WEEBILL 2レビュー。グリップとタッチスクリーンが便利

ポートレート写真をインスタグラムにちょいちょいと投稿していたが、シネマティックポートレート動画なんてのを見かけて、動画撮影、編集やりたい欲が急上昇し、勢いに乗ってインスタのリール動画にも初めて投稿してみたが、撮影の際に利用するデジタル一眼レフカメラ用ジンバルZHIYUN WEEBILL 2 COMBOをゲットしてみたので、主に使い心地、操作についてのレビューをしてみたいと思う。

ちなみにZHIYUNは、ジーウンと読むらしい。

それなりの重さがある

初めてのジンバルZHIYUN WEEBILL 2の第一印象は「重い」ということだった。WEEBILL 2の重さは1.47kg。

ただし、これは本体の重さで三脚グリップの重さは含まれておらず、三脚を取り付けて折り畳んだ状態でグリップとして使用しないと長さ的に片手で持つ事になり辛い。この三脚の重さに関する情報がなかったが、D社の三脚グリップの重さが約226gなので、大体同じ重さだと仮定すると1696g、約1.7kgの重さとなる。さらに、カメラを載せるプレートが含まれている重さなのか分からないが、クイックリリースプレートが約100gぐらいの推測値だと考えると約1.8kgまで膨れ上がりそう。

使用したカメラはCanon EOS R5で、本体とバッテリー、SDカードも含めると約738g。レンズはSIGMA 50mm F1.4 DG HSMで815g。さらに110gのマウントアダプターを使っているので、これらの合計重量は約1.66kg

WEEBILL 2も合わせると約3.13kg、三脚も入れると約3.35kgとなる。

カメラやレンズによってはさらに軽量化ができそうだが、撮影時の重さはかなり体に負担が掛かるのでできるなら自分の使いたいカメラやレンズで可能な限り軽量化したい。また、複数のレンズを使用したい場合にはある程度の運搬負荷の覚悟は必要。

重さはあるものの全体的に堅牢でそれなりの重さのカメラとレンズを載せて動かしても安定感がある作りになっている。

スリンググリップハンドルは必須

WEEBILL 2には4つのモデルが存在しているが、最下位モデルよりワンランク上のWEEBILL 2 COMBOをお薦めする。というのも、COMBOにはスリンググリップハンドルが付いているからだ。

下記の写真で右手に掴んでいるのがスリンググリップハンドルだが、これを使うことでローアングルでの撮影が凄く楽になるのだ。

さらに、ローアングル撮影以外にも、三脚を折りたたんでグリップにして、そのグリップの底部分をお腹に当て込みつつ、スリンググリップハンドルを握っていると、ジンバルの重さを軽減する持ち方ができる。ちょっとしたお笑いかもしれないが、冒頭でも述べたがジンバルとカメラがそれなりの重さがあると、これが結構楽だ。

また、ジンバルを持ち運ぶ時もぶら下げるような状態で持ち運べるので、体勢的には楽だ。

一応、下記写真のように最下位モデルでも三脚を折りたたんで使うことでローアングル撮影をすることも可能だが、その分の取っ手がなくなり、また、三脚のグリップハンドルの取り付けはネジ方式なので、回しながらの取り付けとなる。通常撮影からローアングル撮影に切り替える際に、このネジ方式がちょっとした面倒くささがあり、現場で人を待たせる場合には尚更だ。

COMBOモデルの場合には、下記のように専用の金具が付いており、この金具の取り付けが直感的ではなかったため少し戸惑った部分はあったが、それを取り付けるだけでカチッと簡単にグリップハンドルの取り付けができるようになっているのでこっちの方が楽だ。

取り付けとバランス調整

ジンバルが初めてで慣れていないということもあり、カメラの取り付けに少し戸惑ったものの、六角レンチを使ってカメラにバッキングベースとクイックリリースプレートを取り付け、その後にジンバルに取り付けるだけの作業となる。

カメラの取付作業とは別に、チルト軸、パン軸、ロール軸の3つの軸を水平にするためのバランス調整を手動でする必要がある。ただ、このバランス調整自体は正確に水平にしなくても良く、ある程度のバランスが取れたら、軸のロックをすべて解除した状態でジンバルの電源を入れると自動で初期状態の水平垂直状態になる。

チルト軸の垂直のバランス調整時で気になるのがレンズを上に向けてレベルマウント全体を左右に動かす必要があるが、レベルマウントを左右に動かすのが非常にやりづらかった。

