MacBook Pro 14インチM1 MaxからM5 Maxのに乗り換えたのでレビューしつつ、MacBook Pro 14インチM1 Maxと比較してみたいと思う。
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目次
MacBook Pro 14インチ M5 Maxに買い替えた理由

まずは筆者が使用しているMacBook Pro M1 Maxのスペックをざっくりと見てみたいと思う。
チップは当時の最高クラスだと思うがメモリは32GBにとどめていて、当時のメモリは64GBがMAX。その時の買い物ではそれなりの価格だったので少しドキドキしながらポチったのを記憶している。
| MacBook Pro 14インチ M1 Maxのスペック | |
|---|---|
| チップ |
|
| メモリ | 32GBユニファイドメモリ |
| ストレージ | 1TB SSDストレージ |
| バッテリー | 最大17時間 |
| ポート |
|
| ディスプレイ | 14インチLiquid Retina XDRディスプレイ |
| キーボード | Touch ID搭載バックライトMagic Keyboard – 英語(US) |
| ワイヤレス |
|
| 価格 | 387,800円 |
上記のスペックで筆者がの主に使っていた用途は下記の通り。
- Adobe Photoshopを使って簡単な画像加工
- Adobe Lightroomで写真の現像・レタッチ
- ブログ記事の執筆
- 外部モニターでたまに映画鑑賞
- Webプログラム開発、アプリ開発
- Davinci Resolveを使って動画編集
上述のスペックでこれらの作業をするのは、それほど不満はなかった。
不満があるとしたら、やはり動画編集ぐらいだろう。
MacBook Pro 14インチ M1を使ってEOS R5 Mark IIで撮影したRAW動画にDavinci Resolveのソフトで様々な効果を適用した編集をするとやはりどうしても重くなったりするし、動画の書き出しで少々時間がかかる。と言ってもそんなに長尺の動画を取り扱っていたわけではないので、重いストレスが溜まるほどのことではなかった。
なのに、なぜMacBook Pro 14インチM5 Maxに乗り換えたのか?
SSDのパフォーマンスは最大2倍高速に
というAppleの訴求に釣られてポチってしまった。
大容量の写真ファイルや動画ファイルを取り扱う筆者にとって、この訴求ポイントはかなり高かった。1分、1秒でも可能ならファイルを高速で移動させたい。ただそれだけのために。
MacBook Pro 14インチ M4 Max レビュー
シルバーモデル。

