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Dell U2723QEのレビュー。U2723QXとの違いは?IPS Blackの4K27インチモニター

PCモニターで4Kモニターなんているのか?と思っていた自分がいたが、いざ、Dellの27インチ4Kモニター「U2723QE」を購入してみて使ってみたら、全人類におすすめしたくなったので、Dell U2723QEのレビューをしてみたいと思う。

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Dell U2723QEのレビュー

Dell U2723QEのレビュー

Amazonで確認

USB-C1本で煩雑さと置き忘れから開放

世間的には、モニターにUSB-Cのケーブル1本をノートPCと接続することで、モニターにノートPCの画面を映し出すことはもちろんだが、ノートPCの電源供給もできるというスタイルがモニターのスタンダードになってきているのではないだろうか。

このDell U2723QEもUSB-Cのケーブルを1本つなぐだけで、これまでの電源ケーブルとHDMIケーブルの2本をつなぐというケーブルの煩雑さから開放されるようになる。USB-Cのケーブル1本で画面に映し出され、しかも電源も供給できるのだ。

それにより下記のような恩恵を受けられる。

  1. 机の上がスッキリする
  2. ケーブルを接続する作業の煩わしさから開放される
  3. ノートPCの電源とケーブルをバッグから取り出して家に置き忘れることがなくなる

特に3番目、家でMacbook ProのノートPCを使うために、これまでは家で電源とケーブルをつないで使用し、外出時にそのノートPCと電源、ケーブルを持っていくのだが、カバンを開いて電源をつなげようとしたら、カバンの中に電源とケーブルがないという事が何回かあった。その度に愕然とする。

個人的には、この問題から開放されるのはかなり嬉しい。

下記画像のように、基本的にはこの2本のケーブルだけでデスクの上が相当スッキリし、スタンドの中にケーブルを収納することも可能だ。今まで黒のモニターしか使ってこなかったが、このシルバーが美しく感じられる。

Dell U2723QEの背面

モニターの有線LAN接続で安定&高速アクセス

モニター背面には有線LANケーブル用の差込口RJ45があり、有線LANケーブルをモニターに接続することでノートPCはUSB-Cのケーブル経由でインターネットが利用できるようになる。

これにより、ノートPC向けのLANコネクターが不要で高速&安定したネット接続を利用できる。

最近のWi-Fiは高速になってきたが、家族で複数人が接続すると速度低下が顕著になったり不安定になることがある。なので、有線でつなげた方が確実に安定&高速な環境を期待できる。

下記画像は、実際にモニターに接続した有線LANケーブルを使った場合の速度だ。

ノートPCを有線LANケーブルでつないだ速度

下記画像は、Wi-Fiを使った筆者の自宅の場合の速度だ。いずれも22時ごろの計測だが、有線LANケーブルの方が圧倒的だというのが分かる。

ノートPCをWi-FIでつないだ速度

縦置きは注意

自宅でモニターを縦にして利用することはほぼないだろうが、縦置きにする場合には注意が必要だ。

というのも、モニターを縦にしようと回転させようとすると、モニターの角がスタンドプレートにスレスレで場合によってはあたってしまうからだ。

Dell U2723QEのモニターを縦にする

不良品??とか最初は思ってしまったが、縦置きにするには一旦、モニター全体を少し後ろに押し倒した上で回転させる必要がある。要はモニターの底辺部を少し浮かせてから回転させるということだ。

Dell U2723QEのモニターを縦置きにするための準備

これに気づかないと不良品?とか思ってしまうのだ。まー、マニュアルを読めってことなんだろうけど、マニュアルを見なくても直感的に使用できるのが個人的には最高なプロダクトだと考えている。

映るまでのタイムラグが少しある

上記の縦置きと同様に少し気になるのが、画面に映るまでのタイムラグだ。モニターとノートPCをUSB-Cケーブルで接続するとモニターでのスキャンが開始され、1、2秒ほど待たされてからモニターが映し出される。

