自己観測的な範囲内ではデジタル一眼レフカメラ、ミラーレスカメラでポートレート写真を撮っている人が動画撮影にも挑戦して、シネマティックに仕上げた映像をYouTubeやInstagramに投稿している人がやや増えているのかなと感じたりするが、デジタル一眼レフカメラ、ミラーレスカメラを使って動画撮影するにはそれなりに高速なメモリーカードが必要だ。
記事執筆時点では、メモリーカードと言えばSDカード、SDXCカードが扱いやすく比較的に安価な価格・値段で買いやすいのだが、デジタル一眼レフカメラ、ミラーレスカメラを使って動画撮影をする場合、より高速なCFexpress Type Bのカードが必須となってくる。
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目次
MICROFROM CFexpress Type Bのレビュー
8K RAW動画を記録可能

しばらくCFExpress Type Bについて調査、観測をしていたのだが、Amazonのレビュー、評判を観測していると、値段が安いのはもちろん、さらにはそのCFExpress TypeBのカードがEOS R5の8K RAW動画を記録できるかが、多数のレビューや評判が散見され、そのカードの書き込みスピード品質のバロメーターとなっている感があると見て取れた。
なので、実際に購入して8K動画で何回か試しに撮影した。ただ、筆者は8Kで動画を配信することはないのと、8K動画は容量がどうしても大きくなるため、長くても10~30秒の範囲内にとどめて撮影している。
問題なく撮影できる
CFexpress Type Bを日々観測していたら、初めて見る「MICROFROM」というブランドのCFexpress Type Bのカードを見つけた。他社ブランドと比べて比較的に安価で値段が設定されていた。
自分は運良く割引クーポン付きで購入時は約30,000円ほどで512GBを手に入れることができたが、この記事執筆時点では、39,999円と値上がりしている。しかし、それでも比較的に人気のDelkin 512GB CFexpress Type-Bの57,499円と比べてもまだまだ安い。
公表されている書込み速度はDelkinの方が、約140MB/s速いが、Amazonのレビュー、評判を見る限りでは8K RAW動画を撮影できるとのレビューを見て、初めて見るブランドにドキドキしながらポチッとしてみた。

12月1日に購入し、約1週間後の12月7日に自宅に届いた。パッケージの表には4K RAWの文字が記載されているが、8Kは見当たらない。

パッケージの裏面には「5 Years Warranty」の5年保証の文字が記載されているが、果たして持つのかどうか、人柱として試していこうと思う。

一番高速な書込みは512GBから
MICROFROMのCFexpress Type Bカード購入時に気をつけたいのは、容量別に書込み速度が異なるということだ。一番高速なのは、512GBの1400MB/sからとなっている。
- 256GB
読み取り:1700MB/s
書込み:1100MB/s - 512GB
読み取り:1700MB/s
書込み:1400MB/s - 1TB
読み取り:1700MB/s
書込み:1400MB/s
MICROFROM CFexpress Type Bの速度計測
計測環境
今回書込み計測に使ったアプリは、Mac用のアプリBlackmagic Disk Speed Testだ。
CFexpress Type Bカードリーダーには、SanDisk Extreme PRO CFexpress Card Reader – SDDR-F451-GNGENを使用している。

接続のケーブルは、カードリーダー付属のUSBケーブルだとスピードが遅かったので、Anker USB-C & USB-C Thunderbolt 3 ケーブルの0.7mを使用してMacbook Proと直結して計測してみた。

速度の計測結果
実際に計測した速度は以下の通りだ。Canonの公式サイトには、8K RAW動画を記録できる書き込み/読み取りのスピードとして400MB/s以上と記載があるので、条件をクリアしているかと。実際にEOS R5で試したが8K RAW動画で撮影したが今のところ問題なく記録できている。
- 書き込み速度:約460MB/s
- 読み込み速度:約500MB/s

ちなみに、下記は参考としてSandisk CFExpress Type B 128GBSDCFE-128G-JN4NNの書込み/読み込み速度の結果となっており、これも8K RAW動画の撮影が可能だ。

MICROFROM CFexpress Type Bの体感速度検証
続いては、MICROFROM CFexpress Type B上のファイルが入ったフォルダをPC上にドラッグしてコピー時間を計測して体感速度を検証してみた。
ざっくりとした計測で、約28.58GBをどれぐらいの時間でコピーできるかという検証になる。
Windows
- 使用するファイルデータ
- RAW動画ファイル15個、合計約28.58GB
- 使用するPCのデータ
- Surface Laptop Studio
- Surface Laptop Studioの書込速度 2239.7 MB/s、読込速度 2273.8 MB/s
→ Blackmagic Design Speed Testのアプリで計測
- 計測方法
- MICROFROM CFexpress Type B上のファイルが入ったフォルダをSurfaceの上にドラッグ
- マウスボタンを離したらストップウォッチで計測開始
- コピーの進捗ウィンドウが閉じたら、ストップウォッチを停止
- コピーをそれぞれ5回行い、その平均値を求める
- Nextorage NX-SB1PROとDOCKCASE 8-in-1 USB Cハブで計測して比較
RAW動画15個、合計約28.58GBのコピー速度 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
Nextorage NX-SB1PRO | 34.85 | 35.75 | 36.64 | 36.22 | 34.75 | 平均 35.64秒 |
DOCKCASE 8-in-1 USB Cハブ | 48.94 | 47.30 | 48.44 | 46.95 | 47.97 | 平均 47.92秒 |
MICROFROM CFexpress Type Bまとめ
EOS R5の8K RAW Lightで今のところ静止画1000枚ほど、および動画を数分程度撮影しているが問題なく使用できている。さらなる耐久性は今後の使用でまた追記していきたいと思う。
速度は今のところ、8K RAWの動画記録できるということで、容量とコストパフォーマンスが圧倒的に良いので、現時点でのMICROFROMのCFexpress Type Bカード512GBはお買い得だ。状況によってはクーポンでさらに割引があるのと、わりと品薄状態なので、欲しい人は早めに購入することをおすすめ。
なお、Amazonのレビューを見るとCanonのEOS R5のカメラとの相性はいいものの、Nikonのカメラでエラーがでるというレビューがあるが、利用する前にカードを初期化するといいかも。Canonのサイトにも「使用する前にカードの初期化を」と記載があるので、トライを。不安な人は購入を控えた方がいいだろう。
動画だけではなく、SDXCカードでの書込みにタイムラグを感じている人もぜひともチェックしてみるといいだろう。

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