ハードディスクにSSDを使い出してからそのスピードに感動し、もはや昔のHDDには戻れないと感じているのだが、そのSSDをさらにRAIDで組んでWindows 8をインストールしてさらに爆速にしてみた。
RAIDとは、複数のディスクドライブを組み合わせて仮想的に1台のハードディスクドライブとして認識させて使用する方法だ。
単体のSSDでも十分に速いが、このRAIDを組むことによってさらに高速なPCのアクセスが可能となる。
目次
SSDのRAIDはAdobe系クリエイターにお薦め
特にAdobeのPhtoshopやIllustrator、Premiere、After Effectsなどのソフトをメインで仕事に使っているクリエイター系の人にはお薦めだ。
最近ではMacのRetina化やTVモニターの4Kの高解像度などのように高解像度の波が来ているのは間違いなく、特に大容量を取り扱う動画編集系ではその実力を発揮する。
SSDは同じメーカー、同じ容量、同じ型番が望ましい
そんなわけでSSDでRAIDを組んでWindows 8をインストールしてみたその手順。
(Windows 7でも同じ手順でできる。)
見出しにあるように、SSDは同じメーカー、同じ容量、同じ型番が望ましい。
違うメーカーによる相性問題や違う容量や型番だと一番遅いSSDに合わせて全体が遅くなる。
SSDは価格が全体的に下がってきているのでお買い時かも。
Crucial MX100 2.5インチ内蔵型SSD 256GB SATAIII CT256MX100SSD1
Windows 8は新規にクリーンインストール、64bit版がお薦め
より確実にRAIDを組み込むためにWindows 8はクリーンインストールできる64bitのDSP版がお薦め。
マザーボードの対応確認
最近のマザーボードであれば、RAIDは対応していると思うが、少し古いマザーボードの場合は対応しているかを確認する必要がある。
調べ方は、マザーボードのチップセットを調べればいい。
今回、使用したのはASUSのP5Q-Eで、チップセット欄にICH10Rのように書かれており、この「R」と書いてあればRAIDに対応している。
SSDのRAID化手順
なお今回紹介しているのは、パーツの組立を除いた主にBIOS画面での設定の説明になっている。
PCを起動したら、delキーを押してBIOS画面に移動。
①SATAのストレージをRAIDとして認識させる
Main → Storage Configuration → Configure SATA as → RAID
②BootデバイスのDVD-ROMを最優先に
Boot → Boot Settings → Boot Device Priority → 1st Boot Device → CD-ROM(DVD-ROM)
終わったらF10で保存してPCを再起動。
③Ctrl + IでRAIDボリューム作成画面へ
再起動したら、「Ctrl + I」でRAIDボリューム作成画面への案内が表示される画面が表示されるので「Ctrl + I」でその画面へ。
④RAIDボリュームの作成
RAIDボリューム作成画面に移動したら「Create RAID Volume」を選択。
⑤RAIDボリュームの設定
今回は、SSD 124GBの2つのみの使用なので、RAID Levelは以下のようにRAID 0を選択している。
Name:ボリュームの名前
RAID Level:RAID 0を選択
Disks:Select Disks
Strip Size:128KB(少ないとファイルの断片化が発生しやすいのでデフォルトの128kb)
Capacity:容量(利用できる容量は全て利用にした)
RAID Levelについてはここらへんを参考にするといいだろう。
http://buffalo.jp/products/catalog/storage/raid/
終わったら、Are you sure want to creat this volume?と聞かれるので、「Y」を入力して再起動。
これで設定は終わり、後はDVD-ROMにWindows 8を入れてインストールするだけだ。
Windows 8のインストール自体は難しくないので、ここでは省く。
んで、RAID化前の速度。
ソフトは、こちらのCrystalDiskMarkを使用。
http://sourceforge.jp/projects/crystaldiskmark/
RAID化後の速度。
今回、残念ながら自分は同じ種類のSSDではないが、それでも計測した速度は向上している。