ただ、何回かやっているうちに、カメラとレンズの重さで引っかかって動かしづらいのだろうと推測し、カメラ全体を浮かすイメージで少し持ち上げながらレベルマウントを動かすことで少しスムーズに移動できるのがコツだと分かった。これは初めての場合で気づかないと、非常にやりづらい印象を持ってしまう。このポイント以外は、全体的にはスムーズにバランス設定できる。

何回か使っていると、ジンバルはこの取付作業とバランス調整作業がいかに簡単でスムーズにできるかがジンバルを選ぶポイントの大事な要素の一つだと個人的には感じる。

対応カメラ・レンズは確認しておくべき

WEEBILL 2の対応カメラは下記の通りだが、レンズなどの詳細はWEEBILL 2対応カメラ・レンズリストを見てもらうとして、気になるのはペイロード。

WEEBILL 2対応カメラ
Sony α9 Ⅱ, α9, α7R4, ILME-FX3, α7R3, α7M3, α7S3, α7R2, α7M2, α7S2, α7C, a6600, a6500, a6400, a6300, a6100
Panasonic G9, GH5, GH5S, S1, S5, S1H, S1H, DC-BGH1
Canon 5D Mark III, 5D Mark IV, 5DS, 5DS R, 6D, 6D Mark II, 80D, 90D, M50, EOS M6 Mark II, EOS R5, EOS R6, EOS R, EOS RP
Nikon D850, D780, Z5, Z6, Z6 II, Z7, Z7 II, Z50
Olympus OM-D E-M1 Mark II
Fujifilm X-T3, X-T4, X-T30
ZCAM E2
BMPCC 4K, 6K
SIGMA fp

ジンバルを使って初めて聞いたキーワード「ペイロード(payload)」。調べてみると積載量のことを言ってるのが分かったが、WEEBILL 2のペイロードは約4kgとなっている。

4kgまで積載できるということだろうが、試しにCanon EOS R5とSIGMA 40mm F1.4 DG HSMの大口径レンズ、マウントアダプターの合わせて約2kgで試したが、レンズが重すぎてバランス調整ができなかった。

自分がペイロードの意味を取り違えていないのであれば、4kgまではあと2kgの余裕があるはずだが、やり方が間違っているのか、色々と試すもやはりレンズが重く前にカメラが傾いてしまう。

少し分かりづらいかもしれないが、目盛りいっぱいにカメラを後ろに下げたのにも関わらず、前に傾いてしまっている。ちなみに、SIGMA 40mm F1.4 DG HSMの重さは約1.2kg

なので、WEEBILL 2対応カメラ・レンズリストは確認しておきたい。

ただ、できるならやはり軽量なカメラとレンズの組み合わせがいい。というのも、やはり重いとそれだけモーターや電池に負担が掛かるし、特に腕や体への負担も大きい。SIGMA 40mm F1.4 DG HSMを使いたかったのは、解像度が凄く綺麗だからという理由がある。そこまでこだわる必要がないならもっと軽いレンズを使った方がいい。

タッチスクリーンモニターは便利

付属の2.88インチのタッチスクリーンモニターは、2.88インチとそれなりの大きさがあって角度調整もできるの見やすく、操作もしやすいものとなっている。また、折りたためて仕舞うことができるので、場所を取ったり取り付けの作業がいらない構造設計になっているのは好印象。

タッチスクリーンモニターからカメラのISOや絞り、シャッター速度の設定をコントロールホイールを使って設定することが簡単にでき、予め設定したら動画撮影時は動きがある場合にはそれらを設定することは殆どないが、モニターの位置とコントロールホイールの位置がほどよい場所にあるため操作はしやすく、カメラのモニターを見ることなく設定がやりやすいのもポイントが高い。

拡張機器

Transmount イメージトランスミッターAIの画像転送機とつなげることで、タッチスクリーンモニターに映像を映して撮影することができる。

関連 ZHIYUN Transmount イメージトランスミッターAIのレビュー

特にローアングルでの撮影には便利だ。若干面倒なのが、ケーブルを3本も接続する必要があり、しかも異なるUSB Cのケーブルが2種類あって接続先も指定されている。最初は少し面倒だなと思いながらも一応色分けされているので慣れの問題になってくる。それでもやはりケーブル2本に抑えてほしいし、技術進化で1本にまとまると素敵。

また、少し気になるのがケーブルの接続構造。チルト軸の調整によっては上に持ち上げると少しケーブルがバーに掛かりそうになるので気をつけたい。

ちなみに、カメラ本体のモニターを非表示にした状態で、WEEBILL 2のタッチスクリーンモニターに映像を映し出して使うことでカメラ本体の電池の消耗を抑えることができる。

