先日、写真家のナガタ・サトキ氏のトークイベント&ワークショップに参加したが、写真に対する考えや捉え方など改めて写真の面白さに気付かされた。実際にナガタ氏に初めてお会いできてお話ができたのも良かった。
そんなわけで、ちょいとカメラネタってことで検索されている人気の一眼レフをGoogle先生に聞いて調べてみた。
そんな事を調べなくても既にBCNランキングのシェアを見れば、業界的にはキャノンの約56%かニコンの約36%ほどの2強ってのが分かるじゃん、っていうツッコミがありそうだけど、検索によるデータで見ると違う側面も見えるので記事にしてみた。
ざっとのリサーチ条件とか。検索結果の参考値であって、例えばソニーのαは、α、βのαである場合も含まれていたり、時期的なものもあるので、絶対的な数値ではなく参考程度に。
- 日本国内で日本語に設定して検索している人
- 検索内容によってはサービスの英語名、及び日本語名での検索ボリュームの合算値
- 取得できる過去1年間分の検索ボリューム
一眼レフ製造メーカー検索人気ランキング
まずは、ミラーレスではなく一眼レフを製造しいている主要なメーカーの検索状況を確認してみる。一眼レフを製造していると言いつつも、それら以外の事業も展開しているので、参考程度に。Sonyは新しいモデルを出していなくて、ミラーレスに力を入れてる感があるので除外してる。
4位 シグマ
- シグマ : 40500
- Sigma : 18100
自分が初めて買った一眼レフカメラはキヤノンだが、レンズはシグマだった。
3位 ペンタックス
- ペンタックス : 40500
- Pentax : 18100
ペンタックス株式会社そのものが最終的にはリコーに吸収されたけど、ペンタックスっていうブランドそのものが力強く残っている。
2位 ニコン
- ニコン : 90500
- Nikon : 60500
使用しているのは男性が多いのではないかと言われているニコン。
1位 キヤノン
- キヤノン : 74000
- Canon : 201000
国内のシェア率No.1を誇るキヤノン。以前は知らずにキャノンと覚えていたが、社名はキャノンではなくキヤノン(ヤが大文字)が正確な名称だ。
しかし、発音がキャノンという事もあってなのか、Googleの検索結果では「キャノン」の検索ボリュームが165000で、「キヤノン」の検索ボリュームが74000を2倍以上大きく上回っていて、多くの人が「キャノン」と認識していると言えそうだ。いっその事、「キャノン」と社名を変更しちゃえばいいのにとか思う。
ミドルクラス・モデル別人気検索
検索ボリュームと共に簡単な特徴を紹介。
6位 D610 2013年10月19日発売
- d610 : 8100
- ニコン d610 : 1600
- nikon d610 : 1600
ニコンのフルサイズ(FXフォーマット)一眼レフのローエンドモデル。
2426万画素、約6コマ/秒の高速連続撮影。
5位 EOS 7D Mark II 2014年10月30日発売
- eos 7d mark ii : 6600
- 7d mark ii : 6600
- canon 7d mark ii : 1000
- canon eos 7d mark ii : 720
- キャノン 7d mark ii : 260
オールクロス65点AF、約10コマ/秒連写、約2020万画素APS-Cサイズ、高感度で常用ISO感度100~16000。
キヤノンのAPS-Cサイズの中ではトップモデルとなる。
4位 EOS 80D 2016年3月25日発売
- eos 80d : 8100
- 80d : 6600
- canon 80d : 1900
- キャノン 80d : 720
- キヤノン 80d : 590
オールクロス45点AF、フルHD60Pの動画撮影、連続撮影速度約7コマ/秒、常用ISO100~16000。
スマートフォンへの画像送信機能なんかもある。
自分が初めて買った一眼レフは、これと同じモデルの40D。
買ってからボチボチ10年経つが、いまだに使用していて、このミドルクラスを買えばそれなりに長く愛用できると言えるだろう。あー、80D欲しい。
3位 EOS 6D 2012年11月30日発売
- eos 6d : 12100
- 6d : 6600
- canon 6d : 3600
- キャノン 6d : 1300
- キヤノン 6d : 590
