(移行予定のサーバーのIPアドレス URL)
000.000.000.00 www.hoge.com
④ブラウザでwww.hoge.comと打ち込んで確認。
稼働中のサイトを確認したい場合は、頭に#を入れてコメントアウトすると楽。
# 000.000.000.00 www.hoge.com