また、Transmount イメージトランスミッターAIを使うことで「ZY Play」アプリやMasterEye Visual Controller VC100にも映像を転送できる。映像の転送だけではなく、ジンバルそのものを遠隔で操作したり、遠隔で映像をモニタリングできる。特に遠隔操作はジャイロセンサーによってスマホやMasterEye Visual Controllerの傾きに寄ってジンバルがその方向に向くのは楽しいものがある。

関連 MasterEye Visual Controller VC100レビュー。Weebill 2を遠隔操作。

イメージトランスミッターは、PROモデル付属品を使うか日本の代理店で購入する必要がある。

多彩なスタビライザーモード

WWEEBILL 2ではスタビライザーモードとして下記のモードが用意されているが、個人的にはなんだかんだでパンフォローモードが一番良く使い、次いでパン&チルトフォローモードがよく使う。

  • パンフォローモード
  • フォローモード
  • ロックモード
  • POVモード
  • ポートレートモード
  • Goモード
  • Vortexモード

ポートレートモードは、スマホ向けの縦長撮影をするためのモードだが、ジンバルを横にする必要があり残念なことにイメージトランスミッターでタッチスクリーンに映し出して確認しないとカメラのモニターだと映像の確認がしづらくなってしまう。また、スリンググリップハンドルがないとジンバルを持つのが少々辛い。

タッチスクリーン以外でも、本体にパンフォローモード、ロックモード、フォローモードの切り替えが素早くできるリアルスイッチがある。

横に開くバリアングルカメラは注意

このWEEBILL 2に限らず、Canon EOSカメラのようなバリアングルは注意が必要。というのもバリアングルモニターをカメラの横に開いてモニタリングしたい場合、ケーブルの接続の構造上、ケーブルが少し邪魔になるからだ。もちろん、調整しながら使うことは可能だし、逆にローアングルでの撮影は便利だと感じる。

不便と感じるならイメージトランスミッターと接続してジンバル本体のモニターを使用の検討をするのもいいだろう。

イメージトランスミッターはProの付属品モデルか日本の代理店での購入となる。

お薦めはWEEBILL 2 COMBO

スタンダードモデルとWEEBILL 2 COMBOの大きな違いはスリンググリップハンドルは必須でも述べたスリンググリップハンドルが付いていると言うこと。これが便利なので、購入するなら数千円でさらに利便性が得られるCOMBOモデルをおすすめする。

WEEBILL 2 PROモデルは必要か?

スタンダードモデルとPROモデルの大きな違いは以下のパーツ。

  • スリンググリップハンドル
  • TransMount イメージトランスミッター AI
  • TransMount フォーカスズームコントロールモーター2.0

スリンググリップハンドルは必須だと個人的には感じているが、「TransMount イメージトランスミッター AI」は、場所を変えて撮影する場合には取り付けたり取り外ししたりするのが煩わしいと感じて、結局はカメラモニターで頑張ってしまう事にもなりかねない。しかし、タッチスクリーンモニターで映像を映して確認するのには便利だし、カメラの電池の消耗を抑える効果はあるので、その兼ね合いになるかと。レビュー記事も参考にしてもらえれば。

「TransMount フォーカスズームコントロールモーター2.0」は、ZHIYUN WEEBILL 2、CRANE 2Sに対応するズーム/フォーカスコントローラーだ。「TransMount イメージトランスミッター AI」、「TransMount フォーカスズームコントロールモーター2.0」は個人ならなくてもさほど困らないだろうが、プロの現場で利用する頻度が高そうなら検討する程度に留めておくのがいいだろう。

まとめ

今後の新しいモデルで期待する個人的な改善点の優先順位としては下記がある。

  1. ペイロードでの積載量に見合ったカメラレンズの対応の拡大
  2. さらなるジンバル本体の軽量化
  3. 微調整が簡単にできるバランス調整
  4. バッテリーの脱着を可能にしたい
  5. イメージトランスミッターの映像転送機の取り付けを必要としないモニターへの映像の伝送
  6. 高速充電

ジンバルは、安定感とペイロードとの兼ね合いで、それなりの重さになるのは仕方がないだろう。なので、カメラとレンズはできるなら軽量なものがいいが、WEEBILL 2で購入のポイントは、ペイロードに対応したカメラとレンズであるかどうかということ。

おすすめのポイントとしては、やはり2.88インチのタッチスクリーンモニターも、そこそこの大きさがあるため操作はしやすく、イメージトランスミッターと合わせて利用することで、映像を映すこともできるのでそれなりに使い勝手が良く、予めタッチスクリーンが組み込まれているので取り付ける必要がないということ。

同様にスリンググリップハンドルはあった方が便利で、予算が許すならCOMBOがお薦め。

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カテゴリ:
ジンバル