スペースブラックモデル

MacBook Pro M5 MaxとM1 Maxのスペック比較
まずは、MacBook Pro M5 MaxとM1 Maxの主要なスペックの違いを比較してみた。数値だけで見るとやはりM1と比べてM5は全体的に数値がアップグレードされているのが分かる。
| MacBook Pro 14インチ M5 MaxとのM1 Maxの比較 | ||
|---|---|---|
| M5 Max | M1 Max | |
| チップ |
● 18コアCPU ● 40コアGPU ● Neural Accelerators ● 16コアNeural Engine搭載 ● 最大614GB/sのメモリ帯域幅 |
● 10コアCPU ● 32コアGPU ● 16コアNeural Engine搭載 ● 最大200GB/sのメモリ帯域幅 |
| メモリ | 64GBユニファイドメモリ | 32GBユニファイドメモリ |
| ストレージ | 2TB SSDストレージ | 1TB SSDストレージ |
| バッテリー | 最大20時間 | 最大17時間 |
| ポート |
● Thunderbolt 5ポート x 3 ● HDMIポート(マルチチャンネルオーディオ出力に対応) ● SDXCカードスロット ● MagSafe 3ポート ● ヘッドフォンジャック |
● Thunderbolt 4ポート x 3 ● HDMIポート ● SDXCカードスロット ● MagSafe 3ポート ● ヘッドフォンジャック |
| ディスプレイ | 14インチLiquid Retina XDRディスプレイ | |
| キーボード | Touch ID搭載バックライトMagic Keyboard – 英語(US) | |
| ワイヤレス |
● Wi-Fi:Wi-Fi 7(802.11be) ● BlueTooth:Bluetooth 6.0 ● Threadネットワークテクノロジー |
● Wi-Fi:802.11ax Wi-Fi 6ワイヤレスネットワーク接続 ● BlueTooth:Bluetooth 5.0 |
| カメラ | デスクビューに対応した12MPセンターフレームカメラ | |
| 重量 | 1.62kg | 1.6kg |
| 価格 | 704,800円 | 387,800円 |
● Threadネットワークテクノロジー
見慣れない技術としてThreadネットワークテクノロジーという無線技術が搭載されている。
- Threadとは?
- 2.4GHz帯の短距離無線通信
- 低消費電力、セキュア
- IPv6の無線メッシュネットワーク技術
- スマートホームの分野で期待されている技術
MacBook Proがホームハブとしての役割を担うのか分からないが、触れる機会があったら記事にでもしたい。
● Wi-Fi 7
Wi-Fi 6から7に進歩しているが、Wi-Fi7は最大通信速度が約46Gbpsに達する次世代の無線LAN規格で、Wi-Fi 6の4.8倍の速度となっている。
自宅のWi-Fiはまだ6だが、こんなにもスピードがアップするならすぐにでもWi-Fi 7にアップデートしたい。
● BlueTooth 6
BlueToothの機能も強化されている。大勢の人がいる場所でヘッドホンなどのBlueTooth機器接続がより一層しやすくなったと言えるだろう。
| 項目 | Bluetooth 6.0 (M5) | Bluetooth 5.0 (M1) |
|---|---|---|
| 距離の精度 | センチメートル単位 | 電波強度による推定 |
| セキュリティ | リレーアタック対策強化 | 標準的 |
| 主な恩恵 | 探す機能・鍵の高度化 | 基本接続のみ |
変わらない外観
AppleのMacBook Proはアルミボディを採用しているが、長年その見た目は変わっていない。

ポートも変わらない。技術的には最新のThunderbot 5を採用しているポートだが、HDMIポート、SDXCカードスロット、MagSafe 3ポート、ヘッドフォンジャックの根本的なポート構成は変わっていない。
アルミボディのデザインや構成が変わっていない理由としては以下が考えられる。
- 剛性と軽量化
- 放熱性
- リサイクルのしやすさ
- 内部設計、開発に集中できる
- 新しいデザインを採用する場合そのぶんのコストがかかる
もう既に完成された形で陳腐化は感じられないのでいいのだが、個人的にはコストを抑えることが大きな理由の一つなのではないかと考えている。
新しいデザインによる筐体のカーブが変わる、ポートの位置が変わる、それだけで設備を再設計しなければならないので新たな投資が必要になる。
しかし、同じデザインならそのコストを圧倒的に抑えられ、利益も増えるだろう。
ちなみに筆者はM1 Maxの時にも述べたが、ThunderbotポートとSDXCカードスロットのポートしか使っていない。
USB-CのThunderbotポートの一つは外部モニターに接続し、外部モニターを見ながら作業をしつつ電源供給をしている。長時間外出先でMagSafe 3ポートを使って充電することはない。同様にHDMIポートも使う機会がほぼない。
SDXCカードスロットは、カメラでSDカードを使って撮影した場合には利用する用途となっているのでカメラを使っている人には便利なカードスロットとなる。筆者の場合はCFExpress Type-Bのカードを使うことが多いのでカードリーダーを接続して使うことが多い。
最大2倍高速なSSDの速度を計測してみた
冒頭でも述べたが、筆者が購入に至ってポチってしまった最大2倍高速なSSDの速度を計測してみたいと思う。
速度計測にはBlackmagic Designのソフト「Blackmagic Disk Speed Test」を使い、5回ずつ計測してその平均値を調べてみた。
関連 Blackmagic Disk Speed Testの使い方。MacやWindowsの速度測定に
SSDのパフォーマンスは最大2倍高速に
| MacBook Pro 14インチのSSDの速度 | |||
|---|---|---|---|
| 書込速度 | 読込速度 | ||
| M5 Max | M1 Max | M5 Max | M1 Max |
| 11675.5 MB/s | 4214 MB/s | 10078.3 MB/s | 5364.9 MB/s |
| 12173.7 MB/s | 4157.6 MB/s | 10060.6 MB/s | 5328.0 MB/s |
| 11982.1 MB/s | 3518.8 MB/s | 10034.0 MB/s | 5175.1 MB/s |
| 11675.5 MB/s | 3518.8 MB/s | 10070.4 MB/s | 5175.1 MB/s |
| 12134.0 MB/s | 5320.4 MB/s | 10040.6 MB/s | 5320.8 MB/s |
| 11974.5 MB/s | 4273.5 MB/s | 10056.7 MB/s | 5116.1 MB/s |
下記はBlackmagic Disk Speed TestでMacBook Pro 14インチM5 MaxのSSDの速度を計測した画像だ。

