コロナ禍でリモートワークが浸透してきた感があるが、リモートワークやテレワークに欠かせないものとしてMicrosoft Teams、Zoom、Google Meetなどのビデオ会議、あるいは音声会議で使用するイヤホンやヘッドホンだ。
以前は、Shokzの骨伝導ヘッドホン「Aeropex」を使用してリモートワークいたが、この「Aeropex」には音楽を聴くためのヘッドホンとしての機能だけではなく、通話も可能なヘッドホンとなっている。
なので、リモートワーク中はこのAeropexを使用してビデオ会議や音声会議をしていたが、メーカーからテレワークに最適な骨伝導ヘッドホン「Shokz OpenComm(アフターショックス・オープンコム)」を提供して頂いたので早速レビューしようと思う。
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目次
Shokz OpenCommレビュー
OpenCommのマイクの音質
音楽を聴くためのヘッドホンとして使用していた「Aeropex」でも通話が可能だったが、通話は耳横にあるスピーカーからの会話となり、オンラインで会話をしていると聞こえづらいと言われることもあった。
「Aeropex」では口元から離れた場所にあったスピーカー・マイクであったが、「OpenComm」ではブームマイクが搭載され口元に近くなった状態で会話ができるようになった。
さらにはDSP(デジタルシグナルプロセッサー)によるノイズキャンセリング機能で、環境音などの雑音が高精度でキャンセルされてよりクリアな会話を実現できるようになり、聞こえづらいと言われることもなくなった。
ヘッドセットでは当たり前のマイクかもしれないが、それなりに長期間骨伝導ヘッドホンを愛用してきた自分としては、リモートワーク専用の骨伝導ヘッドホン製品として使用できるという意味では圧倒的に使用価値が高い製品であると言えることは間違いない。
長時間でも疲れにくい、痛くなりにくい
通常の耳の穴に入れて使用するイヤホンや耳を覆うヘッドホンを長時間使用していると、疲れやすかったり痛くなる、蒸れることもあったが、骨伝導ヘッドホンの技術、及びその開放的なデザインよって長時間使用しても疲れにくく痛くなりにくい構造になっている。
現在、リモートワークはオンライン会話が手軽にできるDiscordというサービスを主に利用しているが、リアルコミュニケーションのようにお互いが簡単に話しかけられるようにするために、休憩時間以外はほぼサービスに常時接続しており、またヘッドホンも常時装着している。個人差があるかもしれないが、筆者は長時間使用してもとくに痛みが発生することなく利用できている。
なので、リモートワークにおけるイヤホンの長時間使用による圧迫感で疲れたり痛くなったりすることがかなり軽減され、耳の炎症や外耳炎などを予防するヘッドホンとして利用できる。
周囲の音は?
電車の中など周りがそれなりの環境音がある場合だと聞き取りづらい事もあるので、そういう現場では向かないだろう
室内における利用で、周りが電話やオンラインミーティングをしても特に音声が聞き取りづらいとか、周りの音がマイクを伝わって聞こえづらいなんて言われことはないので、どちらかというと屋内向けと言える。
嬉しい急速充電対応
長時間ヘッドホンを装着してリモートワークしていると、電池が減って充電するのを忘れることがあり、予定されていたミーティングの直前になって焦ることがあったりする。
「OpenComm」は、嬉しいことに急速充電が備わっており、5分で最大2時間の通話ができるようになっている。なので、いざという時のバッテリー容量がないという場合にも頼れるヘッドホンと言える。ちなみにAeropexの電池容量145mAhと比べてOpenCommでは170mAhと増えているのでバッテリーの持ちが長くなるのは当然と言えるだろう。
また、以前は2時間ほどかかっていた完全充電だが、それが約半分の1時間で充電ができるようになったことは、非常に嬉しいことだ。以前は、2時間の充電時間は意外と時間が掛かると感じていたが、今回は「あれ?もう充電できた?」と思えるぐらいになったのだ。ぜひとも次期のAeropexのモデルでも採用してい欲しい。
