SAMSARA、輪廻転生を意味するこのサンスクリット語は聞きなれない言葉だが、古代から中世にかけて、インド亜大陸や東南アジアにおいて用いられていた言語のようだ。
この言葉をタイトルに冠したドキュメンタリー映画「SAMSARA」は、フィルムメーカーのディレクターRon FrickeとプロデューサーMark Magidsonによって、25の国と5年以上の歳月を掛けて撮影されたもので、世界の観たことのないような地域の不思議な光景を探った圧倒的な美麗映像で映しだされる内容となっている。
そのSAMSARAの映画の一部を抜き出して6分ほどに編集された映像が2ヶ月ほど前にVimeoに公開されたのだが、これが中々に大変印象深い映像となっている。
映像は、大量の鶏が群がる養鶏場から始まるのだが、専用の機械によってその鶏が次々と吸い込まれカゴに整理、そして、工場での解体を得て消費者への元へ届けられる内容となっている。
オートメーション化によってそれらが消費者の元に届いて大量消費され、最後を締めくくる医務室での医者が男性の膨れ上がった脂肪だらけのお腹にマーカーをするシーンを観ると、改めて食に対する意識を考えさせられる。
人によっては、この映像を観ることによって肉を食べることへの意識が変わり、今まで通り食を楽しみたいのなら観るべきではないかもしれない。
SAMSARA food sequence from Baraka & Samsara on Vimeo.
この6分の映像を観るだけでもこのSAMSARAの映画自体は、大変に興味深い内容であることがうかがえ、調べてみたら現在はAmazonで購入できるようになっているようだ。
2012年に公開されたムービートレーラーのその美麗な映像を見るだけでも思わずもっと見てみたいという気にさせてくれ、ロケ地を観ると日本の映像も含まれていることが分かる。
SAMSARA Theatrical Trailer from Baraka & Samsara on Vimeo.