こちらはMacBook Pro 14インチM1 Max。M5 Maxの方が2倍速いのが分かる。

ファイル転送速度比較
続いては、下記の内容でファイル転送速度を比較してみた。
- ファイル数:178
- 容量:約300GB
- SanDisk SDSSDE82-4T00-GH25からMacBook Proにコピー
- 主にRAW動画ファイルなど
結果は下記の通りで、Appleの宣伝通りなった。
SSDのパフォーマンスは最大2倍高速に
| 転送速度の比較 | |
|---|---|
| MacBook Pro M5 Max | MacBook Pro M1 Max |
| 約 1分20秒 | 約 2分34秒 |
動画の書き出し速度と再生能力比較
動画の書き出し速度の比較
続いては、Davinci Resolveでの動画の書き出し速度の比較。
動画自体は、X (Twitter)に投稿してる動画で検証してみたが、レンダリングした動画のざっくりとした内容は以下の通りだ。
- 元のファイル素材:4K RAW動画
- ノイズ除去を適用
- ビューティー、グレイン、グロー、AI深度マップのエフェクト
- LUTを使ったカラーグレーディング
- 18秒
- H.265の4K動画に書き出し
動画のレンダリングに関しては2倍どころではなく、約3.48倍速い。これは動画編集に対するストレスがかなり軽減され、乗り換えて良かったと思える最大の乗り換えポイントかもしれない。
| 動画書き出し速度の比較 | |
|---|---|
| MacBook Pro M5 Max | MacBook Pro M1 Max |
| 約 33秒 | 約 1分55秒 |
RAW動画フル解像度再生能力の比較
今度は編集時の再生能力の比較だ。
| RAW動画フル解像度再生 | |
|---|---|
| M5 Max | ノイズ除去などの重たい処理を解除すればLUT当てた状態での再生は可能 |
| M1 Max | ノイズ除去などの重たい処理を解除しても再生は激重 |
カラーグレーディングした場合でも、上記のように重い処理をしなければ4KのRAW動画のフル解像度で再生してもカクつくこともなくスムーズに再生できた。
プロキシやレンダーキャッシュして確認する必要もないので、これはかなり嬉しい。
レンダーキャッシュは、あらかじめ重い処理をレンダリングしてキャッシュさせることでスムーズに再生させることができる機能だが、逆にレンダーキャッシュもさほど時間はかからずに終わるので、先にキャッシュさせることでより完成に近い解像度で確認がしやすくなる。
動画編集でストレスを感じている人は買い替えはおすすめだ。
ちなみに、動画でこれだけ動くので写真現像するAdobeのLightroomもサクサク動くのは言うまでもない。
64GBのメモリはどうか?
筆者は今回は32GBの倍の64GBにメモリ増量した。複数の画面を開いて作業したり、重たい動画編集をするためだ。複数の画面を開いて作業したり、重たいRAW動画をスムーズに再生できるなど、個人的には64GBに増量してよかったと感じる。
128GBも検討したが、そこまでの利用用途がないからだ。ただ、資金的に余裕があるなら128GBでもいいかなと思う。
メモリを64GBにしてから、はアクティビティモニタでメモリの使用量を見ると、余裕でメモリが40GB使っているということに気がついた。
基本的にやることは変わっていないのに、そんなにアプリなどを起動していないのに、「そんなにメモリ使ってる?」という事に驚いた。
ざっくりと調べたら、どうやらmacOSとアプリは下記の設計になっているようだ。
- 使えるメモリがあれば積極的に使う設計
- 搭載メモリ量を検出してキャッシュ・ヒストリーバッファ・プレビュー用メモリなどを動的に拡大して使用
アプリのビルド時間比較
ちょっとしたiPhoneアプリをXcodeで開発しているのだが、書いているプログラムをiPhoneシミュレーターで確認するためにXcodeでビルドという作業が必要で、このビルドを実行するとiPhoneシミュレーターが起動して開発中のアプリの画面が表示される。
このビルドにかかる時間も軽く比較してみたいと思う。
結果は下記の通り、MacBook Pro M5 Maxのビルド時間はM1 Maxのほぼ半分の時間でビルドすることができた。時間が半分で済むのならデベロッパーは買い替えてもいいかなと思う。計測の時間は、ビルドボタンクリック、iOSシミュレーターの起動、アプリの画面が表示されるまでの時間となっている。
| アプリビルド時間比較 | |||
|---|---|---|---|
| M5 Max | 約8.45秒 | M1 Max | 約19.85秒 |
キーボードの感触に感動
M5 Maxのキーボードが新しくなったというわけではないが、以前のMacBook Pro M1 Maxは5年近く使っていたということもあり、それなりにキーボードは使い込んだということになる。
さほど入力に問題はなかったが、少しヘタったような打鍵感があった。キーボードはそこまで汚れている感はないものの、使用感がある状態になっている。
なので新しいMacBook Pro M5 Maxのキーボードは、「綺麗で打ち込みの心地よさが良くなった」という感覚を覚えて、なんだか嬉しい気持ちになった。これは何気ない小さな「新しいっていいな、買い替えて良かった」要素の一つと言えるかもしれない。