USB-C非対応の充電ケーブルが惜しい
世の中的にはUSB-Cが浸透してきているが、Shokz OpenCommは残念ながらこのUSB-C対応の充電ケーブルになっていない。
また、充電ケーブルとの接続部分は独自構造になっており、ケーブルを近づけると磁石で簡単にくっ付くようになっている。接続部分はAeropexと同じものだが、スピーカの下部にあったのが後ろに変更されている。
USB-Cに対応していないのと独自形状のため、余分にShokz用の充電ケーブルをカバンの中に入れなくてはならないのが惜しい。
NFCでペアリング接続がより簡単に
AterShokzのこれまでのモデルは、Bluetoothによる無線接続でiPhoneやAndroidなどのスマホと接続する作業「ペアリング」は簡単な操作で行うことができたが、OpenCommではさらにNFC(近距離無線通信)を使って簡単に接続ができるようになっている。
早速、NFC搭載のAndroid端末で接続を試してみた。
やり方は簡単でAndroidの設定で「接続済みのデバイス」、「接続の設定」でNFCの設定がオンになっていることを確認し、OpenMoveのスピーカーに記載のNFCのロゴマーク部分にAndroid端末を近づけるだけで簡単に接続の案内が表示されてBluetoothよりもさらに簡単に接続することができた。
マイクの回転方向を意識しないデザインだとなお良い
唯一気になる、次期モデル改善を望むとしたら、マイクの回転方向を意識しないデザイン構造だとさらに良かったと感じた。
パッケージを開くとマイクは折り畳んだ状態になっており、右、あるいは左のどちらにマイクを回せば分からなかったからだ。結局は左に回すと定位置で止める必要があるというのが分かった。これを意識しなくてもいいような構造になっているとさらにいいなと少し感じた。
Shokz OpenCommレビューまとめ
その他の気になるポイントとしては、OpenCommはフラッグシップモデルのAeropexと同じオーディオテクノロジーPremium Pitch™ 2.0が採用されており、安定した高品質な音質で音楽も聴くことができるようになっている。
細かいところでは、Aeropexにはヘッドホンを入れるためのシリコンポーチが付属していたが、シリコンポーチはホコリが付くとそれが目立っていた。OpenCommでは、黒地のキャリーケースに変更され、しっかりとしたデザインと作りでホコリが付いても目立ちにくいものになっている。ただ、もう少しコンパクトなものであってもいいのかなとも思った。
さらに欲を言えば、日進月歩で技術革新によって充電が30分ぐらいで済むとさらに最高だし、急速充電はAeropexなどの他の次期モデルにもぜひとも採用してほしい。
全体的には、長時間使用しても疲れにくい骨伝導ヘッドホンで高品質の音楽が聴け、しかもリモートワークでクリアな会話ができるので、個人的にはリモートワークという環境下で使用するには非常に満足しているプロダクトだ。
最後に、Shokz OpenCommがおすすめな人。
- 仕事がテレワーク、リモートワークで会議がある人
- 長時間でも疲れにくいヘッドセットを使いたい人
- マイクがクリアなヘッドセットを使いたい人
- 急速充電対応のヘッドセットが欲しい人
- 骨伝導のヘッドセットを使ってみたい人
OpenCommと他のモデルの価格比較・違い
骨伝導OpenCommとShokzの他のモデルの価格や機能の違いを一覧にまとめてみた。
画像 | 商品名 | 参考価格 | ワンポイント | 発売時期 | ミニサイズ | 骨伝導技術 | バッテリー駆動時間 | 充電時間 | 待機時間 | 充電ポート | バッテリー容量 | 最大充電電圧 | Bluutooth | 音楽ストレージ | マルチペアリング | 対応プロファイル | ワイヤレス範囲 | 互換コーデック | 防水性能 | 重量 | 素材 | 水分検出 | 周波数帯域 | 感度 | EQ機能 | マイク | マイク感度 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
