Amazonを一度使い出すとその便利さに抜け出せなくなるのだが、Amazonではクレジットカードによる支払いが便利である半面、セキュリティが気になる人も多いことだろうが、果たして危険はないのだろうか?
Amazonでのクレジットカード登録の危険性の話をする前に一つ簡単な質問をしたいと思う。
今あなたが見ているこの画面はiPhone、Androidなどのスマホ、あるいはPCであろうが、自宅・職場のデバイスに関係なくそれらがあなたの手元から離れたら自動で画面がロックし、再度画面を開く場合にはパスワードを求めるように設定をしているだろうか?
もし、していないのであれば残念ながらあなたのセキュリティに対する意識は低いと言わざるを得ない。
目次
Amazonのセキュリティレベルは?
結論から言うと、残念ながらその答えは神のみぞ知ると言わざるを得ない。
というのは、いくら強固なセキュリティであっても仮想通貨「NEM」の約580億円の流出事件の要因であると言われている人間の判断によるヒューマンエラーや人為的によって万が一の危険にさらされる、或いはクレジットカードの管理会社から漏れることもあるだろうし、逆に世界最大規模のショッピングサイトで2022年の世界企業の時価総額ランキングで5位までに成長したAmazonのセキュリティレベルが高くなければ、ここまで成長していなかったから安全だ、とどちらも言えるからだ。
Amazonは厳格なセキュリティポリシーに基いて、次の場合にはクレジットカード情報を再入力させる対策をしている。
- 新しいお届け先を指定された場合(そのお届け先に対して、そのクレジットカードを使用したことがない場合)
- お届け先の住所を編集された場合(入力間違いを修正された場合も含む)
- Amazonギフト券の贈り先のEメールアドレスを新規にご入力いただいた場合
そのセキュリティレベルは世界中の人が安心して利用していることからも高いと言えるだろうが、それはAmazon側の技術観点の話で、そこに対してはこちらからはできることはないが、危険なリスクがあるのはクレジットカードを利用する側も同じである。
冒頭での質問はそういう意味を込めていて、つまりは利用する側がリスクがあることを理解した上でその対策をしていくことが重要だ。
ちなみに、初めて利用した海外のサイトでカードの利用停止が行われたことがあるが、クレジットカード会社もセキュリティ対策をしており、普段とは違う使い方がなされると、カードの利用停止が自動で行われるようになっている。
利便性を考えるとクレジットカードの利用をお薦めするが、もしAmazonに限らずクレジットカードをネットで利用する際に、気を付けていきたいことをまとめてみた。
Amazonマスターカードは危ない?やばい?
Amazonでは「Amazonマスターカード」の利用をおすすめするが、ネットでは「Amazonマスターカードは危ない」というの見かける事があるかもしれない。
これには実は理由があって、後述の「メールやSMSには注意」で解説するように利用しているメールには怪しい内容が届くことがある。
そのメールにはAmazonマスターカードの有効期限が切れる、荷物が誤ってからURLにアクセス、ログインして確認してほしいなどの案内が届き、インターネット初心者は知らずにその詐欺サイトに誘導されて、ログイン、およびAmazonマスターカードの番号を登録してしまう事がある。
これが、「Amazonマスターカードは危ない」と言われる不正利用の原因だ。
これの対策として当サイトでは、Gmailの利用をおすすめしている。詐欺メール、俗にフィッシングメールと呼ばれるものを不正でくれる。詳しくは後述の「メールやSMSには注意」を。
人は知らないことに対しては危険だと感じるが、対策を知ってしまえばリスクを低減して利便性を高めることができる。
ちなみに、Amazonマスターカードの発行会社は三井住友カードとなっていて、セキュリティ性と安全性において筆者は海外でも信頼をおいて利用している。
クレジットカードのセキュリティ対策方法
画面の自動ロック&パスワード
冒頭の質問でもあるように、iPhoneやAndroidのスマホ、WindowsやMacなどのPCが自分の視線・手から離れたなら画面の自動ロック、パスワードロックをかけておこう。スマホ・PCは便利な半面、クレジットカードだけではなく様々な個人情報が保管されている場所でもある。
同様に、特に指紋認証や顔認証の生体認証は絶対かけておこう。
最近のiPhoneやAndroid、PCには指紋認証や顔認証による生体認証を備えるようになっており、端末に保存されているパスワードを利用するには顔認証や指紋認証を必要する仕様に変わってきている。なので、生体認証を設定しておくだけで格段にセキュリティが高まる。
