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SSDを完全に消去する方法。復元できないようにする手順

HDDやSDDのストレージを使用ていて廃棄や譲渡などをすることもあるだろうが、その際に知っておきたいことやHDDやSSDの完全消去についてをまとめてみた。

ゴミ箱を空にしてもデータは残る

WindowsなどのPCでファイルを削除すると一旦はゴミ箱にファイルが移動され、その後に「ゴミ箱を空する」を実行することでHDDやSSD(外付け含む)などのストレージの空き容量を確保することができる。

見た目にはファイルなどのデータを完全に削除したかのように見えるが、実はこれは完全に削除できていない。これはデータを目次から削除しただけで、「ファイル復元ソフト」などを使うことで復元できる場合がある。

これの何がヤバいかというと、PCやSSDなどを人に譲渡して「復元できる」という知識を持った人がデータを復元できてしまうと、情報の漏洩に繋がってしまうのだ。

なので、復元できないように専用のソフトウェアかPCのコマンドを使って完全に削除する必要がある。

なお、もっとも安全なHDDやSSDの削除方法は物理破壊である

SSDをフォーマットしておく

今回は外付けのSSDを完全に消去するための手順を紹介するのだが、その前に予めSSDをフォーマット(初期化)をしておく必要がある。ここでは特に解説しないが、完全に消去する前に予めフォーマットを済ませておいてもらえれば。

Windows/コマンドでSSDを完全消去する方法

不要なアプリは終了

作業に入る前にSSDがスムーズに消去の動作ができるように利用していないアプリの終了や閲覧していないブラウザのタブ、ウィンドウは閉じておこう。

スリープ状態の停止

完全削除の実行までの作業自体はすぐにできるが、その後の処理にかなり時間が掛かる。処理自体はダミーデータを上書きするという動作が3回繰り返されるのだが時間が掛かる。

筆者はSurface Laptop StudioとSanDisk SSD外付け1TB SDSSDE30-1T00-GH25の上書き処理をするのに4時間(恐らく5時間以上?)以上は掛かった。
SDSSDE30-1T00-GH26
も4時間以上は掛かったもののSDSSDE30-1T00-GH25ほどではなかったので速度と関係があるように思える。

なので、PCがスリープ状態にならないようにスリープ状態の停止や電源の確保はしておこう。

SSDの放熱対策を

上述のように完全削除はかなりの時間を要し、長時間に渡って書込が行われてSSDがかなり熱くなる。なので可能ならSSDの放熱対策をしておくことをおすすめ。

SSDの完全消去手順

WindowsではHDDやSSDを完全に削除する方法としてコマンドプロンプトによるコマンドの削除方法がある。

また、手順についてはWindows 11での解説となっているが、Windows 10などでも同じような手順でできるかと。

まずは、フォルダを開いてサイドバーでドライブを確認。下記画像のサンプルの場合は、「SD-E30-GH25 (D:)」となっているのが分かるが、ここでは大事なのは最後にある(D:)となっている英字だ。

Windowsでドライブ名確認

これは状況によっては「E:」や「F:」などのアルファベットで表記されていることがある。とりあえずは今回は「D」ドライブだということを覚えておこう。

そしたら今度はコマンドプロンプトの起動。

キーボードに慣れている人は、Windowsキーcmdと入力して、エンターキーでコマンドプロンプトを起動できる。

慣れていない人は下記の手順。

①スタートメニューをクリック、②cmdと入力して検索、③コマンドプロンプトをクリック

Windowsでコマンドプロンプトを起動

そうするとこんな感じの黒い画面が起動するのでコマンドを入力する。

Windowsのコマンドプロンプト画面

SSDを消去するためのコマンドは下記の通り。赤文字部分は先程チェックしたドライブの「D:」となる。

Copy
cipher /w:D:

下記のように入力したらエンターキーで実行。くれぐれもドライブを間違えないように

WindowsでSSDを完全に消去するコマンド

すると下記のような内容が表示されて「0x00」のダミーデータの上書きが開始される。書き込みが行われているかどうかは、SSDを選択すると「EFSTMPWP」というようなフォルダが作成されるのでそれで確認ができる。

WindowsでSSDの完全削除中

0xFFで2回目のデータ上書き中

Windowsでの0xFFで2回目のデータ上書き中

完了するとこのように表示される。

Windowsでのデータの上書き完了

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