テック・ガジェット・写真とか

キャリアメールとは?au、docomoとの関連やGmailとの違い

スマホを利用していると「キャリアメール」という言葉を聞くこともあるかと思うが、キャリアメールとは何か、意味をまとめてみた。

キャリアメールとは

キャリアメールとは、移動通信のキャリア(通信事業者、なじみのある言葉でいうと携帯会社)が携帯電話端末向けに提供しているEメールサービスの総称のことで、一般的には携帯を契約すると必ず付いてくるメールアドレスの事を指す。

日本の携帯会社、3大キャリアと呼ばれるところではdocomo、au、Softbankが提供しているメールアドレスに下記がある。「〇〇〇〇」の部分は自分で自由に設定できる。

  • docomo
    • 〇〇〇〇@docomo.ne.jp
  • au
    • 〇〇〇〇@au.com
  • Softbank
    • 〇〇〇〇@softbank.ne.jp

上記の3大キャリアが展開している低価格のサブブランドや楽天などが提供しているメールアドレスもキャリアメールとして取り扱われる。

  • ワイモバイル
    • 〇〇〇〇@ymobile.ne.jp
  • UQ mobile
    • 〇〇〇〇@uqmobile.jp
  • 楽天モバイル
    • 〇〇〇〇@rakuten.jp

スマホが登場する以前から日本国内において携帯会社が契約者に対して付与していたが、一般的にPCで使えるメールと区別して携帯メールと呼ばれることもあった。

なお、「docomo.ne.jp」、「au.com」、「softbank.ne.jp」の部分は、ドメインと呼ばれるもので、スマホを利用していると耳にすることがあるので、覚えておくといいだろう。

docomoのキャリアメール

docomoのキャリアメールはドコモメールの事を指し、下記のようなメールアドレスが使われる。

〇〇〇〇@docomo.ne.jp

スマホが普及する以前はNTTドコモが提供するインターネット接続サービス「iモード」に付随するメールサービス「iモードメール」という名称で携帯契約者に「〇〇〇〇@docomo.ne.jp」という形でキャリアメールを付与していた。iモードメールは2026年廃止予定。

iモードメールには絵文字が搭載され、携帯でしか見れない機種依存の文字であるものの、様々な表現ができることから絶大な人気があった。今では絵文字は「Emoji」として世界でも通用する言葉となっている。

スマホが普及した時は、spモードメールという名称で提供されたが、2018年4月23日には廃止になっている。

2013年10月24日にスマホやPCに関係なく、Gmailのようなクラウド型の「ドコモメール」を展開し、今後はこれに統合される。

ドコモメールは、2021年12月16日にキャリアメールの持ち運びに対応している。

ドコモメール

auのキャリアメール

auのキャリアメールは、「auメール」になる。

〇〇〇〇@au.com

auもスマホが普及する前は、携帯でのインターネット接続サービス「Ezweb」の中に含まれるEzwebメールというのを主に提供していた。

メールアドレス自体は、「〇〇〇〇@ezweb.ne.jp」となるが、auは2018年4月以降、Eメールアドレスのドメインを「ezweb.ne.jp」から「au.com」に変更した。

既存のメールアドレス「〇〇〇〇@ezweb.ne.jp」は引き続き利用でき、メールアドレスの変更をする場合は、「au.com」のドメインに変わり、新規に作成する場合は「〇〇〇〇@au.com」のドメインが付いたメールアドレスを取得することになる。

auメールも、2021年12月20日からキャリアメールの持ち運びに対応している。

auメール

Softbankのキャリアメール

Softbankのキャリアメールは「S!メール」といい、メールアドレスは以下の通り。

〇〇〇〇@softbank.ne.jp

Softbankは、デジタルツーカー、J-PHONE、Vodafoneと吸収合弁や買収の歴史的経緯があり、メールアドレスもその都度変わってきた。Softbankに変わる前のVodafoneのメールアドレスは、「〇〇〇〇@*.vodafone.ne.jp」であるが、変更していない場合は引き続き利用ができる。

Softbankは日本国内で最初に独占的にiPhoneを提供していたが、「〇〇〇〇@softbank.ne.jp」とは別にiPhone専用向けにEメールサービス「〇〇〇〇@i.softbank.jp」というメールアドレスを提供している。

少しややこしいが、「Softbankメール」と言ってしまうと、「S!メール(MMS)/SMS」が利用できるようになるAndroid向けのアプリのことを指す。

Softbankも、キャリアメールの持ち運びに対応している。

Softbankのメールサービス

キャリアメールの持ち運び

キャリアメールを使用すると不便なことの一つに、携帯電話の機種変で携帯会社の契約を変更した場合だ。機種変は契約の解除を伴うのでそれまで使っていた各携帯会社のメールアドレスは使えなくなるのだ。

そうなると、新しいメールアドレスを登録しなくてはいけないし、その都度キャリアメールでやり取りしてた相手には新しいメールアドレスをお知らせしなくてはいけないし、場合によっては様々なWebeサービスにキャリアメールで登録した場合は、やはり変更の作業が発生する。

それの対策として2021年12月頃から、キャリアメールの持ち運びというサービスが開始された。これは、契約している携帯会社を解約しても有料で月額数百円で申し込みをすれば、引き続き同じキャリアメールのメールアドレスが使えるというサービスだ。

キャリアメールとGmail

キャリアメールという言葉と一緒によく耳にするのがGmailだが、キャリアメールもGmailもEメールのサービスの一つであることに変わりはない。

スマホが登場した当時のキャリアメールは使いづらく、携帯でしか見れなかったり、メールサーバーに保存できる容量が少なかったりと、利便性が低かった。

その時に登場したのが、無料で利用できるGmailだ。Gmailは、Googleが2004年4月1日からテスト公開したEメールサービスだ。スマホやPCに関係なく利用でき、今では当たり前になってきたが、PCで専用のアプリをインストールしなくてもWebブラウザでアクセスしてメールのやり取りができた。

キャリアメールも利便性が高まってきたが、それでもまだGmailには及ばないし、なんと言ってもYouTube、Gmail、GoogleマップなどGoogle関連のサービスを利用する場合には、Googleのアカウントが必要になり、必然的にGmailが必要となってくる。

関連 Gmailとは何か?Eメールとの違いを解説

キャリアメールの利用はお薦めしない

ここまでキャリアメールについて紹介してきたが、基本的に利用はお薦めしない。利用するならGmailをお薦めする。

大きな問題として、機種変時には使用していたメールアドレスが利用できなくることがある。キャリアメールの持ち運びサービスを利用すればいいだろうが、月額数百円の料金が掛かる。

また、キャリアメールはメールサーバー上に保存できる容量は、1、2Gb程度だし、無料なのにGmailの15Gbとは圧倒的に違う。使い勝手、利便性においてもやはりGmailの方が便利だ。

これなら、スマホやPCで利用でき容量も15Gbと無料でき、機種変しても同じGmailのメールアドレスが使え、アカウントログインすればすぐにメールのやり取りができる方が便利なのは言うまでもないだろう。

同様に、スマホで写真撮影しているとどうしてもスマホのストレージ容量が足りなくなってくるが、持ち運びで毎月数百円使うならその料金でAmazonプライムに入会して容量無制限で写真を保存できるAmazonフォトを利用した方が何十倍もお得だ。

関連 Amazonプライム会員特典でできることと料金を解説

キャリアメールとはに関連する記事