また、M1 Maxのキーボードが使い古されているせいなのか分からないが少しテカリがあり滑りやすそうな印象があるのに対し、新しいM5 Maxのキーボードはノングレア処理をかけたような滑りにくそうな見た目に見えるのだが、公式ページには特に記載がないので気のせいかもしれない。
大容量2TBで気持ちが少し開放的に
M1 Maxの時は1TBのストレージ容量だったが、写真をRAWファイルで撮影、動画もRAW動画で撮影するとあっという間にストレージ容量が枯渇してくる。
最近は気を緩めているとM1 Maxのストレージ容量が900GB前半までの使用状況に陥ることが増えてきていた。
その度に外付けSSDに移動させていた。
M5 Maxは最低でも2TBからの選択肢となっており、筆者は初期の2TBを選択した。
そして、記事執筆時点でのストレージ容量を確認したら、使用済みが612GBととなっている。
不要なデータは持ち越さずM1から写真やら動画ファイルをコピーしたてきたことので、ストレージ容量の使用量は全体的に減り、空き容量が1.4TBもあるとなんだか心理的ストレスから少し解放される気分になる。空き容量があるだけで気持ちが少し開放的になった。
MacBook Pro 14インチM5 Maxに乗り換えるべきか?
MacBook Pro 14インチ Maxを使ってから5年近く経つが、外観は変わらないものの中身のスペックの進化は確実に遂げている。
MacBook Pro スピードの遺伝子。
と公式ページで訴求しているように全体的にはスピードアップが実感できるモデルとなっている。
M1 MaxからM5 Maxに買い替えるべきか?
MacBook Pro 14インチ M1 MaxからM5 Maxに乗り換えるかどうかだが、個人的には動画編集など重たい処理をしないのならば、MacBook Pro M1 Maxでもまだまだ使えると個人的には感じている。
逆に動画編集にかかる時間をメチャクチャ圧縮したい、LightroomやPhotoshopなどで重たいファイルの操作をサクサクとしたいなどの人は乗り換えはおすすめだ。
- 8Kの動画を編集しないけど、4Kの動画を編集する機会がある
- 4K RAW動画の編集をする機会が多い
- 1億画素を超える高画素・高画質の写真ファイルを取り扱う
- 写真でRAWファイルを取り扱う
- 人生は有限なのでスピードは絶対的に欲しい
- アプリ開発のビルドスピードをアップしたい
シルバーモデル。

スペースブラックモデル