感覚値でしかないが、USB-Cのケーブルに問題があるのかと思って転送速度40GbpsのThunderbolt 3のケーブルを繋いだが、あまり変わらないし、HDMIケーブルの方が気持ち速い気がする。再度の繰り返しになるが、あくまでも感覚値だ。

慣れてしまえば、さほど気になるほどの時間ではないが、やはりそれのタイムラグすらもないと気持ちも良いものと感じることは間違いないだろう。

次期モデルでは、これが改善されているといいだろう。

スピーカーはない

U2723QEのモデルには残念ながらスピーカーは付属していないものの、音声出力ラインが付いているので利用したい場合には外部スピーカーを接続する必要がある。

せっかく机の上がスッキリしたので、スピーカーはワイヤレスなBluetoothスピーカーを利用するのも手だ。

現在はMacBook Proのスピーカーを使用しているので外部スピーカーは持っていないが、使用するなら電気量販店で試聴した感じでは、Bose SoundLink Flex Bluetooth speakerが中々に良かった。小さいながらも低音が響き、ワイヤレスで外出時にも利用できるので評判も良い。

予算が許すなら個人的には、Bose Smart Speaker 500のスマートスピーカーをおすすめ。実際に試聴してみると、上記のBose SoundLink Flex Bluetooth speakerよりも音の広がりがあり、映画鑑賞をさらに楽しみたいなら間違いなくこちらの方が良い。Wi-Fi接続、Bluetooth接続に加え、無線による不安定さを回避したいならステレオミニジャックも利用できる。

IPS Blackによる鮮やかなブラック

さすがにIPS Blackをモニターの売りとしているだけのことはあり、黒はしっかりと引き締まっていて、また、2000:1のコントラスト比と色空間10.7億色、4Kの精細さで映し出される美麗さは、これまでに使用してきたモニターが比べ物にならないほど鮮やかで美麗だ。

まさに鮮やかなブラックの世界だ。

インスタでポートレート写真や動画の投稿、仕事で写真を撮影して編集したりしているが、今まで悩むことの一つに、モニターに映し出される色の違いだ。

モニターと使用しているMacbook ProやiPhoneなどに映し出される写真や動画の色味が違ってくるのだ。

なので、せっかく大きなモニターで作業をしても、色味が異なってくるために小さなノートPCの画面で確認しながら色味の調整をせざるを得なくなる。しかし、U2723QEのモニターを調整することでMacbook ProやiPhoneのモニターに近い色味を出せれるようになり、個人的にはこれは嬉しいポイントだ。

なので、仕事で写真や動画に携わる人で、カラーマネジメントモニターを買うまでもないが、色味は改善したいと思っている人にはお薦めだ。自分で撮影した写真を4KモニターのPC壁紙に設定するのは、感慨深いものがある。

Dell U2723QEのIPS Black

映画を見るには少し物足りない大きさ

家でAmazonプライムでよく映画を見るのだが、まだまだ少ないもののAmazonプライムでは4Kに対応した映画が見られるようになっている。

言うまでもないが、U2723QEでAmazonプライム4Kの視聴は可能で、先程述べたように美麗な映像を映し出してくれ、映画好きにはたまらない。

ただ、PCモニターで27インチと言ったらそれなりの大きさだが、テレビと違ってやはり映画を観るには少しサイズが物足りないと感じるかもしれない。

なお、ゲームに利用したいと考える人もいるだろうが、リフレッシュレートが60Hzなので、滑らかな動きのあるゲームをプレイしたいなら60Hzではゲームモニターには向かないだろう。

スリムなベゼルモニター

これも最近のモニターのスタンダードだろうが、スリムなベゼルモニターとなっており、前面にはボタンは配置されておらず、同様にブランドのロゴや商品のモデル名も記載されていないのでどこのメーカーやブランドか分からないが、逆にスッキリとしたデザインになっていて好感が持てる。