iPhone
Android
専用クレジットカードの作成&限度額の設定
万が一、クレジットカード番号の漏洩、カードを紛失した場合などに備えてカードの利用限度額を少し低めに設定した専用のクレジットカードを用意するのも手。
例えば5万円に設定すれば、長い人生の中でこの額を失っても取り戻せるだろうし、この限度額であれば多少の痛手を負ったとしても深いダメージを受けることもないだろう。
必要に応じて限度額を上げて、買い物が終わったら元に戻すのも手だ。
Amazonでは買い物の際にさらにお得になるAmazonマスターカードが用意されているので、低めの限度額を設定したAmazon専用カードとして用意するといいだろう。AmazonマスターカードはAmazonでの買い物でお得にポイントが貯められるカードなので、Amazonで利用するなら必須だ。
メールやSMSには注意
フィッシングメールと呼ばれる詐欺サイトへ誘導してパスワードを盗み取るという手口がある。
下記例のようにメールやSMSから届くAmazonプライム会員の確認やクレジットカード番号の確認、変更などのメール案内が届いても絶対にメールに記載のURLにはブラウザでアクセスしないようにしよう。
- 誰かがあなたのアカウントを利用して商品を購入した可能性があるのでログインして確認してほしい
- Amazonのアカウントを凍結したので確認してほしい
- 支払い方法に問題があるのでログインして確認してほしい
確認したい場合は必ずAmazonのアプリからするべし。PCの人はブックマークから。
下記記事で実際の詐欺メールの例を紹介しているので、一度確認してもらってどんなものなのかを知っておくことをおすすめする。
関連 Amazonを装う迷惑メール対策!実例の見分け方と対処法を徹底解説
また、当サイトではフィッシングメールを防いでくれるGmailの利用をお薦めしている。
下記は実際に筆者に届いたAmazonに偽装して注文の確認をしているメールだ。Gmailが判別してくれて迷惑メールフォルダに自動で振り分けて、目にすることはない。
下記のように「確認を」促してくるが、絶対に押してはならない。
SMSに届くことは稀だが、宅配業者を装ったものもある。宅配業者はヤマトか佐川急便のLINEと連携して確認を。ちなみに届いたSMSの電話番号は携帯会社に通知しておくとことで対策にもなる。
利用通知メールを設定する
たいていの場合、クレジットカードを利用したら利用通知メールが届く設定ができるはずなので、通知メールを設定しておくといいだろう。
「三井住友カード 通知設定」、「セゾンカード 通知設定」などのように「利用しているクレジットカード会社 通知設定」と検索すればやり方は出てくるので参考にするといいだろう。
関連 三井住友カードで利用通知を設定する方法。Vpassでのやり方
パスワードは使い回さない
パスワードは同じものを様々なサイトで使い回さないようにし、覚えられないならiPhoneはAppleキーチェーンやAndroidならパスワードマネージャーで自動で強力なパスワードを生成して保存するといい。
下記のアクセスでパスワードの設定、管理、削除ができる。
iPhone
- iPhoneの設定アプリを開き、パスワードにアクセス
Android
- Androidの設定アプリを開き、検索欄でパスワードマネージャーと検索してアクセス
同様に誕生日の安易なものはパスワードに含まないようにしたい。誕生日をパスワードに含んで実際に被害にあったという話もある。
毎月の明細を確認する
最近ではスマホのアプリやPCから簡単に明細書を確認ができるようになっている。なので、毎月こまめにチェックをすることで、異変があった場合にも気づけるようになる。
iPhoneの三井住友VISAカードのVpassアプリを利用しているが、iPhoneを開くための顔認証、更にはVpassアプリを開くための顔認証が続くのでセキュリティを高めつつ、毎月の利用額を手軽にチェックしている。
自分も経験があるが、明細を確認したらふと記憶にない金額が請求されていたことがあり、結局、自分で契約したことを忘れてただけで自動契約になっていたということに気がついたから無駄な出費を抑えることにもつながる。
フリーのWi-Fiの利用を控える
外出中に動画をスマホで見るとパケット通信が発生し、場合によっては制限が掛かることもあるかもしれないが、その時に便利なのが喫茶店などで利用できるフリーWi-Fi。
しかし、気をつけたいのがフリーWi-Fiはにセキュリティが掛かっていない場合、悪意ある人に情報を盗見される可能性があるからだ。
特にIDやパスワード、クレジットカードの入力、銀行などのサイトへのログイン時はリスクが高い。どうしても利用したい場合は、フリーのWi-Fiを切ってモバイルデータ通信を使うようにしたり、入力やログインを必要としないサイトの利用、ファイルのダウンロードは控えよう。
