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半年以上の時間をかけて作られる竹サックスへの思い

ちょっとしたキッカケでフィリピンのミンダナオ島の奥地の孤児院に訪れる機会があり、日本の関西空港から約3時間半掛けてマニラ空港へ飛び、そこからダバオ空港に乗り継いで、さらに車で約2時間掛けてそこへ訪れた。

今回はその現地で働いている日本人スタッフの澤村氏が制作している竹サックス(バンブーサックス)について紹介しようと思う。

2008年からちょっとしたキッカケでその孤児院で働きだした澤村氏だが、孤児院の運営費を捻出するために自分の好きな音楽を活かせないかと考え、孤児院が所持している敷地で取れる竹を使って竹サックスを作り販売することを思いついたという。

渋谷で購入したポケットサックス・ザフーン(Xaphoon)がキッカケ

氏によると竹サックス自体は、大学生の頃に渋谷で購入したポケットサックス・ザフーン(Xaphoon)との出会いがキッカケで、それが原型となっているという。

ポケットサックス・ザフーンとは、1978年ごろ、ハワイのブライアン・リー・ウィットマンが考案した竹製の木管楽器の一つで、サックスのように音が出ることで人気があり、2000年には量産可能な樹脂製になった楽器だ。

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竹サックス作りに適したフィリピンの竹を半年以上掛けて乾かす

気候柄、常夏のフィリピンでは竹が太陽の光を浴びて真っ直ぐに成長するため、楽器作りに大変に適している。

取ってきた竹は自然乾燥で乾かすが、最低で半年、大抵は8ヶ月〜10ヶ月掛かり、下記の写真で右に行けば行くほど乾燥期間が短く、その色合いの違いが見て取れる。
竹を半年以上掛けて乾かす

乾かした竹は運指用の穴を開け、バナーを使用して竹を焼くことで写真のように落ち着いた色合いを出し、ヤスリがけをしてリードを取り付けて完成となる。
写真ではお伝えできないが、大変触り心地の良い仕上がりとなっている。
触り心地の良い仕上がり

仕上げるのに2日ほど時間を掛けているが、最初は穴あけに失敗したり竹が割れたりすることもあったが、今では標準的な長さ以外にも様々な長さの試作品も制作しており、倍の長さのものであれば1オクターブ音が下がる。
様々な長さの試作品

実際の演奏

澤村氏とキットキット君による実際の竹サックスと竹琴のランバダ演奏の様子だ。
竹琴をビーサンで叩いてるあたりがイイ。

将来の夢は子供たちとバンドを組んで海外で演奏

子供たちも竹サックスを作っているが、もちろん自分たち用だ。
真剣な眼差しで作るノエル君は、ピカイチの音楽センスを持っていて、澤村氏と一緒に竹琴の練習をしている。
将来の夢は子供たちとバンドを組んで海外で演奏

氏によると、音楽のある環境で子供たちが育って、それが将来の自分たちの人生の中の糧の一つとなるようなものになり、また、可能ならばそんな成長した子供たちとバンドを組んで世界で演奏ができることを夢見ている。

夏になると澤村氏は日本に一時的に運営費を稼ぎに帰国し、竹サックスやホウキ型のサックス、ノコギリなどを使った楽器演奏ライブを開いている。

今回訪問したのはHOJというフィリピンにある孤児院だ。
ボランティアに興味のある人向けの訪問プランがあるので、ボランティアに興味のある方は下記のHPからチェックして欲しい。
http://hoj.jp/