OpenRun Pro | Amazon ¥23,880 楽天 ¥23,880 ヤフー ¥18,498 | 第9世代、迫力の低音、10時間の連続再生のハイエンドモデル | 2022 | ◯ | 第9世代 | 10時間 | 1時間 | 最大10日 | 磁気誘導 | 140 mAh | 5.0V ± 5% | 5.1 | – | ◯ | A2DP, AVRCP, HSP, HFP | 10m | SBC対応 | IP55防水 | 29g | フルチタン | ◯ | 20Hz~20KHz | 105 ± 3dB | 2+ | デュアルノイズキャンセリングマイク | -38dB ± 3dB | |
OpenRun | Amazon ¥17,880 楽天 ¥17,880 ヤフー ¥15,200 | 第8世代、IP67の防水性能をもつ骨伝導ヘッドホン | 2022 | ◯ | 第8世代 | 8時間 | 1.5時間 | 最大10日 | 磁気誘導 | 160 mAh | 5.0V ± 5% | 5.1 | – | ◯ | A2DP, AVRCP, HSP, HFP | 10m | SBC対応 | IP67防水(水泳除く) | 26g | フルチタン | ◯ | 20Hz~20KHz | 105 ± 3dB | 2+ | デュアルノイズキャンセリングマイク | -38dB ± 3dB | |
OpenMove | Amazon ¥11,880 楽天 ¥11,880 ヤフー ¥10,400 | Shokzの入門用骨伝導ヘッドホン | 2022 | – | 第7世代 | 6時間 | 2時間 | 最大10日 | USB-C | 135 mAh | 5.25 V | 5.1 | – | ◯ | A2DP, AVRCP, HSP, HFP | 10m | SBC対応 | IP55防水 | 29g | チタンヘッドバンド ポリカーボネートイヤーフック | – | 20Hz~20KHz | 96 ± 3dB | 2+ | デュアルノイズキャンセリングマイク | -40dB ± 2dB | |
OpenSwim | Amazon ¥21,880 楽天 ¥21,880 ヤフー ¥20,880 | 水泳しながら音楽聴ける骨伝導ヘッドホン 携帯型MP3プレイヤー | 2019 | – | 第7世代 | 8時間 | 2時間 | 最大10日 | ポゴピン | 183 mAh | 5.25 V | – | 4GB内蔵 | – | MP3, WMA, FLAC, WAV, AAC | – | – | IP68防水 | 30g | フルチタン | – | 20Hz~20KHz | 96 ± 3dB | 2+ | – | – | |
OpenComm UC | Amazon ¥27,880 楽天 ¥27,880 ヤフー ¥23,040 | リモートワーク用骨伝導ヘッドセット。 IT業界、教育業界、会計・監査業界などオフィスシーン向け | 2020 | – | 第7世代 | 16時間の通話 | 1時間 | 最大14日 | 磁気誘導 | 170 mAh | 5.25 V | 5.1 | – | ◯ | A2DP, AVRCP, HSP, HFP | 10m | SBC対応 | IP55防水 | 37g | フルチタン | ◯ | 20Hz~20KHz | 96 ± 3dB | 3+ | ノイズキャンセリングブームマイク | -38dB ± 3dB | |
OpenComm | Amazon ¥22,880 楽天 ¥22,880 ヤフー ¥18,680 | リモートワーク用骨伝導ヘッドセット。 建設業、運輸業、金融業、販売業、サービス業などのモバイルシーン向け | 2020 | – | 第7世代 | 16時間の通話 | 1時間 | 最大14日 | 磁気誘導 | 170 mAh | 5.25 V | 5.1 | – | ◯ | A2DP, AVRCP, HSP, HFP | 10m | SBC対応 | IP55防水 | 33g | フルチタン | ◯ | 20Hz~20KHz | 96 ± 3dB | 3+ | ノイズキャンセリングブームマイク | -38dB ± 3dB |
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