キヤノンのミドルクラスの35mmフルサイズモデル。
2012年発売で、EOS初の無線LAN機能搭載、2014年4月1日時点でのキヤノンの調べによると35mmフルサイズで世界最軽量となっている。
ISO感度100~25600、GPS内蔵となっている。現在のところ、キヤノンの中では人気の検索トップはこの6Dになる。
2位 D750 2014年9月25日発売
- d750 : 22200
- ニコン d750 : 5400
- nikon d750 : 2900
FXフォーマット、35mmに順じたサイズの一眼レフカメラD750が2位にエントリーされた。
有効画素数2432万画素、ISO感度ISO 100-12800、高速連続撮影約6.5コマ/秒、フルHD動画1080/60p。
一眼レフを取り扱うなら一度は手にしたい35mmのフルサイズ。
1位 D500 2016年4月28日発売
- D500 : 27100
- ニコン D500 : 8100
- nikon D500 : 5400
2016年4月28日発売にも関わらず、D5の特徴を受け継いだAPS-C(DXフォーマット)機として登場した「D500」が検索のトップで、注目の度合いが分かる。
153点AFシステム、約10コマ/秒、4K UHD(3840×2160)動画対応、ISO 100-51200、Wi-Fiにも対応していて、スペックの高さがうかがえる。
エントリークラス・モデル別人気検索
6位 EOS X8i
- eos kiss x8i : 4400
- x8i : 1600
- kiss x8i : 1000
- canon kiss x8i : 880
- キャノン x8i : 210
- キヤノン x8i : 70
キヤノンのファミリー向けモデル。
オールクロス19点AFセンサー、タッチオートフォーカス機能など。
5位 Pentax K-S2 2015年3月6日発売
- k-s2 : 4400
- pentax k-s2 : 3600
- ペンタックス k-s2 : 1600
Pentaxのエントリーモデル。
2015年2月1日時点でのリコー調査によると、世界最小の防塵・防滴仕様になっている。Wi-Fi & NFC対応。
4位 EOS 8000D 2015年4月17日発売
- eos : 8000d
- 5400 8000d : 6600
- canon eos 8000d : 720
- canon 8000d : 1600
- キヤノン 8000d : 480
- キャノン 8000d : 390
キヤノンのエントリーモデルの最上位機。
常用ISO感度100~12800、HDR動画、最大約10倍の動画デジタルズーム、オールクロス19点AFセンサー。
3位 D5300 2013年11月14日発売
- d5300 : 12100
- ニコン d5300 : 9900
- nikon d5300 : 2400
D5500の型落ちモデルだが、値段的なものもあるのか、まだ人気あるようだ。
2位 D7200 2015年3月19日発売
- d7200 : 18100
- ニコン d7200 : 4400
- nikon d7200 : 1900
ニコンのエントリークラスの上位モデルD7200。
約6コマ/秒の撮影、常用感度ISO 100~25600、Wi-Fi(NFC対応)、フルHDの動画撮影もできる。
1位 D5500 2015年2月5日発売
- D5500 : 18100
- ニコン D5500 : 14800
- nikon D5500 : 2900
エントリークラスで最も検索があったのはニコンのD5500。
2015年1月6日時のニコンの調べによると、世界最小・最軽量。
まとめ
冒頭でも述べたように、カメラのシェア数と実際にGoogleで検索されている数ってのは面白いことに異なっている。
それはユーザー層によるものかもしれない。
キヤノンは他にもエントリーモデルとしてX80を2016年4月14日に発売しているが、同じぐらいの時期に発売されたミドルクラスの80Dと比べて検索ボリュームがかなり低かったので、今回は取り上げていない。現在のところユーザーの興味はないと思われる。
なお、ソニーのαや、Pentax K-3 II、Pentax k-70もあるが、これらも検索ボリュームが一定に達していないので除外している。
ソニーの場合、一眼レフよりもミラーレスの方が人気があるようだ。