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インタビュー:Pixivで確実にファンを増やすイラストレーターでアニメーション作家の加藤オズワルド

自分が生きているなというのを無意識に持っている感じはある

モノ作ること全般でいうなら、魅力というか、分かんないけどね、逆にこんなに楽しいのになんで皆やらないんだろうと思っちゃう。言葉でこういうところが楽しいと言っても伝わらない、作ってて楽しいし、作ることばっかりを常に考えている。
ゲームの好きな人にゲームの魅力をと聞いても、やればいいじゃんと言われると同じことで、言葉にできない、うまく説明できない。

要するのに、そういうことに快感を覚える脳みその仕組みを持っちゃったことかな。他の人がレジャーが楽しいとか、そういうとこに快感を覚える脳みそを持っているのと同じように、モノを作ることに快感を覚える脳みそを持ってしまったのが一番の原因で、その魅力を言葉にするのは難しい。ちょっとでも、そういう感覚がある人はそれを育てれてばドンドン楽しくなるかなと。

何かを作り上げたらモノがポンとできたということは、とりあえずそんなのを作った生きた実感として目の前にできたという感覚、それが一個あると思う。だから、それに向かっていく感じ、自分が生きているなというのを無意識に持っている感じはある。

世の中に対して、手応えというか、人からのリアクションがなかったとしても影響を及ぼすことができた、自分が生きているという感覚がちょっと持てる原動力であり、魅力である。

ただ消費するんじゃなくて、生み出したというのは消費することにはない感覚で、それは一つの魅力だし、結局、皆生きている理由を探したがるけど、それの答えというか、自分で作り出すことでそういうものを満たすものがある。

明和電機の土佐社長が言ってたけど、なんでモノを作るのかっていう話で、ちょっと言葉とか言い方が違うかもしれないけど腑に落ちたのは「子宮コンプレックス」という話がある。我々男は子供を生むことは体の仕組み的にできないが、だからモノを作り出すことで子供に代わる、子孫みたいなもの、自分が存在した証みたいなものを産み落としたいという欲求がどこかにあり、それに突き動かされていて、だからモノを作るんじゃなかろうかと。

生きているって素晴らしい!

Pixivとの相性は大きく、そういうのが好きな人が集まるSNS

最初はオリジナル作品のみ、2次創作は売ってはいけないコミティアってところで本を売り始めた。そこでやったら面白くて今はコミケにも出すようにしている。

作ってリアクションを貰えるのも面白いけど、売上というか売れる数が増えると商売という部分でも面白くなってきた。最初やった時は全然売れなくて、それで何で売れなかったのかいうのを色々と分析、リサーチしたら、ディスプレイの方法とか宣伝の方法とかを色々と試して、その結果、今はPixivとツイッターでファンを増やす活動がうまく行っている。

それで、どうやってフォロワーを増やすのかのを一生懸命考えているが、なるべく自分の絵を気に入ってくれる人を発掘、マーケティングの真似事みたいなのをしているのも楽しい。

SNSもそうだけど、インターネットがなかったら何もできなかった。TwitterやPixiv経由で仕事も来ることもあるし。特にPixivはディスプレイをする場、ポートフォリオを見てもらう場、これは凄く大きいし、Pixivとの相性は大きく、そういうのが好きな人が集まるSNSでもあるので、届きやすい。

ツイッターなんかでは最初は宣伝ばっかで嫌われて、フォロワーが減ったりしてやり方が分からなかった苦労もあった。でも、結局地道に宣伝して集めていく必要がある。

Pixivとイラスト

とにかく始めて発表していくことが大事

若い人などからイラストレーターになりたいとか、映像をやりたいと相談をよく受けるんだけど、まずは始めること。下手云々じゃなくて。ツイッターでもいいし、Pixivでもいいから発表していくことが大事。

悶々と自分でやっていくのは凄く勿体無い。とにかく始めることが大事。上手くなっていくとか、売れるようになるとか、そういうのは後からでもいくらでも付いてくるから。始めたからこそ出来ることもいっぱいあるし、始めないとできないこともいっぱいある。分からないことも、始めないと分からないこともあるので、とにかく始めて発表していくことが大事。

仕事もそうだけど、結局人とのつながりになるから、見つけてもらわないと仕事来ないから。それだったら、見つけてもらえるキッカケが多ければ多いほど、その数という意味ではスタートは早いほうがいい。なので、やりたいと思っているなら直ぐにでもスタートするべき。

よく、上手くならないと発表するのが恥ずかしいと言うけれど、上手くなったからと言って直ぐに仕事は来ないので、上手くなっていく過程でファンが付いて広がった方が仕事が来やすくなる。

学校へ行こうとか、誰かのアシスタントになろうとか、習おうとかするのは、変な話だけどインターネットで手に入る情報しか貰えないから(情報以外に手に入るものはそれなりにあるけれど)、始めて自分なりの工夫をして行った方が有意義。

イラストレーターになるには?

何か世の中に爪痕を残せるものができたら

昨年はアニメーションを一本作るということができなかったので、今年はそれを作りたい。それと本はずっと作っていくし、後は、もうちょっと結果が出るものを作りたい。例えば、漫画の新人賞とか、何か世の中に爪痕を残せるものができたらと。

後は感覚が変わってきたのが、自分がやっているということがアニメーターとかイラストレーターというよりは、手を使って何が出来るかという考え方になってきてて、こういう本もそうだし、アニメもそうだし、だから何か新しい形というと語弊があるけど絵描きという職業が絵を使って飯食っていくというか、そういう事をもっと真剣に考えたいなと。去年は新しい事がたくさんできるなと気づいたので。

理想は肩書を絵描きにして、あいつはどのようにして食ってるの?ってのが理想かな。笑。

アニメーション&イラストの仕事

インタビューを終えて

だいぶ長くなってしまったが、どこかノスタルジックで小さい頃の思い出を掘り起こしてくれそうな、そんなイメージのあるイラストは、加藤氏が小さい頃に見た東映アニメや宮﨑駿、フランスの作家メビウスなどの影響が大きく出ているのは間違いないだろう。

氏のツイッターのフォロワーは6000人ほどおり、確実にファンを取り込んでいると言え、今後の活躍にもさらに期待したい。

氏の作品はPixivで公開されている。

久しぶりの再開に数冊の素敵な冊子を頂いた。ノスタルジックな雰囲気タップリの内容で、心に響いてくる作品となっている。
コミケなどで売られた冊子

以前から氏と一緒に何か作りたいと考えていて、今回は記事ではその話には触れていないが、まずはちょっとしたモノを一緒に作る予定だ。そのうちこのブログ内で紹介できれば。