もし、サイトにアクセスしたらウィルスに感染したというようなメッセーが表示されても偽物である可能性が高いので慌てずにブラウザを一旦閉じて様子をみるといいだろう。
アプリを使う
基本的にスマホを使う人がほとんどだと思うが、スマホの場合にはブラウザからではなくAmazonのショッピングアプリを使うようにするべき。
というのも、ブラウザを使うときちんとURLを確認せずに、詐欺サイトにログインしてパスワードを漏えいしてしまう可能性があるからだ。AmazonのURLは下記の通りだが、URLを巧妙に似せている場合もある。
https://www.amazon.co.jp/
実際にFacebookなどで詐欺のフィッシングサイトに引っかかった友人を何人か知っているが、Amazonのサイトだと思われるサイトにアクセスしてもURLがきちんとできなかったりする。
また、ブラウザを利用する必要が場合には、アドレスの頭に「https」とurlが付いているサイトを利用すること、safariの場合には、鍵アイコンが表示され、AmazonのURLも間違っていないか「https」とURLを確認することで、詐欺メールやフィッシングサイトに引っかかる可能性も下げられる。これはAmazonに限った話ではないので、覚えておこう。
Chromeの場合には鍵アイコンと「https」と表記がある。当サイトでも「https」通信を導入しているので、すぐにでも確認できるはず。
セキュリティソフトを入れる
PCやAndroidを使用しているなら、セキュリティソフトを入れておきたい。無料のものではなく、有料のものがいい。無料の場合、変にアドウェアなどが入っていてそれがウィルスなのではないかと思うこともある。なので最近は安く買える有料のものがいい。お薦めはESETインターネットセキュリティ。
子どもの目から遠ざける
まさかとか思う話が、子どもだ。手軽にできるスマホのゲームに熱くなり、親の目を盗んで高額課金してしまう、笑い話にもならい事案が過去にも多数ある。しっかりと管理しておこう。
二段階認証を設定する
サインインする時にパスワードの入力と、さらにセキュリティコードの入力を指定のアプリなどに送信してそれを入力するという方法が2段階認証だ。
さらに、生体認証と合わせることでさらにセキュリティが格段に高まる。設定については下記記事を参考に。
共有のPCなどで利用しない
インターネットカフェや学校、職場などの共有PCでの利用は避けよう。ログイン情報を残したままだと他人に利用される可能性は高い。もし、どうしても利用せざるを得ない場合はログイン情報を保存しない、ログイン後は必ずログアウトしよう。
カード情報を保存しない
心配だという人はカード情報を登録して買い物をしたらクレジットカード情報をサイトに保存せずに削除するのも一つの手だ。
少々面倒だが、次回にまたクレジットカードの番号、情報を再度入力する必要があるものの、リスクを低減するという意味ではやっておくのもいいだろう。
上述したように共有のPCでは可能ならクレジットカード情報は絶対に登録しないようにしよう。どうしても使いたいなら、クレジットカード情報は保存せずに買い物後は削除を忘れずに。
ちなみに、サイトに保存されるのと、ブラウザのGoogleアカウントに保存される場合があるので気をつける必要がある。
スマホに登録して利用する
筆者はAmazonのマスターカードをiPhoneに登録してID決済やクレジットカードのタッチ決済を頻繁に使っていて、いちいちカードを出さずに使っているので利便性も高く、生体認証を通さないと決済できないのでセキュリティも高い。
お得にポイント還元受けつつ、「クレジットカード」出さないという意味ではセキュリティ対策にもなるので、ぜひともおすすめ。
安全な支払い方法
もっとも安全な対策、それは、利便性は失われたり、ポイントを受け取れなかったりするが、クレジットカードを使わない事にかぎる。
Amazonでは下記のようにコンビニや代引きなどのような支払い方法も用意されていて、Amazonギフト券チャージタイプなんかは、コンビニで手軽に現金で支払えてお薦め。ちなみに代引きは手数料が掛かる。
Amazonで利用できる支払い方法の例。
- コンビニ・ATM・ネットバンキング・電子マネー払い
- クレジットカード
- Amazonギフト券
- 携帯払い(docomo、au、Softbank)
代金引換は、2024年6月6日に終了。参照
クレジットカードを使わないAmazonギフト券のチャージのやり方は下記の記事を参照して貰えれば。
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