電源やモニターの操作は、背面の電源やジョイスティックを使って操作することになる。慣れてしまえば、複数のボタンが並んでどれがどのボタンだろうと考える必要もなく、ジョイスティック操作は非常に使いやすいと感じる。

Dell U2723QEのジョイスティック

Dell Display Managerで元の位置にウィンドウを復元

Dell向けのモニターに利用できるDell Display Managerが無料でダウンロード・インストールして使えるのだが、画面を複数の領域に分割してそこにアプリのウィンドウを固定することで大画面を生かした効率的な複数ウィンドウ、マルチタスクの作業ができるように開発されたソフトウェアだが、使い勝手がイマイチなのが残念だ。

ただ、画面を複数に分割して作業をするのは、ブログを書く自分に取っては複数の画面を表示させながら調べ物をしつつ記事を作成することは、作業効率を上げるという意味では便利だ。

また、MacbookのノートPCを使っていると、モニターからケーブルを外して再度接続をすると、綺麗に並べたアプリのウィンドウがリセットされるという問題がある。これは、わりとストレスになる。

しかし、このDell Display Managerをインストールしておくことで、ケーブルを再接続した場合でも元のアプリのウィンドウが復元されてすぐに作業ができるのは、嬉しい。

Macはデイジーチェーンに非対応

これも最近のモニターの傾向だろうが、デイジーチェーン対応のモニターであれば、モニター1台にケーブルを接続してそのモニターを介して他のモニターにケーブル接続することでMacへの接続はケーブル1本で複数のモニターを同時に映し出す事ができたり、ノートPCのように映像出力端子が1つしかない場合には便利だ。

残念ながら記事執筆時点でのMacはデイジーチェーンに非対応だ。接続してもミラーリングされてしまう。ミラーリングでの用途で問題ないならそれでも構わないだろうが、作業をするための拡張ディスプレイとしては使えない。

なお、Appleシリコン搭載のMacであれば、直接USB Cポートに接続すれば複数台モニターの接続は可能で、搭載しているチップによって接続できるモニター数が異なる。詳しくはAppleのページを参照。

なので、Macの人でデイジーチェーンを期待して購入するのは避けた方がいいだろう。

U2723QEはAmazonで買えない?

U2723QEをAmazonで購入しようとしても、残念ながらAmazonではこのモデルは販売されておらず、これに似たU2723QXというAmaozn限定モデルが販売されている。

どっちのモデルを買うべきか、違いは何かというのは後述のU2723QEとU2723QXとの違いは?を参照。

U2723QEとU2723QXとの違いは?

U2723QEとU2723QXとの違いだが、Dellのサイトの質問コーナーにDellの担当者が下記のように答えており、基本的に仕様は一緒でAmazonで販売されているモデルは、HDMLケーブルが付属するということだ。

U2723QEとU2723QXの仕様は同じになります。唯一異なる点として、U2723QXのみHDMIケーブルが付属しております。
Dell.com

仕様が同じでHDMLケーブルが付いてくるなら、後は値段の問題になるが、下記の通り、記事執筆時点ではどう見てもAmazonの方がお得だ。

U2723QE (Dell)U2723QX (Amazon)
72,194円(17%OFFクーポン適用で)69,800円(698pt還元あり)

さらには、モニターを購入できる70,000円をAmazonギフト券でコンビニチャージすれば、Amaoznプライム会員の場合には2%、通常会員では1.5%のポイント還元があるので、これを利用しない手はない。プライム会員の場合で70,000円チャージしたら、1400ポイント還元、購入後の698ポイント還元なの合わせて約2000円分お得だと言える。

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Dell U2723QEのレビューまとめ

個人的には、ケーブル接続後の画面が表示されるまでのタイムラグが一番気になるポイントではあるが、全体的には4KでIPS Blackによる鮮やかなブラックの美麗な画面は見ているだけでテンションを上げてくれ、また、普段使用しているMacbook Proとも相性がよく、これは断然的にお薦めのモニターだ。

あと、買うなら同じ仕様のAmazon限定モデルの方がお得だということ。

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